一条ゆかり、著、『プライド』8,高レベルの競い合い
ベテラン・マンガ家、一条ゆかりさんの最新作『プライド』。
オペラ歌手の一流を目指す美女2人、史緒(麻見史緒)と萌(緑川萌)の、ライバル関係を主軸に展開するラブ&バトル☆
向上心の塊、史緒と、上昇志向で頑張る萌。天敵同士のような美女2人が、8巻ではコンクールで競う☆
会えば、やりあわずにいれない2人(笑)だけど、コンクールで競うのは1巻以来。1巻のは、日本国内のアマチュア・コンクールだったし。
5巻から、それぞれウィーンとミラノで、高いレベルの修行をしてきた2人は、地区選考会も突破し、コンクール会場、ウィーンのムジーク・フェライン(楽友会館)で再会する。
この記事では、『プライド』8巻の内容について、不必要なネタバレは避けながら、読みどころをご紹介してみます。
ただ、7巻までの内容は、必要に応じて、随時言及しますので、ご了解あれ。
用語:プライドから、色々レヴュー記事もたぐれますので。よければ、どうぞ。
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オペラの/コンクールは/世界中に/あるのに…
ウィーンと/ミラノに別れて/お互いどうして/いるかも知ら/ないのに
なんで…
なんでわざわざ/同じ場所で/戦うんだよ
師匠のベティに、コンクール最終選考通過者の名簿を見せてもらったランちゃん(蘭丸)は、思うのだった。
まぁ、2人を誘って奇跡のユニットS.R.M.を結成した言いだしっぺとしては、言いたくなるのね。気持ちはわかる。
ランちゃんの師匠、世界のピアニスト、ベティは、「楽友協会に/頼まれちゃあ/しょうがない/世話になったし」とか言いながら、「この私に/コレペティ〔伴奏兼指導者〕を頼むなんて/いい度胸よ」“いぢめて/やる!”とか不穏当な思いムンムンでウィーンにやって来たのでした。ランちゃんは、例によって、女王様(ベティ)のお付です(笑)。
一方、ミラノからウィーンに着いた萌は、クイーン・レコードの神野氏と連れ添ってる史緒を見て「私……/イヤな思い/すると力が/湧くんです」と、モーツアルトの“我が心は復讐に燃え”(「魔笛」の夜の女王のアリア)で、最終選考も突破。
8巻の読みどころは、まずはやっぱり、高レベルに進歩してる史緒と萌の競いあい。ここに神野氏を焦点にしたラブも絡んでラブ&バトル。今回も、ランちゃんは、さり気に史緒と萌のそれぞれをサポート。目立たないけど、いい役どころ。
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史緒はもはや、死んだ母のようなオペラ歌手を目指してた頃のお嬢様とは違ってきてる。まぁ、史緒のお嬢様性格は、どこまで行っても抜けはしないんですけど。
えーと、8巻のカバー絵で右上、史緒と萌の間に描かれてる金髪の少女が、5巻から登場してるマレーネ。彼女は、5巻から史緒が学んでるウィーン音楽院学長の娘で。生え抜き。マレーネの母である学院長は、かつての史緒の母親のライバルでもあった。
マレーネは、世界トップ・レベルのオペラ歌手に子守唄を聞かされてたって設定(笑)。お嬢様と言っても、多分あまり大きくない貿易会社の社長令嬢だった史緒とは、なんてゆーか、育った世界から違う。
史緒は、マレーネに負けない実力を持ってることを証明するため、コンサートに臨んでる。「闘争心がなさすぎ」の史緒は、ほとんどはじめて、闘争心にとても良く似た動機でコンサートに挑んでいたのだった。
で、まあ、史緒も萌も高レベルに成長しても、やっぱり高レベルでやりあう(笑)。
会ってしまえば、どうしても史緒には負けたくない気持ちが沸いて出る萌は、例によってあれこれ仕掛けるんだけど。やればやるほど、自分がみじめになってく。成長した萌も、やっぱり萌なのだった。てゆーか、やっぱり2人は天敵関係?
たったひとり/さびしくすてられ/
荒れ果てた/荒野に!恐ろしい!!
私は たった/ひとり
広い荒野に私は倒れ/
むごい苦しみに/
さいなまれ!私は捨て/
られた女!!死にたく
ない!!死にたく
ない!!
自分の不幸を表現力の糧にする異能の持ち主、萌。萌の歌う「マノン・レスコー」が、「黄金の音響」と呼ばれるムジーク・フェライン会堂の聴衆を引き込んでいく。
「今まで…/くやし涙は/たくさん/流したけど…/
うれしくて…/うれしくて/泣いたのは…」
“歌ってて/よかった!!”
観客たちのスタンディング・オべーションに、泣きながら思う萌。
果たして、コンクールの決着は??
その頃、“Invocation(祈り)”をブレイクさせたベティのワールド・ツアーに、パリエ・コンガスのスポンサーも参加することになっていた。パリエ・コンガスは、蘭丸が、作詞、作曲した“Invocation”をCMに使ってる新発売飲料だ。
そして、コンクール後のキャラたちに、S.R.M.のコンサート生出演デヴュー企画が降ってくる!
こうして、萌と史緒のラブ&バトルは、(多分)新たな局面でさらに……。どうするっ!? ランちゃん!!
『プライド』の8巻には、雑誌「コーラス」の、2006年4月号と、6月号~10月号の掲載分が採録されてる、とのこと。
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蛇足になるけど。
8巻まで出てて、まだ続くコミックを、8巻から読む人って、そうは多くないと思います。
でも、もし、これから『プライド』を読む方がいたら、是非、1巻から読まれることをお勧めします。
アタシ(紹介者)の予想をはっきり書くと、多分、8巻て“溜め”の巻なんですね。
ああっ、早く9巻が読みたいっ☆
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書誌情報:
一条ゆかり,『プライド』8(クイーンズコミックス コーラス),集英社,Tokyo,2007.
ISBN 978-4-08-865438-6
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ベテラン・マンガ家、一条ゆかりさんの最新作『プライド』。
オペラ歌手の一流を目指す美女2人、史緒(麻見史緒)と萌(緑川萌)の、プライドを巡るラブ&バトル☆
9巻です☆
ベテラン・マンガ家、一条ゆかりさんの最新作『プライド』。
オペラ歌手の一流を目指す美女2人、史緒(麻見史緒)と萌(緑川萌)の、プライドを巡るラブ&バトル☆
9巻が刊行

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