『真説 鉄砲伝来』宇田川武久
鉄砲伝来。
教科書では、1543年に種子島に漂着したポルトガル商人から手に入れたのが普及したとされている。
というのも、鉄砲伝来についてそれなりにきちんとした史料は『鉄炮記』しかないからである。
この史料については私も聞きかじるぐらいであった。本書では『鉄炮記』の全文(意訳)が紹介されており読むことができた。
感想――短っ!
意訳してひらがなふっても新書で5ページにしかならない。
なんともはや。しかもこの記録は戦国の終わった1606年に、種子島の領主がじいさまが鉄砲の伝来に関わったという記録を残そうとライター(僧侶)に発注して書かせた「我が家の名誉」を伝えるための文章である。
あからさまなウソこそあまりなくても、誘導はしているはずだ。
そういうわけで、クロスチェック。
きちんと年代とかエピソードが記された史料がないなら、それ意外の史料などを元にあれこれ推理を働かせたのがこの本である。
歴史を読み解く知的な興奮を味わえる良書だ。
なお、個人的にたいへん面白かったのは砲術師の秘伝書にある鉄砲の由来である。
なんと、お釈迦様の時代、無意鬼という凄腕のメカニックがいて彼が鉄砲を発明。んで、お釈迦様は鉄砲を使った説法によってこの世の悪を鎮めたという。
お釈迦様のイメージがワイルドアームにっ!
かっちょえー。

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