霞ヶ池の闇断片~ギリちゃんとうっちゃんの出会い

 久志です。

TRPGと創作で架空世界を遊ぶ“語り部”http://kataribe.com/で展開している
キャンペーンコード、霞ヶ池の闇 http://kataribe.com/HA/21/の
イメージシーンです。

 まだまだたたき台。

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霞ヶ池の闇断片~ギリちゃんとうっちゃんの出会い
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登場人物
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 片桐壮平(かたぎり・そうへい)
     :吹利県警巡査、魂の無い不死身の男。
 淡蒲萄(うすえび)
     :夜の街を跳ね回る女子高生。

怪異
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「なんじゃあ、こりゃあ」

 現場保存のテープを乗り越え、部屋に足を踏み入れて、ひと言。
 片桐の口から漏れた半ば呆れたような声が漏れた。

 ホテルの一室。
 足元に広がる、バケツでぶちまけたような赤黒い血の海。
 所々バラバラと散らばった薄黄色い骨と歪な肉片、部屋の片隅にはちぎれた
両足が無造作に転がっている。見下ろした先、ちぎられた体の断面は鋭利な刃
物ではなく、力任せにねじ切られたかのような歪な傷痕。なぜか胴体と頭だけ
が不自然なほど奇麗に残り、血の海の中で白い体を横たえている。
 そして何より異様なのは、その胴体と頭は血の海の中で干からびたミイラの
ように乾ききっていた。

「どうなっとるんじゃ」

 かみ締めた歯が軋む音が響く。

飛び跳ねる少女
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 夜。
 闇に染まらない、色とりどりのネオンサインが瞬く街。
 冷え切った風が吹く中だというのに、どこか熱に浮かされたような心の昂り
を匂わせる、沸き立つような静かな熱気。

 瞬く光に照らされた大河の流れの中を泳ぐように。
 煌びやかな衣装を身にまとった女、光沢のあるしっとりとしたスーツ姿の男、
原色を派手に使った見る目を吸い寄せるドレスを着込んだ髭の剃り跡が微かに
うかがえる者、色鮮やかな店の前で漁師の如く客を引く呼び込み……薄汚れて
よれたコートの裾を捌いて歩く片桐も流れの片隅を泳ぐ雑魚の一匹に過ぎない。

 甘い熱気に咽た街、片桐が目に留めたのは一人の少女だった。

 細い体に茶色のセーラー服、すっきりと伸びた足に膝丈の黒ソックス。少し
つり目がちの目が、流れていく景色をどこを見るとなく眺めている。
 おおよそこの通りに似つかわしくないその姿は、見るからに色町の大河の中
浮いていた。

「嬢ちゃん」
「ん?」
 声をかけた片桐を見上げる目。どこか挑戦するような、答えを知っているか
のような。
「どうしたんじゃこんなとこで。ここいらは嬢ちゃんみたいな子が一人でいる
とこちゃうぞ」
「えへへ、おじさん心配してくれるんだ」
 突然声をかけた片桐に物怖じすることなく、嬉しそうに小首を傾げる。
「当たり前じゃ、こんなとこで嬢ちゃん一人でおったら危ないわい。はよう家
に帰らんか」
「うーん、じゃ、おじさん何かおごってよ」
「こりゃ」
 くすくす笑ってちろっと舌を出して片桐を見上げる。まるでこちらの答えを
確信したているかのような、自分の魅力を知りつつなおかつその使い方を熟知
したような顔。まだあどけないと言っていい少女には少々高度な表情。
「酒はなしじゃぞ、ちゃんと家帰るな?」
「うんっ」
 元気のいい返事と共に、飛びつくように腕に手を回す。
 そのあどけない姿とは裏腹に、どこか手馴れた――長年何度となく男の腕に
手を回したかのような自然な少女の動きに、片桐はどこかアンバランスな違和
感を感じていた。

時系列と舞台
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 吹利県のどこか。
解説
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 不死身の男・片桐と飛び跳ねる少女・淡蒲萄の出会いのイメージ。
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以上。

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