組み合わせの妙による異化作用が楽しい現代ファンタジー第二弾――『世界の中心、針山さん 2』

タクシーにまつわる都市伝説二種類を混ぜ合わせる。雑魚戦闘員だけど最強。ゾンビ使いと殺し屋。それぞれ異化作用のある組み合わせを生かした短編。

変なものがなんとなく平然と、しかし認められずに実在する現代日本を舞台とした世界の中心、針山さん、待望の二巻です。

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三題噺的に短編をまとめあげた短編を追加して、一冊の本とする。その無茶なものを、いかにして繋げるかが面白いところです。連載でそれぞれ別々に読んだものが、有機的にまとまって組み上がる情景ってのが、私にとってこの作品の最大の魅力ですね。

都市伝説、幽霊、戦隊もの、ゾンビ。それらの作品を最後にまとめるために書き下ろされたのが、裏切られた戦隊ヒーローと正義の話。一人の男が挫折して自分の立ち位置を見いだすに至るまでの話としてまとまっています。

なお一巻においては、現代ファンタジーとしてもアリアリの路線で変なのがあれこれと出てくる理由が、魔法世界からきたものに絞られて落とし所となっているというのが、ちょっと広がりを減らして小さく纏まった感があり残念でした。しかし二巻において出てきた幽霊とかゾンビ関連は、今のところ魔法世界がらみにはなってないようですね。


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