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 <title>Drupal.cre.jp - 『歴史群像No.86』より　今日の誤読：アウトレンジ商法に勝機はあったか!? - Comments</title>
 <link>http://drupal.cre.jp/node/1317</link>
 <description>Comments for &quot;『歴史群像No.86』より　今日の誤読：アウトレンジ商法に勝機はあったか!?&quot;</description>
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 <title>『歴史群像No.86』より　今日の誤読：アウトレンジ商法に勝機はあったか!?</title>
 <link>http://drupal.cre.jp/node/1317</link>
 <description>&lt;p&gt;『&lt;a href=&quot;http://www.koubou.com/keywords/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E6%88%A6%E6%B3%95&quot; title=&quot;reference on アウトレンジ戦法&quot; target=&quot;_self&quot;&gt;アウトレンジ戦法&lt;/a&gt;に勝機はあったか!?』&lt;a href=&quot;http://www.koubou.com/keywords/%E7%80%AC%E6%88%B8%E5%88%A9%E6%98%A5&quot; title=&quot;reference on 瀬戸利春&quot; target=&quot;_self&quot;&gt;瀬戸利春&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;　間合いが長い方が戦いで有利、というのは真理である。&lt;br /&gt;
　リプレイを書いている&lt;a href=&quot;http://www.koubou.com/keywords/MEDIEVAL2&quot; title=&quot;reference on MEDIEVAL2&quot; target=&quot;_self&quot;&gt;MEDIEVAL2&lt;/a&gt;:&lt;a href=&quot;http://www.koubou.com/keywords/TOTAL+WAR&quot; title=&quot;reference on TOTAL WAR&quot; target=&quot;_self&quot;&gt;TOTAL WAR&lt;/a&gt;においても、高地に弓隊を配置して遠距離射撃で敵軍を削るのは戦法の基本である。ときどき、味方の背中を撃ち抜くことはあるが、その損害はあえて許容しよう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;　さて、&lt;a href=&quot;http://www.koubou.com/keywords/%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E6%88%A6%E4%BA%89&quot; title=&quot;reference on 太平洋戦争&quot; target=&quot;_self&quot;&gt;太平洋戦争&lt;/a&gt;の日本はたいそうアウトレンジ戦法を好んだ。執着したといっていい。&lt;br /&gt;
　理由はすごくわかる。&lt;br /&gt;
　日本は――戦力が乏しいのだ。ガチの殴り合いで消耗戦に引きずり込まれてしまえば、戦力の補充に乏しい日本はジリ貧になる。一度や二度勝利しても、それが続けばやがて失血死する。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;　そこでまず考えたのが、&lt;a href=&quot;http://www.koubou.com/keywords/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B5%B7%E6%B5%B7%E6%88%A6&quot; title=&quot;reference on 日本海海戦&quot; target=&quot;_self&quot;&gt;日本海海戦&lt;/a&gt;のような&lt;a href=&quot;http://www.koubou.com/keywords/%E8%89%A6%E9%9A%8A%E6%B1%BA%E6%88%A6&quot; title=&quot;reference on 艦隊決戦&quot; target=&quot;_self&quot;&gt;艦隊決戦&lt;/a&gt;で勝利することだ。&lt;br /&gt;
　決戦で勝利するには、ふたつの方法がある。&lt;br /&gt;
　ひとつは、こちらが敵よりも多数の戦力を用意すること。損害にかまわず揉みつぶすのだ。が、これは日本には残念ながら不可能だった。アメリカ艦隊の方が戦力は大きいのだ。&lt;br /&gt;
　そこでもうひとつが、敵の攻撃が届かない／当たらない遠距離から、敵を削っていき、近づいた敵を殲滅するという戦い方である。これがアウトレンジ戦法を生み出したのだ。空母機動部隊による攻撃も、戦艦の長距離砲撃も、アウトレンジという点では一致する。昼間の戦艦による砲撃の前の水雷戦隊による夜間雷撃も、この中に含まれるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;　だが、ここに問題がふたつある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;　ひとつは、損害に嫌気がさした敵が逃げた場合。これはありえる話だ。何も不利を承知で決戦を挑む必要はない。逃げることができるなら、逃げた方がそれはいいに決まっている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;　ふたつめは――そして、こちらがたいそう深刻なのだが――決戦で我（日本）が勝ったとして、敵（アメリカ）は戦争をやめてくれるだろうか？&lt;br /&gt;
　決戦で勝てば、敵はいないからやりたい放題じゃないかと思うかもしれない。が、考えてみて欲しい。太平洋は広いし、敵の本土には航空機をはじめまだまだ戦力がある。アメリカ西海岸まで戦艦や空母を連れていったとして、やれることは少ないし、損害や消耗はバカにならない。だいたい、史実の日本をみればわかるだろう。海軍がほぼ壊滅状態になった後も、日本はがんばったではないか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;　当時の日本海軍でも、たぶん多くの人がこのふたつの問題には気づいていたようだ。結局、決戦というのは双方が望まないと発生しない。あるいは、&lt;a href=&quot;http://www.koubou.com/keywords/%E6%97%A5%E9%9C%B2%E6%88%A6%E4%BA%89&quot; title=&quot;reference on 日露戦争&quot; target=&quot;_self&quot;&gt;日露戦争&lt;/a&gt;の&lt;a href=&quot;http://www.koubou.com/keywords/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B5%B7%E6%B5%B7%E6%88%A6&quot; title=&quot;reference on 日本海海戦&quot; target=&quot;_self&quot;&gt;日本海海戦&lt;/a&gt;のように、そうせざるを得ない状況に相手を追い込まないと発生しない。あのときは、ロシア艦隊はとにかく一戦して日本艦隊を突破しないとウラジオストックの港に入れない状況だった。&lt;br /&gt;
　だから、史実では&lt;a href=&quot;http://www.koubou.com/keywords/%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E4%BA%94%E5%8D%81%E5%85%AD&quot; title=&quot;reference on 山本五十六&quot; target=&quot;_self&quot;&gt;山本五十六&lt;/a&gt;が選んだ「こちらが出向いていって敵の拠点で決戦をしかける」というリスクがやたらと多い戦い方をしたのである。待っていても敵こないし。来る時はたぶん、勝てるという算段をしてからだし。そんなことをされたらこっちが負けるし。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;　この方式はハワイでは成功し、ミッドウェイでは失敗した。ハワイで失敗した可能性だってあったろうし、ミッドウェイで成功した可能性もあるだろう。だが、どっちにせよいずれは失敗して敗北しただろう。結局、ふたつめの問題点、相手がやめてくれないと日本にはどうしようもなかったのだから。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;　ここから分かるように、日本海軍は自分ではどうしようもないところで成功と失敗が決まってしまう問題に手を出している。失敗するプロジェクトというものはおおむねそういうものだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;　が、それが分かっていても、諦めないのがやはり失敗するプロジェクトというものである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;　この記事で紹介されている『アウトレンジ戦法』には、そうした諦めない心がこめられている。前提が無茶であるのは承知の上で、「それしか、できることがない」からとにかく、一意専心、一心不乱に「相手より一方的に有利になる方法」を求めたのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;　その結果、アウトレンジ戦法はいびつになっていった。たとえば本稿でも書かれてある「相手が避弾運動をしない」という明らかにおかしい前提に立脚しているのがその証明だ。&lt;br /&gt;
　だが、その失敗は認めるとしても。&lt;br /&gt;
　私は、その失敗に陥ってしまったアウトレンジ戦法を考え、努力した人々を非難する気にはとうていなれない。自分にだって、そんな失敗の経験はある。彼らの失敗や間違いは「できません」「無理です」という言葉を認めない組織がもたらしたものだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;　「できます」とか「やりました」という言葉しか求めない組織の中にあって、不可能なこと、無理なことをやろうとすれば、それは当然、前提条件をいじるしかない。都合のいい前提を並べ、ありえない状況を設定し――その時にのみ、「できる」「やれる」ようにするしかないのだ。これは日本的な組織に限ったことではなく、どこの世界のどんな組織でも陥る可能性のある問題だ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;　だからこそ、失敗からは学ぶ価値がある。&lt;br /&gt;
　負けを認めない、失敗を許容できない人や組織に勝利の栄冠はないのだと。アウトレンジ戦法が内包する矛盾は教えてくれるのだ。&lt;br class=&quot;clear&quot; /&gt;&lt;/p&gt;

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 <pubDate>Wed, 14 Nov 2007 14:49:21 +0900</pubDate>
 <dc:creator>銅大</dc:creator>
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