新作詳細プロットニューバージョンその22:「約束とキス」

これであと三つです。
それでは、どうぞー。

--------------------------------------------------------

・「約束とキス」

「で、アリサさん」
「なんでございましょうか、姫様?」
「わたくしの秘密、また、勇者様の秘密は守っていただけますか? もしご所望であるなら、お金でも宝物をいくらでも……」

「ううん、お金とか、そんなものいらないわ。わたしはおねえさまの秘密を、ずっと守り続けるよ」

「なぜ? ……わたくしが、タイクーンの姫だから?」
「何言ってんのよっ」
 べちっ!
「えっ……?」
「わたしが約束を守るのは、おねえさまがタイクーンのお姫様だからではなく、おねえさまがわたしの一番の親友で、おねえさまであるからよ」
「……」
「それ以外には、なにもないわ」
「アリサ……」
「だからこれからも、わたしを『アリサ』と呼んでください、レフィースおねえさま」

「はい、分かりましたわ、アリサちゃん……」

「……あの、最初にお願いしたとおり、アリサに、一つだけお願いがあるんです」
「なに?」
「あなたの力が、欲しいの。そのために、わたしとキスしてください」
「えっ……!?」
「そっ、そんな、わたしはただの戦士ですよ!? 特別な能力があるわけが……」
「それが、あるのよ」
「えっ?」
「あなたのジョブは戦士ではないわ。魔法戦士、しかも、おそらくこの世界に一人だけの、特殊な魔法戦士なの」
「そう、なの……?」
「ええ、これは推定だけど、おそらく周囲の魔法を無効化したり、増幅したりする能力があるの。学園のアトリエで魔導機や杖を使ったとき、おかしくなったでしょ?」
「あ……!」
「あなたはそれを自覚してなかったから、能力を制御できなくて暴発したのよ」
「でも、なんでそんなことが分かったの……」
「他の人が使ってみても暴発しなかったけど、あなたが使ったら暴発したのはおかしかったからよ。それが、二度も続けばね。それで推測しただけよ。詳しいことは、まだ分かっていないわ」
「そっか……。でも、それなら納得いかない点が一つあるわ」
「なに?」
「わたしが魔法をかけられても、何の変化もなかったわ。例えば、ティアに<速足>の魔法かけてもらったり、野外授業で他の人から強化魔法かけてもらったりとか」
「それはおそらく、自分の意思で魔法を使おうとしたか否か、しょうね。おそらく、自分に魔法をかけられる分には、ほとんど影響がないのよ」

「とにかく、お願いできるかしら?」

「……うん。レフィースおねえさまのため、勇者様のため、そして、世界みんなのために、わたしに出来ることなら、何でもやってみる。でも……」
「でも……?」
「キスなんて初めてだから、緊張しちゃう……」
「経験のない子は誰でもそうよ(にこっ」

「優しくしてくださいね?」

 そしてキスをする二人。
 光が生まれ、集まり、凝縮され、アリサのクリスタルが現れる。
「これがわたしの……、クリスタル……」

--------------------------------------------------------

残すはクライマックスとエピローグのみ。
では次行ってみよー。

この記事へのトラックバックURL:

http://drupal.cre.jp/trackback/1684


この記事をブックマーク

人気コンテンツ