新作詳細プロットニューバージョンその20:「彼女の正体」

ようやく核心まで来た……。
それでは、どうぞ。

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・「彼女の正体」

 突然、レフィースの声が変わった。
 レフィースの明るく元気な声から、澄んだ、穏やかで優しい姫君の声へと。
「やっぱり、おねえさまは……」
「そう、私の本当の名は、アリサちゃんが思ったとおり、プリシア=フィメル=レアル=タイクーン。ザウウェン皇国領タイクーン王国の、第一王女です」
「やっぱり……」

「なんで秘密にしていたんですか?」
「ごめんなさい。安全上の理由から、身分を隠して学園で生活せざるを得なかったんです。あえてさらして、逆に安全にするという考えもあったんですけれど、それだと逆に警備が厳しくなるという声もありまして……」
「……たしかに、昔、王族暗殺未遂とかあったし、仕方ないかもね」
「じゃあ、こっちからたずねますわ。なんでわたしの正体に気がつきましたの?」

「えーと、例えば、召喚されてきたばかりの勇者と話が通じたり、勇者の変な言動に動揺しなかったり、姫様が学校に現れたとき、レフィースおねえさまがなぜか姿を消していたり、バイトの帰りで、なぜかあとをつけられたり、学校に侵入者が来たり、とかまあ色々と……」
「わたくし、結構しっぽを出しておりましたわね」
「そして決定的だったのが、声ね。宰相様が学校にご訪問された時、姫様のお声を魔法で聞いちゃって。それで、誰かに似ていると思ったら、レフィースおねえさまだ、と」

「いつも聞いているから、間違いないと思ったわ」
「声と体の演技には自信があったんですけれど……」
「でも、普通に聞いている分には、ちゃんと別人でしたわよ。姫様」
「お褒めの言葉、ありがとうございます」
「それはそうと……」
「なんでございましょうか?」
「最初の野外実習の時、姫様が勇者に手渡したクリスタル、あれは一体なんなんですか? あれは普通のクリスタルと違う気がしたんですが……」
「ああ、あれはですね」

「わたくしには、他人とその……、キスすると、キスした人の能力を凝縮したクリスタルを生成する能力がありますの」
「え、ええ!?(ぷすっ)」
 アリサは姫の大胆な言葉に思わず赤くなった。
「あと、そのクリスタルはわたくしや勇者様が『装備』することで、そのクリスタルの能力や魔法を使えるようになるんです」

「それで、色んな女の子たちといたしまして、クリスタルを作って、勇人様に能力を与えていたんです」
「それで女の子が好きだったのね……」
「ええ、殿方だと、色々と大変ですからね。お分かりでしょう?」
「う、うん……」

「でもどうしてそんな能力があると分かったの?」
「王家や貴族では、女子が初潮を迎えたり、婚約が決まったりすると、性の手ほどきを受けるんです。それはたいてい、城のメイドとかを相手に、あれこれ教わったりするんですが、そのときに、キスのお勉強をしたら……」
「クリスタルが、できたわけね……」
「ええ。驚いた父上が、そのクリスタルを王立アカデミーで調べさせたら、『すっぴん』と呼ばれる、能力を持たないジョブを持っている人たちにジョブを追加できる『ジョブクリスタル』だと判明したんです」
「一種の魔法頭脳を、生み出せる能力か……」
「勇者というのは基本的にすっぴんの能力も持ち合わせているので、これは勇者に使えるかもしれないということで、あれこれ試してみたんです。……お城の若い召し使いや、自分の従者で」
 それを想像して真っ赤になるアリサ。
「最初は上手く出来なかったんですけど、次第にコツがつかめるようになりまして、ちょうど、勇者様を召喚、──実は、違うんですけど──、しようというときに、ジョブ六祖のクリスタルが揃ったので、勇人様に差し上げたんです」
「なるほどね……、って、『違う』って、どういうこと?」
「ええ、実は……」
「勇者様は、召喚されていません」
「え?」

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これ含めて後五個。
頑張って全部張るっす。

では次行ってみよー。

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