メタです。どこから切ってもメタですっ! 『きみとぼくが壊した世界』西尾維新

『きみとぼくの壊れた世界』から『不気味で素朴な囲われた世界』を経て3作目となるこのシリーズ(「世界シリーズ」と言うそうな)。再び我らがヒロイン“病院坂黒猫(びょういんざか・くろねこ、以降、くろね子さんと呼ぶ)”が帰ってきた! お供は、彼女の唯一の友人、妹のためなら殺人も辞さない筋金入りのシスコン“櫃内様刻(ひつうち・さまとき)”。

話は、病院坂一族の一人で、くろね子さんの“遠い親戚”笛吹(うすい)から頼まれてロンドンに向かうことから始まるのだが、搭乗機待ちの空港ロビーにいるうちに一騒動、そして飛行機の中でも騒動があって、ロンドンに着いたら着いたでまた一騒動も二騒動も巻き起こる。とにかく、何度も話はひっくり返り、その結末でまたひっくり返る。

一応ミステリなのでこれ以上は言わないが、本作はメタフィクションをこれでもかと詰め込んだ異色作……でもないか。西尾維新だし。

いーちゃんなら本作を指してこう言うだろう。

「戯言だけどな」

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