地獄少女=閻魔あいの完全復活!(アニメ『地獄少女 三鼎』第23話~26話)

 アニメ『地獄少女 三鼎』の終盤4話(第23話~26話)は、力作です♪

 アラはある。観てて「今のおっかしーじゃん」と、突っ込まざるを得ないとこは少なくない。
 それでも、地獄少女=閻魔あいのファンで未見の方々には、是非、お勧めします。
 なぜって、この連続性の強い4話で、閻魔あいが、地獄少女として完全復活するから。
 多々あるアラもなんのその。ファンなら、観るべきとこはそこっ☆

 閻魔あい完全復活ッ!

 地獄少女プロジェクトの公式サイト「地獄通信」によれば、DVDでは、第23話、24話が、2009年7月22日発売予定の『地獄少女 三鼎』八に採録される予定で、第25話、26話は、2009年8月26日発売予定の『地獄少女 三鼎』九に採録される予定、とのこと。
(2009年4月現在)

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 DVD化のスケージュールは、そんなふうに公表されてるのに、なんで、こんな気の早い紹介文を公開するか、と言うと。
 アニメ「地獄少女」のファンだけど、「三鼎」を観ていない人、観はじめはしたけれど、途中で降りた人も少なからずいるようだから。
 このレヴュー文、想定読者のメインは、あなた方。(もちろんシリーズをまったく未見の方も想定しますけど)
 ほんと、ファンの方ほど、「閻魔あい完全復活ッ!」観ないと、先々後悔するかもですよ。もったいなーい。

 最終話、第26話のオーラスに、「三鼎」の総合スタッフ・クレジットが流れる、長めのエンディングがあるんですけど。「あいぞめ」の曲に被せて描かれる長めのエピローグ(「三鼎」総体のエピローグ)も兼ねてて、ともかく圧巻☆
 「閻魔あい完全復活ッ!」なのだ☆

 曲が「いちぬけ」でなくて「あいぞめ」てとこがいいんですよー♪
(「いちぬけ」は、「三鼎」でずっと使われてたED、エンディング曲で、「あいぞめ」は第2シリーズ「二籠」のEDね)

 「三鼎」の第23話~26話を観てきた「地獄少女」ファンは、この長めのエピローグを観終わった時、必ずや「閻魔あい完全復活ッ!」を実感することでしょう。

 優先想定読者に配慮して、この紹介文は、見所についてはボカして書いて、ストーリーのアウトライン紹介とのあわせ技でゆきます。つまり、不必要なネタバレは、極力避ける方針です。

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 「あなたの恨み晴らします」

 深夜12時にだけアクセスできる「地獄通信」のサイトに、恨む相手の名を書き込むことができれば、どこからともなく地獄少女が現れ、相手を地獄に流す契約をしてくれる。
 「地獄通信」を巡る、こんな都市伝説は、真実だった……。

 ご存知、「地獄少女」シリーズの基本設定です。
 そんな、地獄少女=閻魔あいは、第2シリーズ『地獄少女 二籠』のラストで、成仏した。

 しかし、成仏したはずだったあいが、現世に戻ってきた。
 霊魂の形で、あいが現世に戻ってきたのは、第3シリーズ『地獄少女 三鼎』のスタート時点のこと。

 なぜ? 何のために?? あいは戻ってきたのか?

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 第1シリーズから「二籠」にかけて、閻魔あいのファンになった人たちが、「三鼎」の導入部を観て、少なからず「これって、なんか違うでは?」的に感じただろう、感じは、アタシ(紹介者)もわかるつもりです。
 霊魂で現世に戻ってきたあい、なーんか、存在感が希薄だったんですよね。
 もともと、無口なキャラだけど、何か“張り詰めたような”存在感はあって。そこが地獄少女=閻魔あいの魅力。
 “張り詰めたような”って言い方は、ファンの人によって、うなづけたりつけなかったり、するだろうけど。存在感はあった。
 でも、存在感希薄な「三鼎」のあいは導入部での様子。霊魂なんだから、まー、希薄でも、もっともですよね。

 実は、「三鼎」は、全26話を費やして描かれる、閻魔あい復活譚なのです☆
(正確に言えば「閻魔あい復活譚が、大外で、御影ゆずきの物語をくるんでる」的な構成なんです)

 「それがわかるのが、最後のほーって、どーよ?」と、思われる方もいるでしょうけど。観終わってみれば、アタシ(紹介者)は、「1度成仏したあいが、地獄少女として完全復活するには、これくらい、いろんなことがあった方が、やっぱり納得力あるよね」的な満足感を得ました。

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 あるいは、「三鼎」の焦点人物である中学生、御影ゆずきが好きになれない、もしくは、そこまでいかなくても「地獄少女」テイストとあわない的に感じて、「三鼎」を離れた方もいると思います。

 御影ゆずきは、いい子なんですけど。何かと周囲に併せるようなタイプの、地味ないいい子ちゃんとして登場。
 こんな彼女が、“なぜか”、あいの霊に憑依されてしまう。
 あいは、ゆずきに憑依することで、短時間“仮の肉体”を持つこともできるようになった、みたいな感じで(作中で説明らしいものがほとんどない)。“なぜか”すでに離れたはずの地獄少女の勤めに復帰するあい。

 この、あい、と、ゆずき、との取り合わせは、あまりうまい感じでない……と思ってましたアタシも。最初は。
 憑依されることで、あいとリンクする感応能力などを身につけてしまう、ゆずき。ちょくちょく、地獄通信にアクセスした人物に、地獄流しの依頼を辞めるよう、説得する努力をそれなりにするのですが。
 中学生って設定を踏まえても、それでも、ゆずきの地獄流し阻止活動、観ててどうにも頼りないし歯痒い。
 「地獄少女」を前から見てるファンだと、どーしたって最初のシリーズで“地獄通信ハンター(仮称)”みたいなことやってた、柴田一つぐみ父娘と比べちゃう。
 ゆすりタカリまがいの汚いシノギもやってたフリー・ライター柴田一と、子どもっぽい正義感を示すつぐみは物語的に絶妙なペアだったけど。ゆずきの、地獄流し阻止活動は、どっちと比べても食い足りない感が目立つ。

 「通信にアクセスしちゃったヤツは、傍からどれだけ介入しても、10中8、9、地獄流し頼んじゃぅよねー」的に思うのは、視聴者がシリーズを長く観れば観るほど、予想することだけど。
 だったら余計、地獄流し阻止を試みるキャラは、頑張って、頑張って、頑張って、その果てに打ちのめされてほしい(苦笑)。それが観応えのあるドラマのうねりで。「よくないと思うの」な感じでは、挫折しても観応えは薄味。
 とゆーわけで、やっぱり、ゆずきの肉体にあいの霊魂憑依って取り合わせは、アタシも、なんだか見どころがよく掴めなかったです……最初は。

 23話~26話のストーリー中、地獄少女の力を得るゆずきは、キャラが化けます。それだけの事が、ゆずきの身の上には起こるし、あいもそれを視通してたんです。

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 「三鼎」中盤で、恒常的な肉体を再獲得する閻魔あいは、ゆずきへの憑依状態から離脱。この前後から、御影ゆずきは、繰り返し「あなたは、次の地獄少女になるさだめ」的に告げられる、あるいは、示唆されるようになっていく。

 「わたしは、絶対、地獄少女にはならない!」と、抗うゆずき。
 「人が人を怨むことも、怨まれることも止められない」と、語るあい。

 こうして「三鼎」は、中盤からぢりぢり観応えを増していって。はじめは気づかないような、かすかな観応えの密度増が続き。23話~26話で、面白さ炸裂♪
 しかも、脇から絡むのが、ゆずきの通う学校に保険医として赴任してきてた、成長した柴田つぐみ。
 ね、観たいでしょ(笑)。

 「三鼎」では、「二籠」の何本かの突出した秀作に観られたような、突き詰められた心理サスペンスは、あまりうまく描かれていません(「普通人でも、普通の生活で感じえる心理サスペンス」は、って意味です)。
 その代わり、第23話~26話では、幻想味、オカルト・サスペンス、ホラー、スリラーと、微妙に味わいの違う要素が、絶妙にカクテルされます。これは、美味しい♪

 特に、第25話で地獄少女を襲名するゆずきと、その後の「わたしは(地獄通信で)この世を清める」宣言。超絶パワーをゆずきに譲った後にも関らず、暴走気味のゆずきを引きとめようとするあいの対峙って展開はスリリング。

 「私は、罪も無く地獄に流された人たちの恨みを晴らす」
 「地獄少女の勤めにもルールはあるのよ」

 さらに閻魔庁の介入と、25話~26話はめまぐるしく錯綜。

 「地獄少女に心はいらぬ」

 閻魔あいは、閻魔庁の三つ目蜘蛛にさえ意外な選択をする。
 そして、地獄少女=ゆずきを待っていた運命は!? 閻魔あいは、何故、現世に戻ってきたのか??
 何がどうなるかは、是非、本編をご覧ください☆

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【おまけ】
 紹介文本文の補足です。

 まず、本文では、ハショッてるあたりの補足。第23話~26話の「三鼎」クライマックスを焦点にしてる関係で、ハショってるんですけど。
 次のあたりのエピソードも(「地獄少女」ファンには)観どころです。
 第13話「六文灯篭」。このエピソードで、あいの霊魂がゆずきの体を離脱。あいは、恒常的な肉体を得て復活します。以降、「あなたは次の地獄少女」「わたしは絶対ならない」の関係が、暫時強まっていきます。
 このエピソードは、DVDでは『地獄少女 三鼎』五に採録されるそうです。(2009年4月22日発売予定とのこと)

 あい対ゆずきの、地獄少女を巡るドラマが、さらにもう1段面白くなるのは、第20話「地獄博士 対 地獄少女」以降。
 この回は、単独で観ると、わかったようなわかんないようなとこもある幻想譚で。観る人によって、評価は分かれ易いと思います。
 でもね、閻魔あい、と、御影ゆずき、と、成長した柴田つぐみの3人が一同に会す話なんですよ♪
 シリーズ旧作からのファンの方が美味しい1話(笑)。
(このエピソードは、DVDでは、2009年6月24日発売予定の『地獄少女 三鼎』七に採録予定とのこと)。

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 次に、「本文で紹介者が書いてること、ほんとかなー?」とか、不審を感じてられる方。
 この紹介文よりも、かなりネタバレをさせた論考文を、別に書きました。もし、ネタバレでも構わない、と思われるようでしたら、読んでやってください。
 「あいの魂は、なぜ現世に戻ってきたか?(アニメ『地獄少女 三鼎』の観どころ)」です。

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