リレー小説はメタネタに転びやすい――『ネコのおと』

ネコのおと富士見ミステリー文庫の作家主体の、それぞれの作中人物を登場させたリレー小説。作家が作中にガンガン出てくる、作中人物がルールや以前の記述について論じる、など、メタ小説に走った展開となっています。

Cover image
規定ギリギリを試す、規定の裏をかこうとする。作家や作品世界を作中に出し、作品について登場人物が自覚するなど、メタ小説に走る。そういう「ルールに沿って素直に書かない」方向に精力を注ぎたくなるのは、これは創作者のサガというやつなんでしょうか。近年の電撃hpなどのライトノベル作家によるリレー小説企画みたいなものでも、同様の傾向は見られました。

普通にオンライン連作・競作企画としてもそうなりますからね。IRC#もの書きのメイド競作(お題もの書き - メイド)なんかでもいかにメイドらしくないメイドにするかに力を注いだ面はありましたし。語り部でもありがちだったから避けるようになってます。

書いてる側としてはこれはチャレンジングで楽しいわけですが、企画する側や読む側としては「もっと素直に枠内で上手く書いて欲しいなあ」と思ったりするんですよね。ギリギリ感漂うメタ小説も、ルールを逆手に取ったトリッキーな小説も、それはそれで楽しいけど、真っ当に挑んだものがたくさんある中でこそ映えるものでしょうから。


この記事へのトラックバックURL:

http://drupal.cre.jp/trackback/134


この記事をブックマーク

人気コンテンツ