『地獄少女 三鼎』を観直してみる

 BIGLOBEストリームで、週代わりの『地獄少女 三鼎』無料配信が1周りした。
 つまり、これまで、地上波での放映よりは少し後、CSでの放映よりはやや前に無料配信されてた「三鼎」の単話無料配信サービスが、先週分で最終話(26話)まで終わったわけ。

 今週はどーなるかなー、と、思ってたら、第1話「奪われた少女」をやってる。やっぱ1週間無料配信してるくれるっぽい?
 ちょっとよくわかりませんけど。
 このまま、もう1周り、「三鼎」の単話を無料配信してくれると、ありがたいなー。
 どーなるでしょー??

【後からの補足】
 結局、その後、「三鼎」単話の週代わり無料配信2周りめはありませんでした。
 まー、世の中そんな甘くは無いってことで。仕方ないですねー。

 早速、「奪われた少女」を観返してみました。
 やっぱりね、つかみどころが、よくわからない回(困)。

 2009年4月現在特別配信されてる、最終話の「スタッフ反省会(8分14秒)」の途中(5分少し過ぎ頃)で、監督のわたなべひろしさんが「終盤で、やっと『地獄少女』のクオリティに届けた」的なことを言ってられる。
 アタシの聞きとりだとこう。

プロデューサー阿部氏「そしてわたなべさんは(聞きとり困難)」
わたなべ監督「なんか、自分の原案の作品……なのに、なんか、すごくこう、この辺(上の方)にいつも作品があって。
 なんか、こう届かないっていうか、いつもそんな気持ちがいつもしてて。
 最終回でやっとなんか、そこの中に入って行けたかな、って言うか。
 これを観て、やっと作ったなぁって感じがしてきました。
 やっと、仲間に加われたって言うか」
阿部氏「えぇー(笑)。1からずっといるじゃないですか」
わたなべ監督「すごい、やりがいのある作品でしたね」

 この発言の様子、観てると、わたなべさん、決して意を言葉に尽くせてないだろう、と想像され、もどかし気な様子すら感じられる。
 けれど、多分、ご本人にとって核心的な確信を、本心から言葉にしようとされたんだろう、と思えます。

 わたなべさんは、クレジットによれば、地獄少女プロジェクトで原案を担当されたわけで。
 要するに、「三鼎」製作までは、作品化以前のコンセプト発案者ってお立場だった。
 で、最初のシリーズ、第2シリーズ(「地獄少女 二籠」)は、大森貴弘監督、金巻兼一さん、シリーズ構成の陣容で、コンセプトが作品化された。
 この作品化を通して、はじめのコンセプトの時には潜在してただろう、いろんな可能性が開花したことと想像されます。
 「自分の原案の作品……なのに、/この辺(上の方)にいつも作品があって。/ なんか、こう届かないっていうか、いつもそんな気持ちがいつもしてて」ってのは、そーゆーことだったのだろう、とアタシは思います。
(ちなみに、「三鼎」でも、シリーズ構成は金巻兼一さんの続投)

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 乱暴に言ってみれば、最初のシリーズの基調トーンは、「都市伝説風“怖い話”*創作因縁物語」、「二籠」の基調トーンは「心理サスペンス*現在風因縁スリラー」。

 誤解を恐れず言うと、第1話「奪われた少女」を観直して、次の回も観る気になった理由が、自分でもよくわかりません(苦笑)。

 いや、実はわかってて、第1話では、--

輪入道「呼んでるって誰が」「おい、まさか」

骨女「なんでなんだい」「お嬢」

輪入道「お嬢は、なぜ、けぇってきたんだぁ」
一目連「さぁねぇ」

--この辺は、ちゃんと<謎>になってる(<謎>が印象づけられる)。
 「なぜ、何のために、あいは、現世に戻ってきたのか?」の謎ですね。

 まぁ、1度観た再見視聴者としては、この先、なかなか<謎>が深まってくれないで、もどかしいことも知っちゃってるんだけど。第1話では、<謎>はちゃんと印象づけられてる。
 ここはいい。

 後、やっぱり美麗な幻想シーンは、いいですね♪
 例えば、現世に蒼い蝶の姿(霊魂)で戻ってきたあいが、鏡の内にだけセーラー服姿で映るとことか、あいの霊魂が御影ゆずきに憑依するシーンとか、後、あい1時再生出陣のシーンも♪
 ただ、これら幻想シーンだけが魅力の作品だったとしたら、あまりにマニアック。大体、“あいの1時再生出陣”シーンとかバンクになるだろうこと、はじめから想定内の作りだし。

 特筆は、あい視点で契約の場面をはじめて視て、「なんなの」といぶかしむゆずきに、鏡の中から「みたとおりよ」とあいが語りかけるシーン。ここのサスペンス感はいい。

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 一方、物語内の“現実”の描写。
 なんてゆーか、主要な背景(賽河原市、賽河原四中)が、いかにも、今はもう、どこにもない(だろう)場所、と思えて。例えば、この点とか、やっぱり、つかみどころがない。
 ただ、第1話のOP画像は、割とよかったわ。これいつまでかかってったっけっかな?

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 などなど、いろいろ気になるので、何度か再見して観ることにします。
(ちなみに、とても細かいことだけど「賽河原第四中学校」の校名は、「奪われた少女」のタイトル直後、校門の外からのカメラが校舎に寄せてくカット内で、校門に据えられたプレート上に描き込まれていた)

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第13話「六文燈籠」(ネタバレ)

(注:以下のコメントは、アタシが、「三鼎」第13話「六文燈籠」を初見した直後につけたコメントです。元から、そのままコピペしてきたまんまです)

「六文燈籠」は、面白く観れる回。「三鼎」の長いプロットで重みのある展開も描かれて、そこがよかった。
単話での主筋は、暴行を受け植物人間のようになった元タクシー運転手の娘が、地域署の署長を「捜査をしなかった(事件をもみ消した)」「偽善者」と恨み、地獄流しを依頼する話。(娘の主張の真相はさだかではない)
主筋に脇から絡みながら重みで勝るのが、閻魔あいの依り代、御景ゆずきを巡るプロット。
ゆずきは冒頭で、“ねぇ秋恵わたしのなかには地獄少女がいるんだよ”と、仲良しの友人に話せない苦しみを心中モノローグで語り。クライマックスにあたるパートでは、あいがゆずきから離脱。立ち去り際のあいが「あとは、あなたが決めることよ」って、ゆずきに語るカットが、これはお約束事ではなくて怖い。正確に言えば「不安感」が強く喚起されるカットで、すっごく良かった♪
ゆずきは、“これでもとにもどった”と無邪気に喜んで駆け出すけど。エンドにあたるカットでは、ゆずきの眼が赤く染まる。ゆずきの眼前で友人の高杉秋恵の姿が虚空に消えるのだ(地獄流しされた)。秋恵は、地域警察署長の娘だった。「赤く染まる眼」は、「地獄少女」シリーズの表象では、ゆずき本人が、あいに近い存在に変貌したことが暗示されてるとしか思えない描写。
さらに、エピローグにあたるパートでは、“それが新しい苦しみのはじまりだった”と心中モノローグが語られる。
面白いじゃないの。こーゆー仕掛けを考えてたんなら、もっと早くから、仕込みを観せてほしかった、とワガママ言ってみる(笑)。
それから、今回、ゆずきは1人で友人を救おうと出来事に関与。それだけでなくて、地獄流しの依頼を翻意させようと、生身で介入も。この描写は、いい。
ちなみに、第13話では、「三鼎」の背景舞台になるゆずきの住まいは「サイガワラ市」だと、明示的に語られた。「サイガワラ市」は「賽河原市」でいいのでしょう、きっと。
さらに、「六文燈籠」には、「三鼎」だけでなく「地獄少女」のシリーズ全体に渡る転回点になるかもしれない描写も編みこまれた。
ハッキリ書くと、不安と期待が入り混じってて、ドッキドキ。これからの展開、丁と出るか半と出るか、あれこれボヤきながら、マメに観てきてよかった、とマニア心がスキップしちゃう♪
「このサイガワラ市は地獄に1番近い場所と言われている」と輪入道。
六文燈籠を川の流れに流す祭事の晩には、ほんの短時間、地獄と現世の間の門が開くんだって。
そして「あそこからお嬢に贈り物が届く」とも。ここで、「あそこ」と言われるのは、川原からも遠望される山中の大鳥居。この大鳥居の外見は、地獄流しのシーンで、毎回、川の流れの中に聳えて描かれてる大鳥居と同じように視える。
「地獄少女」シリーズ、全編の謎として、作中キャラたちに「地獄」と呼ばれる、大鳥居の向こう側の空間が直接描かれることが絶えてなかったことがある(作中の過去に描かれただろう絵草子などで、イメージが間接的に示されたことはある)。
なぜ、これが謎かと言うと、伝統的な宗教説話の物語世界に即して「中有」と呼んでもいいような空間で、毎回おこなわれる仕置きと、作中の地獄で繰り広げられてるかもしれない出来事との関係が、謎として放り出されたままのような感じになってるからだ。
アタシとしても、「大鳥居の向こう側」の直接描写をしないできた、これまでの表現戦略は良かったと思ってる。ただ、地獄界の直接描写をしないまま、「仕置き」の含意を物語世界の内で位置づける表現は期待したい。
難易度は高いはず。だから期待に留めとくけど。この期待は決してワガママではないと思う。
とゆーような期待と不安が入り混じる視座からすると。こんな仕掛けを考えてたんなら、投入タイミングは遅いと思える。つまり「三鼎」内での転回については、「まあちょっと遅いかも」くらいでも、「地獄少女」シリーズ全体に渡る転回が、これから物語られるならば、「確実に遅い」と思えて、やきもきしちゃう(笑)。
もちろん、描いて観せてほしいのだ。だから、不安と期待が入り混じってる。
ちなみに、ゆずきから離脱したあいが、大鳥居のとこまで戻ってきたときの骨女のセリフ「今度こそおかえり」、キクリのセリフ「よっ、おつかれ」、あいのセリフ「ただいま」。このやりとりには、どうしたって期待を掻き立てられる。
ただ、あいが離脱して、ゆずきの眼が赤く染まるまでの間に、秋恵を地獄流しにした依頼に応じたのは誰だったのかは、謎。明示的描写がないんだけど、やっぱ、あいが応じたのかしら? だとしたら、次回からはW地獄少女??

第13話補足メモ

上のコピペ・コメントに、手はつけないことにして。簡単に再整理。

地獄流し依頼者=真山梓(偽名で高杉秋恵の家庭教師になる)
地獄流し標的=高杉秋恵(御影ゆずきの級友)
契約の藁人形への化身=山童
仕置きシーン=無し
三途の川のシーン=無し

補足:初見時のコメントで、訂正すべき点。
「賽河原市」の名前は、セリフで発せられるのは第13話がはじめてのはずだけど。作中、プレートに記された校名などの形で、以前から描きこまれていた。

備考:第13話の脚本は、金巻兼一さん(シリーズ構成担当)、「三鼎」では、第1話、第2話の脚本連続担当以来の再登板。

第13話「六文燈籠」依頼シーン

※第13話「六文燈籠」では、依頼シーンの詳細な描写は無い
構成=Aパート中盤
地獄流し依頼者=真山梓(アケタガワの名で)
地獄流し標的=高杉秋恵(御影ゆずきの友人)

受験勉強のため、深夜まで机に向かっていた御影ゆずきは、黄昏の園で、真山梓が閻魔あいからわら人形を受け取る情景を、短いカットで幻視する。

この幻視は、シリーズでしばしばあるような、就眠時や半覚醒ではなく、覚醒時のゆずきを訪れる。そのためか、幻視される光景自体は短く、断片的。

しかし、御影ゆずき、あまり気にしてない様子で、それでいいのか?(苦笑)とか、思わないでもない。
ただ、この件は、深夜受験勉強に取り組んでる時に、ふと眠気がさしたような時に、幻視がチラ視、って感じの描写。この描写はうまいし、活きてる。

第13話「六文燈籠」地獄流しシークエンス

※第13話「六文燈籠」では、地獄流しシークエンスは詳細には描かれていない。
終盤、御影ゆずきの目前で、地獄に流される高杉秋恵が空中に掻き消える。このカットの前後は圧巻で魅せるし見観応えがある。

構成=全編の終盤
地獄流し依頼者=真山梓(アケタガワの名で高杉秋恵に接近)
地獄流し標的=高杉秋恵(御影ゆずきの友人)

通例の、仕置きシーンや、三途の川の渡し舟のシーンは、描かれていない。

第13話は、とても面白い

第13話「六文燈籠」は、とても面白い。「地獄少女」は、最初のシリーズ(無印)も「二籠」も2クール26話で、中盤と終盤に、長いプロットが1度修練して転回するような物語が置かれてて。
「六文燈籠」も「三鼎」でそんなポジションを占めるエピソード。

「六文燈籠」の回に、細かな弱点がないわけではない。
けれど、細かな弱点を補って、充分にお釣りがくる面白さ。

まず、プロローグ相当パートでの御影ゆずきの心中モノローグ、“ねぇ秋恵わたしのなかには地獄少女がいるんだよ”、と、エピローグ相当パートでの“それが新しい苦しみのはじまりだった”に挟まれた構成がいい。

もちろん、整った構成は、それ自体がいいとか、悪いとか、云々するようなものではない。
クライマックス、御影ゆずきの目前で、高杉秋恵が空中に掻き消え、それをほくそ笑むようにしてみている真山梓、雨中で叫び声をあげるゆずき(このカットは、キャラ音声がないとこがまたいい)って、一連のシーン。
この充実したシーンが、均衡のとれた構成の内に編みこまれているからこそ、効果的に印象にのこる。

もちろん、閻魔あい復活(肉体をもった復活)のプロットもいいんだけど。こっちは、謎めかしたほのめかしのミステリー・タッチになってる。「六文燈籠」の回では、ゆずきプロットの描写があって、その裏で引き立つ感じ。ここが面白い。
柴田つぐみも、謎めいた演出で、ゆずきに関与するけど。やっぱり、ゆずきの物語がしっかり描かれるから、活きてる。

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ところで。
真山梓は、高杉秋恵の父親を苦しめるために、秋恵を地獄流しにした。
そういう話だ。
八つ当たり的な依頼とも違う、確信犯。考えてみれば、これは「地獄少女」で描かれるべきストーリーだ。けれど、過去作に類例はあっただろうか?
ちょっと思い出せないので、チェックしてみよう。

作中描かれなかったけど、仕置がなされたのかなされなかったのか。気になるところです。

第14話予告編文字コンテ(書き起こし)

第13話「六文燈籠」本編とEDの終了後に流される第13話(「怨みの街角」)予告編、文字コンテ形式の書き起こし。

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・書店店内(?)、書架の前で何かの本を立ち読みしている女の子振り返る
一目連(N)「名前は?」
・書店店内で会話する少女と御影ゆずき、ミドル。
少女風の声(N)「カシワギ・ヒデミ」
・薄暗がり、両手を挙げている金髪のメッシュを入れた若い男、前景の人物2人からダメージを与えられる感じ、アップ(パンチなどは、フレーム外だが、アップの表情などから)
一目連(N)「終電に乗り損ねたせいで」
・薄暗い屋外、きくりと何か会話してる山童。山童の隣には、おそらく骨女(部分)。
一目連(N)「やっかいなことになっちまったな」
・切り替えし調で、和服姿の骨女口パク
・歩道のブロック上に落ちて破損する携帯
ヒデミ(N)「私は、周りの噂なんか怖くなかった」
・屋外、盛り場の人ごみの内、呼び込み風の男につかまった様子で困っている幹事の少女
ヒデミ(N)「真実がすべてを伝えてくれると思ったから」
・薄暗い屋外(路地?)に座り込む、ホームレス風の人物
ヒデミ(N)「なのに……。どうしよう」
・屋外、昼、画面センターを奥手から手前へ、歩いている少女のアップ
・屋外、夜、繁華街、少女の後姿と、対面しているセーラー服姿の閻魔あい(半透明)口パク
ヒデミ(N)「このままじゃ、私……。お願い、地獄へ流して」
・机上(?)に置かれた、猫のマスコット。カメラ微速で寄っていく。
一目連(N)「困ったなぁ……」
・屋外、長襦袢で沐浴している少女(閻魔あい)の後姿、立ち上がる。近景には彼岸花。
一目連(N)「どうする? お嬢」
・黒地に赤文字で「怨みの街角」
あい(N)「次回、『怨みの街角』」

第12話「真夏のグラフ」(ネタバレ)

(注:以下のコメントは、アタシが、「三鼎」第12話「真夏のグラフ」を初見した直後につけたコメントです。元から、そのままコピペしてきたまんまです)

第12話「真夏のグラフ」
・正義感と快/不快感を混同したままの少年が、ギャンブル的に自分の感情をもてあそび、結果、地獄流しを依頼しそこねて、本人が地獄流しにあっちゃうって話。
・Aパートは凄く笑えて面白かった。
・じつは、Bパートもクライマックス的な、閻魔アイ登場までは面白かった。
・前々から思ってたんだけど、「三鼎」では、やっぱり、地獄通信の依頼受諾の審査基準が甘くなってるはず。今回、地獄流しにされた少年、「人を傷つけて」もないし「貶めてもない」じゃん、社会的には。いいのか、閻魔あい、って感じで。ここまで含めて「面白い」と言える作りにするなら、もっと大胆に設定を崩してってもらいたいな。
・そろそろ1クールが過ぎようとしてるので、次回に期待。

第12話補足メモ

上のコピペ・コメントに、手はつけないことにして。簡単に再整理。

備考:第12話に登場するノムラ・ノブオは、以前から、度々地獄通信にアクセスできていたが、依頼対象を絞れずにいた。依頼対象を絞れないまま、地獄通信へのアクセスを重ねるノブオの様子が、メイン・ボディで描かれる。

地獄流し依頼者=ココロちゃん(ノムラ・ノブオの同窓生と思える)
地獄流し標的=ノムラ・ノブオ
契約の藁人形への化身=輪入道
仕置きシーン=有り
三途の川のシーン=無し

コメント:この回の依頼は、すごく安売り感が漂う。
仕置きシーンは無しでもよかったのではないか? (事実上、八つ当たりでしょう、これは)
仕置きシーンを入れるにしても、遊びすぎではないか。少なくとも、依頼の趣旨とのマッチングはよくない。
ノムラ・ノブオが、地獄通信へのアクセス不通になるまでが面白かっただけに、残念。
この回のエピソードは、ブラック・ユーモアの方向で笑う回が意図されているように思える。その前提で観ると、アタシとしては、二籠第10話「曽根アンナの濡れた休日」の方が、うまくいってると思う。
(ちなみに、「曽根アンナの濡れた休日」は、絵コンテと演出が、三鼎総監督のわたなべひろし氏)

第12話「真夏のグラフ」依頼シーン

第12話「真夏のグラフ」の依頼シーンについて

特記事項:「ネタバレ」になるけど、第12話では、物語のメインボディで焦点があてられるノムラ・ノブオは、結局、地獄流しの依頼をできない。
この展開の意外性は、第12話の面白みの糸口ではある。
展開がネタ割れしてしまうと、つまらなくなるか? というと、そんな事もない。ノムラ・ノブオの描写は(家族が描かれないなどはあっても)かなり、面白いからだ。

構成=Bパート終盤に、依頼直後の、紐解きシーンのみ、あいの回想的に描かれる。
地獄流し依頼者=ココロちゃん(ノムラ・ノブオの同窓生と思える)
地獄流し標的=ノムラ・ノブオ

[承前]
ノムラ・ノブオは、憧れていたココロちゃんが、川に飛び込みをしようとしてるところにたまたま通りかかり、止める。(あたりに人通りの無い時間帯のようなので、どうも本気で飛び込み自殺を企ててたらしい)
ノブオが聞き出すと、ココロちゃんは付き合ってたリュウくんに二股かけられてたのがショックで自殺を試みた、って話。このリュウくんは、ノブオが地獄流しの対象に考えてた候補者「ムカツク」相手の1人だった。
自宅(?)に戻ったノブオは、義憤から、リュウを地獄流ししようとする。
ところが、昨晩まで毎晩のようにアクセスできていた、地獄通信にアクセスできない。
ノブオ「なんでだろう?」と、この時、すでに和服姿のあいが、机に向かってるノブオの背後に無言で立ってるのが、ちょっと怖いけど、笑える。
ノブオ「もしかして、他人事だからかなぁ? まぁ、……確かに、俺のムカツキじゃぁないよね。義務つうぅか、1度決めたことだからっつぅか。まっ、明日もう1度やってみて、ダメだったら」と立ち上がって、背後のあいに気づく。
ノブオ「うぇぇっ! きっ、君は!? 誰っ??」
あい「地獄少女」
ノブオ「えぇー♪ つながってたのー?? うわぁ、どうしよう♪ どうしよう♪ えとー、地獄に流したい相手はね」
あい「流されるのは、あなた」
ノブオ「えーっと……、えっ!?」
あい「あなたを地獄に流したい人がいるの」
ノブオ「だ、だれっ??」
ここで、ココロちゃんがノブオを地獄流しするため、自室で藁人形を持って1人ごと言ってるシーンが入る(これは、あいの回想的な説明と思える)
あい「そういうわけだから」
ノブオ「……ひでぇぇぇっ!」
ここで、ココロちゃんが、藁人形の紐を解くシーンが入る(これも、あいの回想と思える)
輪入道の「怨み、聞き届けたり」で画面暗転し、仕置きシーンへ。

[依頼](依頼シーン自体はなく、既に藁人形を得て、自室にいるシーンが、あいの回想あるいは、説明のようにモンタージュ挿入されている)
ココロ「むかつくー。どうしてあんなのに打ち明けちゃったのよ。あの男のことだから」「きっと回りにペラペラ言いふらすに決まってる」「そしたらもう、町、歩けない。みんなに笑われちゃう」「私、そんなの耐えられない」「だから……」「消えて」と、藁人形の紐をひく
あい(ノブオの部屋で)「そういうわけだから」で、紐が引かれる回想が入って仕置きのシーンへ

コメント:
ココロちゃんの、地獄流し依頼の動機も「ムカツク」なんだけど、全体としてちょっと変。
地獄通信にアクセスしてた間のノムラ・ノブオの「ムカツク」は、まだ相手の言動に対してムカツクなんだけど。ココロちゃんのは、「自分の想像(予想)にムカツク」だし、「(あんな奴に話しちゃった)自分にムカツク」。
これは、地獄流し大安売りの巻。だって、「怨み」じゃぁないと思う、これ(笑)。

第12話「真夏のグラフ」地獄流しシークエンス

第12話「真夏のグラフ」の地獄流しシークエンス
構成=Bパート終盤
地獄流し依頼者=ココロちゃん(ノムラ・ノブオの同窓生と思える)
地獄流し標的=ノムラ・ノブオ

[承前]
ノムラ・ノブオは、憧れていたココロちゃんが、リュウくんに二股かけられてたのがショックで自殺を試みた、ことを知る。リュウは、ノブオが地獄流しの対象に考えてた候補者「ムカツク」相手の1人だった。
自宅(?)に戻ったノブオは、義憤から、リュウを地獄流ししようとする。
ところが、昨晩まで毎晩のようにアクセスできていた、地獄通信にアクセスできない。
ノブオの部屋に現れた和服姿のあいは、「流されるのは、あなた」「あなたを地獄に流したい人がいるの」と、ノブオに告げる。
回想を差し挟んで、ノブオに送られた、ココロちゃんがタッチの差で一足早くノブオを地獄流しするための依頼をしていたはずの様子が描かれる。
ココロちゃんが、藁人形の紐を解くシーンが描かれ、輪入道の「怨み、聞き届けたり」で画面暗転し、仕置きシーンへ。

[仕置きシーン(概要)]
仕置きシーンは、切り抜き紙人形による、人形芝居風、アニメ。
あいの「いっぺん死んでみる」に、「死にたくなぁ~ぃぃ」と応じたキャラは、もしかしたらノムラ・ノブオが初めてかもしれない。ちょっと自信がないけど。

[三途の川]
三途の川の渡し舟のシーンは無い。

[エピローグ相当パート]
1週間後と思えるプールサイド。しょげてる尾藤望を、励ましてるアミーゴズと秋枝、ゆずき。
望みのセリフによれば、望みはノブオが家出をしたと思っているようだ。
プールサイドには、何事もなかったように仲良さ気にしてるココロちゃんとリュウの姿も。
更衣室で、地獄通信の刻印を見て、困ったなー(ビキニが着れないから)程度のココロちゃんの描写で、蝋燭を供える幻想シーンへ。

コメント:仕置きシーンは、どういう発想、あるいは事情で、紙人形の人形劇になったか、わからないけど。
脈絡が察せないし、あんまり楽しめない。
あいにしろ、僕妖怪にしろ、妙に(いつになく)ノリノリな感じにみえるのは何故?(BGMのせい、もあるよね)
くどい感じもした。もっと短くても良かったかもしれない。
あるいは、半端なことしないで、いっそ、もっとナンセンスにしてくれてもよかった。
もっと根本的には、仕置きシーン無しで、渡し舟に行ってもいいような依頼。

第12話は、面白いけど惜しい1話

第12話は、仕置きシーン以外は、笑えるし、面白い。

補足メモにも書いたけど、アタシ的には惜しい感じの回。
「この回のエピソードは、ブラック・ユーモアの方向で笑う回が意図されているように思える。その前提で観ると、アタシとしては、二籠第10話『曽根アンナの濡れた休日』の方が、うまくいってると思う」。

つまり、仕置き場面の描写が、もっと、笑える感じの方が、よかっただろうし。
さらに考えてみると、八つ当たり的に地獄流しをされた標的人物を描く過去のエピソード(回)のように、仕置きなしで、いきなり三途の川の渡し舟に行っても、よかった。後者の場合、渡し舟でのやりとりにもかなり工夫してほしくなるけど。

「曽根アンナの濡れた休日」は、「怨み」の理由はちゃんとあるし、そのうえ、仕置きシーンにバカバカしさとペーソス味とを兼ね備えてて、いい。ペーソスが、流される人物のダメンズ加減とよくマッチングしてるんだよね。
さらに言うなら、「曽根アンナの濡れた休日」の仕置きシーンは、閻魔あいにしろ、僕妖怪たちにしろ、いかにもやる気なさ気にみえるとこが、すごくいい(笑)。あれ、ほんとに仕置きなの? みたいな感じ(笑)。

比較すると、「真夏のグラフ」の仕置きシーンは、バカバカしくて笑えるって言えば笑えるかもしれないけど、依頼内容との結びつきが薄くて、そこが物足りない。
なんかね、「もしかして僕妖怪たち、ゲームで焦らされた分の腹立ちをぶつけてる?」とか、「もしかして、あいも怒ってる??」とかって勘ぐりすらわいてくる。

ところで、アタシ的には、あいがノムラ・ノブオに対して怒ってる、みたいな感じではないと思う。
何故かというと、ノブオの部屋に現れて「そういうわけだから」と、地獄流しの経緯を説明するとこ、アタシには、むしろやる気なさ気に思える(笑)。

つまり、どちらかと言うと、今回のあいは「呆れてる」感じと思う。
思うんですけど、仕置きシーンでの「闇に溺れし哀れな影よ~」のあたりは、地獄少女、結構ノリノリな感じもする(笑)。
その辺の、食い合わせの良くなさが、アタシ的には惜しいと思うのです。

仕置きシーン以外は、笑えるし、面白い回。
惜しいっ、と思います。

第13話予告編文字コンテ(書き起こし)

第12話「真夏のグラフ」本編とEDの終了後に流される第13話(「六文燈籠」)予告編、文字コンテ形式の書き起こし。

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・昼、屋外、私服姿でどこかへ出ている秋枝と御影ゆずき
・夕刻、屋外、年かさの女性
山童(N)「地獄に一番近い場所」
・屋内、私服のゆずきミドル、少しうつむく
骨女(N)「この町は、そう言われてる」
・何かの建物の内から、ガラスの自動ドアに向かい進んでくる2人の男性。ドアが開く。
一目連(N)「ある夏の晩、年に一度の灯篭流しが催される」
・昼、屋外、私服姿でかけている秋枝何かに気づいてあわてて止まる様子
・昼、屋外、フェンス越しの女性、向かって左手からゆっくり歩み寄ってくる秋枝。少し会話して並んでフェンスの手間を方向を眺める。
輪入道(N)「その時、ほんのわずかだが、地獄の門が開く」
・夕暮れ時(?)、川原に立つ人間姿の輪入道。カメラ引くと横に並んで立つ着物姿の骨女。
山童(N)「そして、その夜……」
・屋内、自室で机に向かっているゆずき。何か独り言を言いながら机上でノートか本かを閉じる様子。
骨女(N)「地獄から、お嬢に贈り物が届いた」
・年かさの女性アップから、両目のあたりのドアップへゆっくり寄る
一目連(N)「おっと。お嬢、あいつも動いたぜ」
・夜、浴衣姿のゆずきが、薄もやの暗い内を走る
輪入道(N)「はじまり……かぁ」
・黒地に赤文字で「六文燈籠」
あい(N)「次回、『六文燈籠』」

第11話「滲んだ頁」(ネタバレ)

(注:以下のコメントは、アタシが、「三鼎」第11話「滲んだ頁」を初見した直後につけたコメントです。元から、そのままコピペしてきたまんまです)

第11話「滲んだ頁」
・東京で連続して起きる殺人事件。犯人の少年が「真似をした」と証言した小説の作者は、地方在住で市役所勤務の兼業作家だった。短時間で、平板で退屈な描写がされ、作家、作家に取材したフリー・ジャーナリスト、作家に会いに来た事件被害者の姉の3人が共謀。3人がかりで、3人の人間をほぼ同時に地獄流しにする。
・凝ってる割に、喰い足りない回。「二籠」のラブリー・ヒルズの物語に遠く及ばない。
(たんじゅんに考えれば、前後編ででもやってほしかったんだけど。そうすれば面白くなったって保障もなし)
・仕置きシーンで、逆さに落下する閻魔あいは、少し面白かった。
・地獄流しが終わった直後の、依頼者3人の様子も、妙な面白さがあった。
・ダメ押しの地獄流しでは、閻魔あいの説明的すぎるセリフがいただけなかった。きくりのセリフ(ふりがなふっとけー!)は、妙におかしかった。
・ダメ押しの地獄流しに行く前に、仕置きシーンが無いのが不審。ハッキリ書くとご都合主義では。それよりも、取り残された女2人(ジャーナリストと被害者の姉)を描くべきだろうけど。それまでの言動描写の延長では、あまり期待できない。
・総じて、盛り込みすぎになることを避けたのか、多種多様な具材をチマチマ盛り合わせた、見かけだけにぎやかな料理。いっそのこと、盛り込みすぎでごったがえしにしてくれた方が、迫真力が出たかもしれない。
・今回、これまでイメージ的に、おそらく地方都市だろう、くらいにしか描写されないできていた基本ロケーションに関する描写が盛り込まれた。この描写には好感。電車で「まち」と呼ばれる市街地に出るような「市」の、縁辺に外接しているような“町”が、御景ゆずきなどが住み、通う学校も位置するエリアであるようだ。比較的納得し易い描写だった。

第11話補足メモ

上のコピペ・コメントに、手はつけないことにして。簡単に再整理。

備考:第11話のストーリー主筋は、複数の依頼人が共謀する同時複数依頼で、最終的には、連鎖複合依頼としてエピソードが閉じられる。

地獄流し依頼者a=ミチオ・ユイ(フリー・ライター)
地獄流し標的a=越智浩人(「週刊実現」編集長)
契約の藁人形への化身a=骨女
仕置きシーンa=有り(構成上は2番めに描写される)
三途の川のシーンa=無し

地獄流し依頼者b=アサバ・スミ(連続殺人事件最初の被害者の姉)
地獄流し標的b=三枝健吾(連続殺人犯の高校2年生)
契約の藁人形への化身b=一目連
仕置きシーンb=有り(構成上は最初に描写される)
三途の川のシーンb=無し

地獄流し依頼者c=上坂六郎(連続殺人事件のモデルにされた『摩天楼の影』の作者)
地獄流し標的c=依頼時は入力された氏名がわからない(賽河原市市役所の男、上坂の同僚)
契約の藁人形への化身c=輪入道
仕置きシーンc=有り(構成上は3番めに描写される)
三途の川のシーンc=無し

地獄流し依頼者d=殺人犯の母親
地獄流し標的d=上坂六郎
契約の藁人形への化身d=不明
仕置きシーンd=無し
三途の川のシーンd=有り

予告編=第10話のED後に
その他a=初見時のコメントには、あれこれ書いているけど、総合すると「面白いところもあるエピソードだけど、いろんな要素が分散しすぎてて、印象が散漫になってしまう」ってこと。
この回の面白みは、どうしても「地獄少女」のマニア向け。しかし、マニアだからといって必ずしも全員に支持されるとも限らない。
ストーリーの、メイン・ラインに依る内容は、例えば、三鼎なら、第16話「誘惑の罠」の方がストレートに訴えかけてくるものがある。
その他b=Bパート冒頭で、下校時の御影ゆずきと秋枝が、通知表を話題にしながら歩いている。つまり、少なくともBパート序盤の物語内時間は、賽河原四中の1学期が終了した日。

第11話「滲んだ頁」依頼シーン

第11話「滲んだ頁」の依頼シーンについて

特記事項:第11話では、3人の人物の共謀依頼シーンは、連続して描かれる。
エピソード、オーラスの地獄流しを起こす最後の依頼は、依頼シーンは描かれない。

構成=Bパート中盤
地獄流し依頼者=ミチオ・ユイ(フリー・ライター)、アサバ・スミ(連続殺人事件最初の被害者の姉)、上坂六郎(連続殺人事件のモデルにされた『摩天楼の影』の作者)
地獄流し標的=越智浩人(「週刊実現」編集長、ミチオの標的)、三枝健吾(連続殺人犯の高校2年生、アサバの標的)、氏名不明の賽河原市役所職員(上坂六郎の標的、同僚)

備考:共謀地獄流しをする3人が、はじめて一同に会したのはBパート序盤。
上坂六郎と、ミチオ・ユイとは、Aパートから会っているが、物語にアサバ・スミが登場するのは、Bパート序盤から。
3人の間で地獄通信、地獄少女の話題を最初に口にしたのは、アサバ・スミ。共謀しえの同時地獄流しを提案するのは、上坂六郎。
共謀地獄流しは、もしかしたら、多少の時間差で、地獄通信へのアクセスがなされたかもしれないが、詳細は不明。
依頼シーンが連続して描かれた後、ゆずきの幻視シーンが入る。
(3人が1ヵ所に集まって同時におこなわれる藁人形の紐解きは、上記幻視シーンの後)

第11話「滲んだ頁」地獄流しシークエンス

第11話「滲んだ頁」の地獄流しシークエンスについて

構成=Bパート終盤
地獄流し依頼者=ミチオ・ユイ(フリー・ライター)、アサバ・スミ(連続殺人事件最初の被害者の姉)、上坂六郎(連続殺人事件のモデルにされた『摩天楼の影』の作者)
地獄流し標的=越智浩人(「週刊実現」編集長、ミチオの標的)、三枝健吾(連続殺人犯の高校2年生、アサバの標的)、氏名不明の賽河原市役所職員(上坂六郎の標的、同僚)

[承前]
それぞれに、事後通信へのアクセスを果たし、依頼をした3人は、集まって(場所はビジネス・ホテルの1室か?)、「いっせのせ」で、藁人形の紐を同時に解く。

[仕置きシーン(概要)]
仕置きシーンは、三枝健吾、越智浩人、氏名不明の賽河原市役所職員の順に、連続して描写される。
いずれも、どことも知れない、靄に霞んだような夜の摩天楼の屋上から転落させられる。
内、仕置きシーンが1番ラストまで描かれるのは、賽河原市役所職員。このシーンにのみあいが登場し、落下する職員の横に並んで逆さ落としで「闇に惑いし、哀れな陰よ~」のセリフを。

[三途の川(概要)]
集団地獄流しの対象は、いずれも、三途の川のシーンは省略されている。
仕置きシーンの後、紐を解いた3人が、ほぼ同時にハッと目覚める。3人は、気楽でいい気な会話を交わすが、冷蔵庫から缶ビールを取り出しかけた、上坂が、ふっと消えてしまう。
そして、上坂が、ハッと気づくと、渡し舟の上。「え、こんな急に」というと、あいは、上坂を流したのは、三枝健吾(連続殺人犯)の母親で「息子がああなったのは、あなたのせいだと、思い込んでいるわ」と説明。
上坂が、俺を怨んで何になるんだ、と語ると、「あなたが流した人も、同じことを言っていた」と、あい。きくりと上坂のちょっとしたやりとりがあって、「この怨み、地獄へ流します」。
この後、第11話は、蝋燭が供えられる幻想シーンに直結してエンド。

コメント:
初見時の感想コメントで、アタシは次のように書いている。「ダメ押しの地獄流しに行く前に、仕置きシーンが無いのが不審。ハッキリ書くとご都合主義では」。この評価は、全面的に改めます。
渡し舟のシーンで、あいは「息子がああなったのは、あなたのせいだと思い込んでいるわ」。
つまり恨みが「思い込み」だとのあい判定なので。これは、仕置きシーン省略でもいい。過去にも類例は多い。
仕置きのシーンは、同じ趣向だけど、微妙に細部が異なってるのがいい。骨女が担当した越智浩人の仕置きの陰湿さがいい(笑)。
後、市役所職員の分のあいのアクションも、ホラーっぽい怖さがあって、良かった。

第11話は、再見してもやっぱり印象が薄い

まず初見時の感想コメントに記した事で訂正すべき点。
初見時のコメントで、アタシは「ダメ押しの地獄流しに行く前に、仕置きシーンが無いのが不審。ハッキリ書くとご都合主義では」としてるけど。この評価は、全面的に改めます。
渡し舟のシーンで、あいは「息子がああなったのは、あなたのせいだと思い込んでいるわ」。
つまり恨みが「思い込み」だとのあい判定なので。これは、仕置きシーン省略でもいい(過去に類例は多い)。

上記以外は、今のところ、初見時の感想コメントを修正したり、訂正したりする必要は感じていない。

第11話補足メモに書いたことを繰り返すけど、「面白いところもあるエピソードだけど、いろんな要素が分散しすぎてて、印象が散漫」になっちゃってる回。
「滲んだ頁」ってタイトルが示唆する含意も、わかるようでいて、ピンとこない。

おそらく、この回で製作陣が描きたかったのは「怨みの念は抑えがたくもっていても、誰を対象として憎んでいいのかわからない」そんな気分につかまれた人物像だろうと思う。
けれど、その件の描写は、残念だけど、アタシにはうまく行ってるとは思えない。

まず、上坂六郎だけど、彼がネットの無責任な噂(印象論)を憎んでるのはわかる(描かれてる)けれど、「暴力的だったり猟奇的だったりする表現でしか伝えられないこと」を描くミステリ作家としては、あまりにナイーブ。
新人賞とってデビューしたて、って話だけど、ペンネーム使うでしょ、普通、その傾向の作家さんは。
ペンネームを使ってれば、市役所での展開は別の展開もあり得る。
(アタシの考えでは、上坂は、むしろ小説家とかの設定ではなく、TVドラマの監督とか、あるいは、ゲームソフトのデザイナーとかの設定にした方が、向いていたのではないか? と、思える。もちろん市役所勤務とかの設定は無しになるので、プロットも別展開にならざるを得ない)

次に、ミチオ・ユイ。「週間実現」の記事は、インタヴューしながら「言ってもないことが書かれてる」ことになってるけど。だったら、上坂は、訴訟を起こせばいい。
週刊誌など活字メディアの筆禍事件は、普通は「言ったこと」の文脈を無視した歪曲で起きる。ネットでありがちな筆禍とは違うのだ。「滲んだ頁」の件は、むしろ、本人インタヴューなしの伝聞などで構成させた記事で揶揄される記事が載ったならわかる。
ミチオ・ユイもフリー・ライターとしてはナイーブすぎるキャラ。例えば柴田一と比べてもナイーブすぎる。

最後に、アサバ・スミだけど、越智浩人に接見してその演技にコロッとだまされたって話になってるけど。よくわからない。越智浩人を憎んだものか、上坂六郎を憎んだものか迷ってるって話なわけだけど。あんまりありそうなこととは思えない。ストレートに越智浩人を憎む方が、納得力としては自然ではないか。

総じて、「地獄少女」シリーズの単話にしばしばみられる、不自然なカリカチュアが鼻につく回。
カリカチュアがリアルでなくていけない、というような批判は、「地獄少女」みたいな作品には無効なんだけど。そうではなくて、カリカチュアのセンスや、カリカチュアされたキャラの表現がピンとこない、といったところ。

第11話「滲んだ頁」は、「怨みの念は抑えがたくもっているんだけど、誰を対象として憎んでいいのかわからない」ような恨み方の顛末を描いたものとしてよりも、むしろ「人を呪わば穴二つ」で、地獄通信に頼ったものが、地獄通信で流される、連鎖地獄流しの話としての相の方が面白い。

とゆーのは、同時集団地獄流しを決行した直後の3人の会話が、およそ大人の会話とは思えないほど、自分たちがした事柄について無自覚、無責任で、視聴者的には、あれなら、流されても仕方ないではー、と思えるから。
ただし、連鎖地獄流しの話としては、例えば、三鼎の第16話「誘惑の罠」の方が、訴えてくる力は強い。

第12話予告編文字コンテ(書き起こし)

第11話「滲んだ頁」本編とEDの終了後に流される第12話(「真夏のグラフ」)予告編、文字コンテ形式の書き起こし。

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・鼻息の荒い感じの少年(?)の顔アップ(鼻のあたりのドアップ(笑))
輪入道(N)「名前は?」
・何かを書いてるらしい少年の様子、やや俯瞰(連続で、冒頭のアップの少年と思える)
少年風の声(N)「ノムラ・ノブオ」
・夕方の屋外、手前のTシャツのおばさん(後ろ姿)に、すごまれている雰囲気の少年。おばさん立ち去る。
輪入道(N)「恨みを、グラフにねぇ?」
・プールサイドで、バイトをしてる風情のノブオ
・プールサイドの飲食店でバイトをしてる様子のノブオ、店先には水着の男女。他に尾藤望(御影ゆずきの級友)もバイトしてる。
・プールサイドで、様子をみている風情の僕妖怪ご一行(あい以外勢ぞろい)
ノブオ(N)「夏だからってぇ、なんでも許されると思ったら、大間違いだッ!」
・にんまり笑ってる、おばさんのミドル
・水着姿の若いカップルのミドル
ノブオ(N)「どいつもこいつもムカツクんだよぉっ!!」
・尾藤望アップ
・浜茶屋風飲食店の店先で、水着の男から小銭を受け取る(受け取り損ねる)ノブオ
ノブオ(N)「流してやるっ!……でも、チャンスは1度」
・プールサイドの御影ゆずき、秋枝と級友(尾藤望以外の“アミーゴーズ”)、皆水着
・ノブオの瞳ドアップ
・ノブオの顔アップ。画面に寄ると、鼻血を吹きながら、奥に引き、さらに引きながら両手で鼻を押さえる。
ノブオ(N)「さぁ、誰だぁ。誰だ、地獄へ落ちるのは、お前か、お前かっ??それともお前かぁぁぁッ!?」
・夜の公園、滑り台の上で何か会話してる様子のきくりと、山童
輪入道(N)「なんだぁ?こいつわぁ??」
・黒地に赤文字で「真夏のグラフ」
あい(N)「次回、『真夏のグラフ』」

第10話「鏡の中の金魚」(ネタバレ)

(注:以下のコメントは、アタシが、「三鼎」第10話「鏡の中の金魚」を初見した直後につけたコメントです。元から、そのままコピペしてきたまんまです)

第10話「鏡の中の金魚」
・親思いのいい子の少年(高1)が、母親を食い物にしているセールスマンを地獄流しにする話。母親は、夫婦不仲から自己幻想に溺れてる感じで、生活感覚が狂ってる。
・第10話は丁寧で好感が持てた。
・Aパート最初の方で、登校中の御景ゆずきが、愛視点に幻視を見るシーンは、愛がどこにいるか描かれなかった(と思う)ので不思議な感じがした。
・藁人形を持ち歩きながら、紐を解かない少年のことを、あれこれ評してる三藁の会話シーンでの輪入道のセリフもよかった。
・カットバックで入った依頼シーンは、依頼主の少年が事故のようにしてアクセス・ボタンをクリックする演出も良かった。
・仕置きシーンは、三鼎のものにしては、まぁまぁと思うけど。演出面が、どこか“緩い”感じがする(作中の仕置きのキツさの話ではない)。
・仕置き、地獄流しの後で描かれたエピローグ。最後に「父が迎えに来た」のが少し?
・総じて、三鼎アベレージでは丁寧な作りに好感。ただ、二籠の出来のいい回に観られたような「救いの無さ感」は薄かった。依頼主の少年いい子すぎて、痛ましい。地獄流しなんか依頼しないで、グレたって構わないと思うし。父に相談したっていいと思えて。つまり、「もう地獄通信に頼るしかない」感じが乏しい。この点は、現在までのとこの三鼎エピソードに、共通して感じられる喰足り無さの原因と思える。
・今回は、骨女が割りといい役処を振られてた。

第10話補足メモ

上のコピペ・コメントに、手はつけないことにして。簡単に再整理。

地獄流し依頼者=イチムラ・カズヤ(賽河原四中1年男子)
地獄流し標的=斉藤幸弘(和服屋のセールスマン)
契約の藁人形への化身=山童
仕置きシーン=有り
三途の川のシーン=有り
予告編=第9話のED後に
その他a=初見の時のコメントには、イチムラ・カズヤのことを「高1」って書いてるけど、これはアタシの勘違い。
その他b=初見の時のコメントには、「最後に『父が迎えに来た』のが少し?」と書いてる。これは、おそらくマラソン大会が半ドンで、その最中に気分が悪くなったことになってるカズヤをイチムラ父が迎えに来たって脈絡だろう。ちょっと、わかりづらかった。

第10話「鏡の中の金魚」依頼シーン

第10話「鏡の中の金魚」の依頼シーンについて

構成=Bパート中盤
地獄流し依頼者=イチムラ・カズヤ(賽河原四中1年男子)
地獄流し標的=斉藤幸弘(和服屋のセールスマン)

備考:今回、描写上は依頼の様子は、中盤に描かれる。けれど、このシーンは回想。
ストーリー上、依頼は、冒頭のシーンが始まるよりも前の時点におこなわれ、受領されていた。

Bパート冒頭からのシークエンスで、依頼者は、自宅に訪れてきた斉藤幸弘(標的人物)をみて「あいつさえ、いなきゃ」と、既に受け取っていた藁人形の紐を解きそうになる。
ここで、依頼シーンの回想が入る構成。

依頼シーン:
依頼は、深夜、自宅、自室で、机上のデスクトップ・パソコンから。
アクセスしている画面に、ターゲットの名前を入力。送信ボタンにカーソルを併せてから、しばしためらうカズヤ。
デスクサイドに据えられた金魚蜂で、金魚が跳ねた水音に驚き、つい、マウスをクリックしてしまう。
あいの「来たよ」の声にカズヤが振り向くと、場面は、速やかに黄昏の園に。
湖畔の大木の前に立つセーラー服のあい、向かい合うカズヤ。あいの背後には山童。
黄昏の園では、契約の代償について聞く時、カズヤは無言で、表情もむしろ無表情(と言うか、あいの方を凝視している感じ)。

ここまでが、回想シーン。
と言うのは、続くカットでは、カズヤの部屋の窓外がまだ明るく、つまり深夜ではないから、契約の直後でないことが明らか。

この回、契約時のあいのセリフは、末尾が、素朴で古風なタッチの地獄絵図の画面に被さっていく。
あいのセリフが終わると、地獄絵図は、自室の学習机に向かったカズヤが、机上で開いていたものだとわかる。
このカットにあいのセリフが被さっているのは、構成上はつなぎだけど、カズヤが地獄絵をみながらあいのセリフを想起している描写でもある。丁寧な作りでいい。

机上の本を開いたまま、藁人形を手に取り、紐に手を伸ばすカズヤ。
ここで、デスク・サイドの金魚蜂にカメラがフォーカス。つづいて、御影ゆずきが幻視で同じ金魚蜂を視ているシーンに移り、幻視は、藁人形を凝視しているカズヤに。
画面が幻視から通常に戻ると、カズヤが、藁人形を学習机の引き出しにしまうシーンに。このシーンも、窓外はまだ明るい。

コメント:カズヤのデスクサイドで、金魚が跳ねるシーンは依頼の承前(回想)の他に、もう1ヵ所ある。それは、藁人形の紐が解かれるシーン。
定かではないけど、もしかしたら、どちらのシーンでも、あいの霊魂は、人魚蜂のガラス面に映っていたかもしれない。つまり、金魚は霊魂の気配に驚いて跳ねたのかもしれない。
これは、妄想的に、そうに違いないと決めつけるわけではない。
そうかもしれない、そうでないかもしれない、と思わせる不安なサスペンス感がいい。

ちなみにこの回の冒頭導入部では、道を行く御影ゆずきが、幻視を視た直後、ゆずきの足元の水溜りに、あいの霊魂が映るカットがある。
だから、「直接描かれてはいないけど、金魚蜂のガラス面にあいが映っていたかもしれない」は、依頼シーンの魚眼の幻視とあわせると、まったく無根拠な妄想でもない。

第10話「鏡の中の金魚」地獄流しシークエンス

第10話「鏡の中の金魚」の地獄流しシークエンスについて

構成=Bパート終盤
地獄流し依頼者=イチムラ・カズヤ(賽河原四中1年男子)
地獄流し標的=斉藤幸弘(和服屋のセールスマン)

[承前]
賽河原中のマラソン大会。
トップ・グループで走っていたイチムラ・カズヤは、偶然、路傍に注射してる営業者脇で、携帯電話の通話をしている斉藤幸弘(標的人物)をみて、立ち止まってしまう。
物陰から盗み聞きする斉藤の会話で、母をあからさまに侮辱されたカズヤは、ゆっくりと自宅に戻る。
カズヤが自宅に戻る時には、斉藤は車でイチムラ家に来ていて、上がりこんでいる。
自室の机から藁人形を取り出すと、少しためらいも見せる。
この時、マラソン大会の途中、川原で体調を整えている御影ゆずきが視る幻視と、それとはさらに別に、魚眼風に描かれたカズヤの顔のアップが入る。
そして、ゆずきが視る幻視で、紐が解かれ、室内描写で金魚鉢で跳ねる金魚のカットが入り、室内で宙を舞う藁人形、空中に散りながら「怨み、聞き届けたり」と続く。
さらに川原で苦しみだすゆずき、あい仮生、地獄少女出陣の幻想シーンと続く。

[仕置きシーン]
斉藤幸弘が、ハッと気づくと、無数の鏡の前に。
「何だここは? 奥さん?? 奥さん?」とあたふたする様子から、イチムラ家から掻き消えたらしいことが窺える。
この回の仕置き、恨みの筋の絵解きとしては可も無く不可もなく。
恨みの筋の確認にも「何が悪い」と否認して、あいの「闇に惑いし哀れな陰よ~」に。

[三途の川]
斉藤幸弘は、渡し舟の上でも、仕置きの続きは受けてる。それでも頑固に「俺は悪くないぞ」と言い続けてる斉藤。
あいに和服を安く売るとか言ってるけど、あい取り合わず「この怨み、地獄に流します」。

[エピローグ相当パート]
夕暮れの川原で、ハッと気を取り戻すゆずき。
夕暮れの部屋で金魚鉢の内で、弱って浮いてる金魚をみつめているカズヤ。窓外は夕暮れ。
後日(窓外が明るいので後日とわかる)。中学の図書室で本をみているカズヤ。ジャージ姿の曽根先生(骨女)が近づき会話。カズヤがここでみてたのは地獄絵の採録された本。
ここでのカズヤと曽根先生の会話はいい。
父が迎えに来る。この展開の解釈には迷う。
ちなみに補足コメントに書いた、「マラソン大会が半ドンで、その最中に気分が悪くなったことになってるカズヤをイチムラ父が迎えに来たって脈絡」(その他=b)、これは誤読であることが明白なので、再度訂正。

コメント:初見時のコメントに、アタシは次のように書いてる「仕置きシーンは、三鼎のものにしては、まぁまぁと思うけど。演出面が、どこか“緩い”感じがする(作中の仕置きのキツさの話ではない)」と。
再見してみても、この評価は変わっていない。
要するに、ターゲット人物に対して、作中で手ぬるいとの評価。
視聴者に対しては、カズヤによる恨みの筋の絵解き的になってしまっているのが残念。
つまり、カズヤが怨みに込めたはずの、悔しさや憎しみの内容は想像しづらい。そこが残念。
閻魔あいが龍で脅しつけるような趣向も、手ぬるい感じ。
だから、ターゲット人物、渡し舟の上で、なめたようなこと言ってるのかもしれないけど。

第10話は、やっぱり丁寧

第10話「鏡の中の金魚」は、再見してみたけど、初見時のコメントにあるように、やっぱり丁寧な作り。好感が持てる。
霊魂状態のあいが描かれていないけれど、幻視の映像から、あいがいるようだ、とわかる描写は、ちょっとマニアックかもしれない(?)けれど、いい。

内容は、スタンダードな地獄少女テイストよりも、やや軽い味か(?)。
地獄絵を一所懸命みてるカズヤは、アタシは悪い印象ではない。
むしろ、たまにはいいよね。こういうのも。

仕置きはちょっと手ぬるかったかもしれないけど。悪くは無い。

強いて言えば、最後に父親が迎えに来たところは物足りなかった。
あの母親が迎えにこないだろうことはわかるんだけど。
和服屋の男を地獄流しにしても、あの母親、父親とカズヤの生活は続くはずで、どんなふうに続くかの暗示は、もう少し明瞭だった方がよかったと思う。
(父親が迎えに来た、では、これからの生活についての暗示としては、やっぱりちょっと弱いよね)

第11話予告編文字コンテ(書き起こし)

第10話「鏡の中の金魚」本編とEDの終了後に流される第11話(「滲んだ頁」)予告編、文字コンテ形式の書き起こし。

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・暗い屋外、ネオンサインを背にしたTシャツの男。トリミングと逆光で、顔立ちは良く見えない。手にバーベルのような物を持っている。
・口をガムテープでふさがれた女性の顔アップ。横倒しの構図で、見開いた目に涙をにじませている。
きくり(N)「うー、こりゃぁ、えらいこったぞぉ♪」
・フェルト帽を被った眼鏡の男性アップ。振り返って口を開く。
山童(N)「姫っ。喜ばないでください」
・事務所風の屋内。眼鏡をかけた女性、手前でアップの中年に何か抗議している様子。
きくり(N)「これを喜ばないで、何を喜ぶんだ!?」
・御影ゆずき(向かって左手手前)、秋枝(同奥)、向かいあってって会話してる眼鏡の女性。
きくり(N)「すかぽんたんっ!!」
山童(N)「連続殺人事件ですよ」
・事務所の内部(天井に「庶務課」の札が下がっているのでおそらく役場)。眼鏡の男性2人が何か会話し、奥で立ってる方が立ち去る。
・茶封筒の内から、週刊誌を取り出す手のアップ。
山童(N)「しかも、小説を真似た」
・夜の屋外、手前に骨女のアップ、奥に輪入道のミドル(どちらも人間形)。背景に映画の看板。骨女画面の方を見やる感じで口パク。
・夕方の屋内(喫茶店?)。奥に並んで座っている眼鏡男女。手前に長髪の女性後姿。何か会話している様子。
山童(N)「そのせいで、あの人たちは人生の岐路に立たされることになってしまって」
・あるいは屋外(?)。手前にフェルト帽を被った眼鏡の男性アップ。奥から眼鏡の女性が歩み寄って何か語りかける。振り向く男。
・屋内、眼鏡の男。座ってる感じで、何か口パクしながらノートパソコンを閉じる。
山童(N)「その結果……」
・接見室(?)会話用に穴の開いたガラスの向こうに、眼鏡の女性無言。手前に何者かの後ろ頭。
きくり(N)「千客万来♪」
・何かの本を開いてみてた、きくりのアップ。顔をあげると怒った感じで泣いてて、何か口パク。
きくり(N)「怨み、聞き届けたりぃ。けっけっけっけ」
山童(N)「あぁ、もう、姫ったらぁ……」
・夜の屋外。手前で公衆電話ボックスを背に立つ、フェルト帽で眼鏡の男。遠景に輪入道と骨女(どちらも人間形)で、手前の男の様子を窺ってる感じ。男画面奥に駆け出し、2人の前を横切ろうとする。
・黒地に赤文字で「滲んだ頁」
あい(N)「次回、『滲んだ頁』」

第9話「はぐれ稲荷」(ネタバレ)

(注:以下のコメントは、アタシが、「三鼎」第8話「はぐれ稲荷」を初見した直後につけたコメントです。元から、そのままコピペしてきたまんまです)

第9話「はぐれ稲荷」
・こっくりさんの達人と信じ、もてはやされた少女が、自分でもわけわからんちんになって、地獄流しを依頼する話。
・やっぱ、地獄通信アクセス審査甘くなってると思う。
・今回、地獄通信のアクセスに携帯が使われたのは、多分、はじめての描写じゃぁなかな。
・今回も、仕置き、地獄流しのシーンがなかった。
・今回、地獄流し依頼者の少女の、保護者が登場するシーンはなかった。

第9話補足メモ

上のコピペ・コメントに、手はつけないことにして。簡単に再整理。

地獄流し依頼者=イノウ・カエデ(賽河原四中2年女子)
地獄流し標的=名前や外見などは視聴者には不明な大学生(同窓の西野チズルが、ストーキングされていたと称した)
契約の藁人形への化身=骨女
備考=今回地獄流しされた(はずの)人物が「西野ちずるをストーキングしていた」というのは嘘だった、と、西野自身がエピローグ相当パートで証言している。
仕置きシーン=無し
三途の川のシーン=無し
予告編=第8話のED後に
その他a=初見の時のコメントには「地獄通信のアクセスに携帯が使われたのは、多分、はじめての描写じゃぁな(い)かな」って書いてるけど、これは勘違い。「三鼎」に限った話だけど、第6話「わたしのセンセイ」で携帯からのアクセス描写があった。
その他b=イノウ・カエデは、紐解き最短記録挑戦候補の1人。多分、最短ではないか?(何しろ、あいの説明の途中で、勝手に紐解いてる)
その他c=西野チズルは、以前、地獄通信にアクセスしてきた旨、Bパート序盤の校務員室のシーンでの、僕妖怪たちの雑談で話題にされている。ストーキングは嘘というチズル自身の証言があるので、このアクセスは、「地獄通信安売り」事例の1つと思える。
ただし、この件は、西野チズルが「ストーキング」のことを曖昧に捕らえてるからかもしれない。作中で西野がイノウに無言メールを受けた、とクレームしてるヵ所があって。この無言メールが(西野の偽装ではなく)大学生から送られたものなら、それは立派な嫌がらせ行為ではある。
実はこの辺、作品観ても、どっちだかよくわかんない。

第9話「はぐれ稲荷」依頼シーン

第9話「はぐれ稲荷」の依頼シーンについて

構成=Bパート終盤

備考:今回、描写上(地獄流しされる人物のプロフィールが直接描写されていない)、地獄流しシークエンスは描かれていない。
それで、依頼シーンは終盤に来てる。

承前:西野チズルから、ストーカー呪殺の依頼を請け負ってしまったイノウ・カエデは、オカルト雑誌に載っているようなあやし気な呪法を次々試みる。深夜に神社の石段を100度往復し祈願する、という法を試みたにも関わらず、呪いの相手は死なない。
動転したイノウが、深夜の路上でへたり込むと、彼女がタリスマン(護符)兼、マジック・アイテムのように扱っていたミニチュアの鳥居を、壊してしまう。これが直接のきっかけになり、西野からのメール(催促、又は、確認か?)に慄いて、携帯から地獄通信にアクセス。

依頼シーン:イノウは、路上で、携帯から地獄通信にアクセス。名前入力(視聴者には名前は見えない)をして送信すると「来たよ」の声。
イノウが顔をあげると、黄昏の園の湖畔。大木の前にセーラー服のあい、少し後ろに立つ骨女が「結局……、こうなっちまうんだね……」。
あいが「骨女」と声をかけると、「馬鹿だよ、あんたって娘は」と言ってから、骨女は藁人形に化身。あいが「受け取りなさい」と藁人形を差し出すところで、この回は、御影ゆずきがベッドで、はっと目を開くカットが、カットイン。
ゆずきの幻視では、藁人形をあいの手からひったくるようにして奪うイノウの様子が描かれる。「よかった! これで助かる!!」「嫌よ、あんな思い2度と」と、イノウ。
あいのセリフ「あなたが本当に恨みを晴らしたいと思うなら。その赤い糸を……」のタイミングで、勢いよく、紐を解いてしまうイノウ(笑)。ここであいの無言の表情がアップに。
イノウ「やったわ!あいつは死ぬ。私が殺したのよ!!」ここで抑えきれない感じで笑い出し、「もう、誰にも空気だなんて言わせない。私は、皆から頼りにされる、コックリちゃんよ!」とけたたましい感じで笑う。
あい「人を呪わば、穴2つ」
イノウがハッ、と気づくと、深夜の路上にいる自分に気づく。手にしている、紐を解いた藁人形を見ると、手の内から掻き消える。宙空に「怨み、聞き届けたり」の声。

コメント:無言で、イノウが紐を解いた直後のあいの、ちょっとムッとしたような(笑)、呆れたような表情、「人を呪わば穴2つ」と語る時の突き放したような表情がいい。

第9話「はぐれ稲荷」地獄流しシークエンス

第9話「はぐれ稲荷」の地獄流しシークエンスについて

特記事項(備考):
第9話「はぐれ稲荷」には、他のエピソードで描かれるような地獄流しシークエンスは無い。
地獄流しされたはずの人物は、依頼者との直接の面識は無いからだ。

地獄流しシークエンス:
[仕置き(概要)]
なし

[三途の川(概要)]
なし

[エピローグ相当パート]
地獄流しの翌日の教室で、イノウ・カエデは、西野チズルに礼を言われるが、(地獄流しされたはずの相手のことを)ストーカーと言ったのは嘘とも告げられる。さらに、また呪殺を依頼したい、と、友人を紹介され、呆然とする感じのイノウ。襟元の地獄流しの刻印がアップになると、蝋燭が備えられるシーンに移り「あなたの恨み、晴らします」でエンド。

コメント:
依頼者と流されたはずの人物の関係は、ちょうど、最初の『地獄少女』第23話「病棟の光」で描かれた依頼関係の裏返し描写にあたる感じ。つまり、流された方からしてみると、何故恨みをかったかわかりようがない理不尽さ。

第9話は、今1つ、よくわかんない

第9話「はぐれ稲荷」は、中学校で「こっくりさんの達人」的にみなされてしまった少女が、出来もしない呪殺を請け負い、獲得したイメージに固執するあまり、地獄通信にアクセスしてしまう話。
この少女(イノウ・カエデ)は、「こっくりさんの達人」的な、周囲からの評価がかけがえのない自己イメージになっちゃって、セルフ・イメージも侵食されていった。
それで、安易に呪殺の真似事までしてしまう。
こうしたストーリーはわかる。

「こっくりさん」って、懐かしい題材をネタに「人を呪わば穴2つ」に焦点をあてた物語、だろうとは思う。けれど、内容には今1つよくわかんないとこがある。
こっくりさん遊びから、呪い、呪殺までのエスカレートが急激すぎるのかな(?)。
エスカレートに大きく関与する西野チズルのキャラもよくわかんないとこあるし。

「こっくりさん」が、題材として、プチ・レトロであることは、製作陣も意識しているようだ。Aパートにて、御影ゆずきが秋枝との会話で語るセリフ、「そういうの、まだやってる子いるんだ」から、窺える。
それは、構わないと思う。
狙いはわかるつもりだし。依頼シーンとかは、面白かったんだけど。

イノウ・カエデが「最近西野(チズル)と仲いいね」みたいに言われるとことか、あるいは、西野チズル自体のキャラとか、なんで地獄通信にアクセスできてたのか(?)とか、よくわかんない点が気になっちゃう。

第10話予告編文字コンテ(書き起こし)

第9話「はぐれ稲荷」本編とEDの終了後に流される第10話(「鏡の中の金魚」)予告編、文字コンテ形式の書き起こし。

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・自室と思える暗い室内で机に向かってる少年。机上のデスクトップ・パソコンのモニターが突然切れたらしく、驚く様子。
・細めにあけた障子のところに立つ少年。
山童(N)「名前は?」
・和室風の室内。着物らしい布を抱えるようにしている和服の女性ミドル。前景に、ワイシャツ姿でネクタイを外しかけの眼鏡の男性、セミ・アップ。男の口パクに、怪訝そうな感じで顔を上げる女性。男は女性の方を向いて口パク。
少年風の声(N)「イチムラ・カズヤ」
・屋内。前景に、ノータイで背広姿の若い男。やや遠景に、赤い和服のイチムラ母、開いた障子の間に立っている(遠景はフォーカス甘気味)。男、横を向き口パクしながら、背景のイチムラ母の方に向きかえる。
・イチムラ母アップで口パク。
山童(N)「お母さん、いっぱい服を持っているんですね」
カズヤ(N)「綺麗でいたいんだ」
・画面手前にカズヤ、背景は和室室内。隅に据えられた鏡台の前に座して赤い和服の袖を広げているイチムラ母。カズヤは、はじめ母の方を向いているが、すぐに画面手前側に振り返ると口パク。
・玄関口らしい屋内で、和服のイチムラ母(やや手前)と、背広姿のイチムラ父(やや奥)。何か簡単なやりとりをして、横方向にフレームアウトしていく父。イチムラ母、見送る感じ。
カズヤ(N)「お父さんに観てほしいんだよ、」
・障子の和室室内、広角気味でセミロング。遠景で、部屋隅に据えられた鏡台に向かっているイチムラ母。赤い和服で化粧してる。手前には、広げられた和服の包み紙や帯。
カズヤ(N)「昔みたいに。でも……」
・屋外、何かの建物の玄関前か? 画面中央で背景の樹木の前に立っている御影ゆずき。画面向かって左手前の人影の方を振り向いている。
・夜、瓦屋根の上に座っている輪入道、一目錬、骨女(いずれも人間形態)。
山童(N)「お母さんが、好きなんですね」
カズヤ(N)「だから……。お願い、地獄へ流して」
・室内、自室と思える部屋で机に向かってる感じのカズヤ。手にした藁人形の紐を解こうとしている感じ。
・笑っているイチムラ母のアップ。魚眼で。
・金魚蜂の内を泳いでいる金魚。
山童(N)「怨み、聞き届けたり」
・鏡台向かって、座している赤い和服のイチムラ母。背景からのセミアップ。鏡に映った鏡像は、化粧を終えたかか化粧途中の様子。ゆっくり画面手前を振り返る。
・黒地に赤文字で「鏡の中の金魚」
あい(N)「次回、『鏡の中の金魚』」

第8話「隣」(ネタバレ)

(注:以下のコメントは、アタシが、「三鼎」第8話「隣」を初見した直後につけたコメントです。元から、そのままコピペしてきたまんまです)

第8話「隣」
・浮世離れした女と嫉妬深い女が、マンションで隣り合わせに住んでて、地獄流し流され。
・なんとゆーか、シリーズのスタンダードなパターン。
・仕置きシーンには失笑。
・ラストのエピローグは、ちょびっとだけ面白かった。依頼主の性懲りのなさが(笑)。
・ここで、考え直してみると、今回の依頼者、契約の紐を解く時、半分事故みたいにして紐解いたので。エピローグのとこのセリフは結構シャレてる気がしてきた。他人を傷つけてる自覚の無いヤツってことで。
・ただの思いつきだけど。依頼主も死んじゃって、三途の川で対面するとか、すれ違うとかあったら、シリーズでも新鮮な展開だったかもしれない。

第8話補足メモ

上のコピペ・コメントに、手はつけないことにして。簡単に再整理。

地獄流し依頼者=初見みおい(高そうな郊外型マンション住まいの若奥さん。ただし夫は出てこない。リッチっぽい)
地獄流し標的=新谷みちる(初見みおいと同じマンションの隣室、204号の居住者)
契約の藁人形への化身=一目連
備考a=初見みおいにしろ、新谷みちるにしろ、夫の人が出てこないんだけど。少なくとも初見にはいるらしい。マンション住人の井戸端会議で話題にされてる。
仕置きシーン=有り
三途の川のシーン=有り
予告編=第7話のED後に
その他a=初見時に書いたコメントでは、「シリーズのスタンダードなパターン」としてるけど。再見したら、これは、笑う回が意図されてるような気はした。でも、アタシは、あんまり笑えなかった。
三途の川とか、エピローグ相当パートとか、笑えるヵ所ももちろんあったんだけど。
再見して、ここは笑いをとりに来てるシーンなんだろーなーと、思えるとこで、ギャハハとは笑えなかった(特に仕置きのシーン)。

第8話「隣」依頼シーン

第8話「隣」の依頼シーンについて

構成=Bパート中盤
地獄流し依頼者=初見みおい(マンション住まいの若奥さん、リッチっぽい。ただし、夫は出てこない。)
地獄流し標的=新谷みちる(初見みおいと同じマンションの隣室、204号の居住者)

備考:初見みおいの地獄通信アクセスのきかっけは、きくりの作為。ただ、直後に「地獄少女」の名前に反応してるし、速やかに「地獄通信」にアクセスしてようなので、みおいも以前から噂を聞いてはいたのだろう、と思える。

承前:初見みおいが溺愛してる飼い犬のモモちゃんは、新谷みちるの嫌がらせで害のある餌を与えらて重症になった。モモちゃんを動物病院に連れて行った帰りの初見みおいに、追いすがるきくり(きくりの後ろからは山童)。追い抜き際のきくりのセリフ「どうする? 流す?? 地獄少女呼ぶ?」。これが耳に入った感じで、ハッとする様子のみおいは、抱いてる飼い犬の苦しんでる様子をみながら「地獄少女……」とつぶやく。

依頼シーン:マンションの夜景のロングから入って、初見家のリビングへ。
リビングからノートパソコンで「地獄通信」にアクセスしながら、「モモ、苦しい? 待っててね……、今、ママが敵をとってあげるから」。
マンションの窓から紅い光が差し込み、ベランダの外にあいの姿「来たよ」。
場面は、黄昏の園の湖畔、大木の前に移るけど、あいは、なぜか、みおいの飼い犬(モモちゃん)を抱いてる。
あいに指名された一目連は、1つため息をついてから「OK、お嬢」と言って、藁人形に化身。
印象として、みおいは、契約の説明を聞いている間、全般におののいているような感じはする。地獄流しの代償の話題を聞いた時も「地獄……」とつぶやくけれど、前後と比べて、おののきが強くなったような印象でもない。
依頼シーンは、一応「後は、あなたが決めることよ」で中断。夜景の短いカットを間に挟んで、ゆずきの幻視、自室のベッドの上で、目を覚ますゆずきのカットと続く。

コメント:初見みおいの、よく言えば「浮世離れ」、悪く言えば「視野狭窄」した感じは、もっと面白くなりそうなキャラ描写なんだけど。惜しい感じ(?)。
例えば、飼い犬に向けるみおいの自称が「ママ」であることとか、反復して強調されるとよかったかと。みおいの「浮世離れ」の印象が強まったはずだからだ。

第8話「隣」地獄流しシークエンス

第8話「隣」の地獄流しシークエンスについて

構成=Bパート終盤
地獄流し依頼者=初見みおい(マンション住まいの若奥さん、リッチっぽい。ただし夫は出てこない)
地獄流し標的=新谷みちる(初見みおいと同じマンションの隣室、204号の居住者)

承前:新谷みちるの初見みおいに対する嫌がらせ。
新谷の嫌がらせの結果、マンション屋上から落ちそうになるみおいの元に、飼い犬のモモちゃんが藁人形を加えてくる。今回の紐解きは、事故のような感じで、屋上から落下する時のみおいが解く。
この後、ゆずきからのあい仮生、地獄少女出陣の幻想シーンを挟んで、地獄流しシークエンスへ。

地獄流しシークエンス:
[仕置き(概要)]
新谷みちるがハッと気づくと、特撮ヒーロー番組の悪役風衣装を着て、巨大ロボットのコクピットにいる。
僕妖怪が登場した犬型の巨大ロボに責めたてられるのが、今回の仕置きで。みちるのセリフ「何なの? これー??」は、観てるアタシもそー思った(苦笑)。
BGMの使い方や、あいの登場シーン観ると、これ、笑うとこなんだろーけど。
アタシ的には、“たはは”、って感じの、気の抜けた失笑しか出なかった。
途中から、みちるが、人の言葉を口に出来なくなるのは、怖いネタではある。そっちに重点置いて、下手な笑いをとうとしない方が「地獄少女」らしかったかもしれない。

[三途の川(概要)]
三途の川を渡る舟の上でも、新谷みちるは人の言葉を話せない。何か言おうとすると、犬の吠え声になる。ここは、怖い。
さらに、ペット用の吸湿シート(これは、初見みおいの転落につながる嫌がらせの小道具に使われた)に、みちるの体が吸い込まれていく。
この感じは、地獄少女テイストの仕置きっぽい。ただ、あいのセリフ「抜群の吸収力」には笑えた。この間はアタシいいと思うな。仕置きシーンより、よっぽど、ブラックでシニカルな感じの笑い。
きくりが舟上に現れ、わざとらしく「くさーい」と嘲り、あいのセリフ「この怨み、地獄へ流します」へ続く。ところで、「この怨み~」の時に唐突にあいが犬耳をつけてるのは、これはギャグ? ギャグなの??

[エピローグ相当パート]
エピローグ相当パートは、転落事故で入院してる初見みおいの病室。
相当階数のあるマンションなので、助かったのは、敷地に植えられた木にひっかかったとかなのでしょう。
(これ、よく考えると変なのだ。そんな建物間際に大きな木が植わってたら、1階、2階の住民は困るはず。でも、その辺突っ込むのは、さすがに野暮かな??)

みおいは、相当の重症なのに、飼い犬モモちゃんのことしか心配してない様子で、ある意味ご立派(笑)。
見舞いに来てる、ゆずきも困惑気味に会話を併せてる感じで、ゆずきの視線の先に、みおい胸元に刻まれた地獄通信の刻印の1部がアップ気味に。
そして、蝋燭が備えられるシーンに移って「あなたの怨み、晴らします」でエンド。

コメント:今回の依頼は、実は、みおいとモモちゃんの共同作業と思える。
これは冗談ではなくて、「二籠」第2話の「うたかた」で、あいは犬と意思を疎通できることが描写されてる。閻魔あいは、犬の考えてることわかるし、犬の方もあいの考えることわかるのだ。
つまり、黄昏の園にいたモモちゃんは、あいとみおいとの契約の内容、理解してたろうと思える。

第8話を再見したら、笑う回狙いだろうと思った

第8話「隣」を再見したら、この回は笑う回狙いだろうと思った。

今回の依頼人、初見みおいって、ターゲットの新谷みちるの方に地獄流しされても、おかしくないような関係ではある。要するに、どっちもどっち。
新谷の方は、嫌がらせで発散しちゃう話なわけだけど。

集合住宅の隣人関係での地獄流しは、シリーズの過去作にも作例がある。残念だけど、シリーズ内の集合住宅モノ同士で比較しても、「隣」には、特に突出した面白みがあるとは思えない。
例えばね、いかにも高級そうな作りのマンションなのに、新谷家から壁越しに初見家の会話が筒抜けに聞こえちゃうとか、お話の都合で作ったようなヵ所が目立つのも興ざめ。

「隣」の回の面白みは、初見みおいの飼い犬モモちゃんが重要。
みおいは、モモちゃんを人間と同様に扱ってて、それが、新谷みちるの嫉妬心を煽る。「モモちゃんを人間同様に扱ってる初見みおい」これもう少し、印象付けられる描写があったら、さら面白みが増したと思う。

地獄流し自体、モモちゃんが、藁人形を加えてきて、促す感じでもある。
依頼シーンの黄昏の園では、閻魔あい、何故かモモちゃん抱いてるので。モモちゃんは、あいとみおいとの契約の内容、理解してたろうと思える。

そーゆーわけなので、「隣」の回は、人間同士の怨み、怨まれの関係に巻き込まれるモモちゃんにも、もう少し焦点あてると面白みが増しただろう気もする。

この関連で面白いのは、仕置きシーンと、三途の川シーンの解釈。
もしかしたら、仕置きシーンは、みおいとの正規契約の分で、三途の川でのペット・シートとのとこは、実は、あいがサービスしたモモちゃんの分なのかもしれない?(笑)
それで、あい、舟の上で、犬耳つけてるような気もするんだけど……、どうだろ??

第9話予告編文字コンテ(書き起こし)

第8話「隣」本編とEDの終了後に流される第9話(「はぐれ稲荷」)予告編、文字コンテ形式の書き起こし。

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・室内、賽河原四中の制服を着た女生徒2人が向かい合ってる様子、俯瞰で魚眼気味
骨女(N)「名前は?」
・女生徒の片方、長髪の方、アップ
少女風の声(N)「イノウ・カエデ」
・イノウ・カエデ、夜の神社にお参りしている
・校舎の廊下を歩いている御影ゆずきと、秋枝、奥から手前に
骨女(N)「ねえ、あんた、気持ちはわかるけどさ……」
・暗い内で向かい合ってる2人の女子
イノウ・カエデ(N)「もう……、こうするしかないんです」
・暗い室内で座り込み、棚の上に灯した蝋燭に拍手を打っているイノウ・カエデ
イノウ・カエデ(N)「こうしないと……、全部なくなっちゃう」
・教室内、机に座ってるらしい2人の少女(右手にイノウ)の間に立ってるジャージ姿の曾根先生(骨女)、振り向いて何か口パク。
・きくりの顔アップ、さらにカメラ寄り左目の瞳ドアップに
イノウ・カエデ(N)「やっと、あたしをみてもらえたのに」
・栗色の髪の毛の賽河原四中女子生徒、窓ガラスを背にアップ
・暗い室内、イノウ・カエデの横顔アップ、手にした赤い紐を見ている
イノウ・カエデ(N)「友だちができたのに……。もう……、1人ぼっちは嫌」
骨女(N)「だからって……」
・夜の屋外、路地、街灯に照らされてる感じで。前景に蹲ってる(?)様子のイノウ・カエデ。背後に立ってねめつけてる感じの栗色の髪の少女を肩越しに見上げている。
・屋内、男子学生2人のアップ。遠景に女生徒も。
・後頭から、横顔が振り返ると、携帯を耳にあてているイノウ・カエデ
イノウ・カエデ(N)「お願いです。あの人を地獄へ流してください」
・石段に立てかけられたミニチュアの鳥居。その前に並べられたマッチの燃えさし。右手画面外からフレーム・インする右手が燃えさしをさらに端に1本並べて、フレーム・アウト。
骨女(N)「怨み、聞き届けたり」
・黒地に赤文字で「はぐれ稲荷」
あい(N)「次回、『はぐれ稲荷』」

第7話「うそつき」(ネタバレ)

(注:以下のコメントは、アタシが、「三鼎」第7話「うそつき」を初見した直後につけたコメントです。元から、そのままコピペしてきたまんまです)

第7話「うそつき」
・母子家庭の事情を取り繕うため、母親から嘘をつくよう強要された息子が、地獄流しを依頼する話。
・これくらい極端にダメな人間関係仕組んでくれると「地獄少女」を観た気になる(笑)。要するに、救いのない話。
・母子が実は、共依存ぽい雰囲気なとことかは、描写がちゃんとしてると思う。
・仕置きのシーンが楽しめなかったな。不必要と思えるほどの不快感を覚えた。
・多分、地獄流しにされるキャラの言動描写が浅かったような気がするけど。それでも、鳥居を潜る前の最後のセリフはよかった。
・惜しい感じ……かな?

第7話補足メモ

上のコピペ・コメントに、手はつけないことにして。簡単に再整理。

地獄流し依頼者=犬尾篤志(賽河原四中3年A組への転校生)
地獄流し標的=ワシヅ・タカテル(賽河原四中3年A組級長)
契約の藁人形への化身A=骨女
備考a=依頼のシーンでは、地獄流しの標的人物が誰だかわからない作りになっている
仕置きシーン=有り
三途の川のシーン=有り
予告編=第6話のED後に
その他a=観直してみると、内容は地獄少女のスタンダード。
その他b=初見時コメントには「仕置きのシーンが楽しめなかったな。不必要と思えるほどの不快感を覚えた」とあるけど。これについては、再見して意見を代えた。「闇に惑いし哀れな影よ」のとこは、逆さ落ちあいちゃんである。ここ重要。
その他c=エピローグ相当部分は、唐突感がある。これは、犬尾篤志の描写不足かと。
初見時コメントでは「地獄流しにされるキャラの言動描写が浅かったような気がする」と書いてるけど、比較すると、犬尾篤志の描写の方が、優先的に濃いとよかった。
例えば、アタシは篤志が学校で語った父親の話は、彼が紡いだ嘘なんじゃないか、と思うんだけど、この辺、手がかりが乏しい。
その他d=欲を言えば、御影ゆずきの物語との重ねあわせが、もう少し欲しかったとは思う。(けれど、優先度としては、犬尾篤志の描写の方が優先だろう)

第7話「うそつき」依頼シーン

第7話「うそつき」の依頼シーンについて

構成=Aパート終盤(Aパートのラストにかけて)
地獄流し依頼者=犬尾篤志(賽河原四中3年A組への転入生)
地獄流し標的=ワシヅ・タカテル(賽河原四中3年A組級長)
依頼のシーンでは、地獄流しの標的人物が誰だかわからない作りになっている

備考:犬尾篤志が、地獄通信にアクセスし、対象者名を入力せずにみているカットがAパートにある。
それ以前に、曾根アンナ(骨女)が、篤志を知っているかのような視線をくれるカットもある。あるいは、篤志の通信アクセスは、以前からのことかもしれない。

承前:犬尾篤志が家庭の事情をワシヅ・タカテルに話す。犬尾母は、そのことを聞き出し、篤志に理不尽な折檻を。途中で「あんたまで、私を裏切るって言うのかい? あの男みたいに」「私にはあんたしかいない。捨てないでおくれよ、1人にしないでおくれよ」と、泣き崩れる。
(犬尾篤志の父親が、実は蒸発していることは、このパート以前に、母子の会話の回想カットで語られている)
依頼シーン自体は、このシーンに続く。

依頼シーン:依頼は、犬尾篤志の自室、机上に置かれたノートパソコンから。
入力された依頼対象の氏名は、視聴者にはわからないが、依頼が受領されると、篤志はただちに黄昏の園、湖畔の大木の前に。
仮契約自体の描写はスムース。骨音が化身した藁人形を、篤志はためらいがちな感じで受け取る。それをみながら、正規契約の代償についてを聞くと、おののくような感じでうめく。閻魔あいは間をおかず「あとは、あなたの決めることよ」
篤志が、まだ黄昏の園にいるカットで、御影ゆずきが視るあい視点の幻視に移行し、依頼シーンは終わる(Aパートも終わる)。

コメント:Aパートには、犬尾篤志が地獄通信にアクセスしながら、地獄流し依頼者の名前を入力せず、画面を見つめているカットがある。この時点では、ワシヅ・タカテルによる善意のおせっかいは、まだ始まっていない。
おそらく、ここで、名前が入力されなかったのは、篤志の母親だろう。ほかに候補者は思い当たらない。

Bパートの冒頭近くには、賽河原四中の校務員室で、石元先生(一目連)と校務員姿の輪入道が、茶飲み話がてら、篤志の様子を会話するシーンが入る。
石元「糸を引く気配はなさそうだな」
輪入道「あぁ……、名前を書き込んだはいいが、それっきりだ」
石元「藁人形は持ち歩いているようだけど」
輪入道「んー……」

総じて、ワシヅ・タカテルのお節介な介入で、犬尾篤志のダブル・バインド心理が追い詰められてく感じは、よく押さえられている。残念なことに、ポイントは押さえられてるけど、印象は薄く、アタシは初見時には、ほとんど気づかづに見落としてた。

第7話「うそつき」地獄流しシークエンス

第7話「うそつき」の地獄流しシークエンスについて

構成=Bパート終盤
地獄流し依頼者=犬尾篤志(賽河原四中3年A組への転入生)
地獄流し標的=ワシヅ・タカテル(賽河原四中3年A組級長)

承前:犬尾篤志は、深夜、賽河原市内の路上で、契約の藁人形の紐を解く。
この時点で、視聴者には、依頼対象者が誰かは定かにされていないが、おそらくワシヅ・タカテルが流されるのだろう、との察しは、急速に固まる描写。これはスタンダードな地獄少女テイストだしサスペンスのある緊迫感で、いい。

ワシヅは、篤志が母親に嘘を強要さていることについて、誰か大人に相談すべきだ、と考え、犬尾母がスナックで男と戯れている様子を、わざわざ篤志にみせるため、スナックの近くまで呼び出していた。
ワシヅが犬尾母を評す言葉「わかったろう。ああいう人間なんだよ」が、一応、地獄流しのきっかけにみえる(が、真のきっかけはその直前と思える。篤志の様子は、ワシヅの母親評よりも、篤志自身にとって重要なことをみつめているようだからだ)
篤志がポケットから取り出す藁人形の紐を解こうとすると、傍らにいたワシヅはそれを止めようとする。「お前、まだわからないのか。噂どおりなら、お前も地獄行きになるんだぞ」「あんな母親のために、お前が犠牲になる必要は無い」「先生に相談すれば」「わかってくれるってなどなど」。
叫びながら、紐を解く篤志の耳に、ワシヅのセリフが入っていない感じの描写はいい。

地獄流しシークエンス:(この回、ゆずきがあい仮生の幻想シーンに入る直前のTPOは描かれておらず、不明)
[仕置き(概要)]
ワシヅがハッと気づくと、紅く染まった部屋(おそらく篤志の個室)。地震のような大揺れにおののくと、床が割れ闇に落ちていく。
場面は断崖を落ちるワシヅに転じ、ワシヅは辛うじて、断崖から生えていた枯れ木を掴み、宙吊りに。
断崖の上に人間の姿の僕たち5人が揃って現れ、「今助けがくるから頑張れ」と言いながら、それぞれに好き勝手なワシヅ評を口にする。「がんばれー」「ファイトッ」などと言うきくりが、ことに楽しそうだ(笑)。
「どうして、どうしてこんなめに」というワシヅに、骨女は「あら、元はと言えばあんたが悪いんじゃない?」
ワシヅが「お前ら親切なふりして、人の不幸を楽しんでるだけだろ。黙れ、黙れ」と言うと、傍らに、きくりの褌が差し伸べられる。褌を掴むワシヅだが、当然のように放り出され、断崖に落下。
落下するワシヅの横に、逆さ落ちの地獄少女が姿を現し「闇に惑いし哀れな影よ~」のセリフ。「いっぺん、死んでみる」で、暗転、三途の川のシーンへ。

[三途の川(概要)]
印象としては、地獄少女は、この回、ワシヅの泣き言を聞きながら、いつもどおり無関心な様子。
ワシヅ「何でだよ?何で……、俺はあいつのために……、あいつがダメな奴だから、だから……」「俺が……、俺が……」「お母ぁさーん!」
あいの「この怨み地獄に流します」のセリフの裏に、小さく「助けて」「嫌だ」などの泣き言も。

[エピローグ相当パート]
賽河原四中では、ワシヅ・タカテル行方不明の噂が、家出か、との憶測と共に流れる。御影ゆずきは、無言で噂話を聞いている。
放課後、スーパーで買い物をするゆずきは、やはり買い物中の犬尾篤志と出会う。「今日は父さんがくるから」と豪勢な食材を買い込んでいる篤志を、いぶかしむゆずき。
篤志の家では、母親の身勝手な要求を取り合わず、自分が紡いだウソ話の父親とのフィクションに溺れてしまっている篤志の様子が描かれる。
篤志の様子に、唖然とする母親。母親の視線で妄想を語る篤志の姿がパン。胸元の、地獄通信の刻印を映し、床の上に放り出された調理途中のステーキが映され、蝋燭が供えられる幻想シーンに移り、了。

コメント:
「子供なんていないよ」と見知らぬ男に言ってる母親の様子をみつめてる犬尾篤志の描写はいい(描写としていい)。特に、ワシヅの無神経なセリフが耳に入っていない感じがいい。
篤志にとって、母親は、ダメであっても、見棄てることのできない肉親としてあって。そう思えば、ワシヅを地獄流しにするまで追い詰められる感じは、想像もつく。

第7話を再見したら、スタンダードな地獄少女テイストの回

第7話「うそつき」を再見したら、この回は、スタンダードな地獄少女テイストと思えた。

まず初見時、アタシは「母子家庭の事情を取り繕うため、母親から嘘をつくよう強要された息子が、地獄流しを依頼する話」で、「これくらい極端にダメな人間関係仕組んでくれると『地獄少女」を観た気になる(笑)。要するに、救いのない話」と書いてる。

補足すると、まず「うそつき」は、「世間体を恐れて、母親から嘘をつくよう強要された息子が、母親への愛着からダブルバインドになって、中途半端な善意を押し付けてくる級友を地獄流しにする」話。
「子供なんかいない」って言ってる母親の姿をみてしまった依頼者(犬尾篤志)が、母親への愛着心もあって、一緒に母親の姿をみた級友を地獄に流す。

「救いがない」のは、まず、自分が紡いだウソ話の幻想に溺れる依頼者の様子。おそらく、一連の描写はカリカチュアされたもので、“リアル”ではないだろうけれど。含意は、よく描かれてる。この回については、ダブル・バインドが高じて、妄想に溺れる篤志の様子が“リアル”でないとしても、それは構わない。
篤志にとって、母親は、ダメであっても、見棄てることのできない肉親としてある様子が、きちんと描写されているからだ。

もう1つの不幸は、本気で関るつもりもあやふやだし、相手の本意も確かめず(篤志は母親を大事には思っている)、世間並みの正義感を押し付けていたワシヅが、現世では、その愚かさに気づく機会を失ったこと。
ワシヅの愚かな言動は、実は中学3年生って年齢を考えると、あり得ないことではなく。無理もないんだけど、不用意に篤志の事情に踏み込みすぎたのは、やはり愚か。

初見時、アタシは「仕置きのシーンが楽しめなかったな。不必要と思えるほどの不快感を覚えた」とも書いてるけど。この意見は全面的に改める。
地獄少女にしろ、僕妖怪にしろ、地獄通信のお勤めってのは、基本的にはあーゆーもの。
この回の仕置きシーンでの僕たちのガサツな言動も、ワシヅが篤志にとったガサツな言動の反映に過ぎない。
欲を言えば、母子の個人的な関係を踏みにじられるような屈辱感が、仕置きでワシヅに与えられなかったのは、むしろ手抜き(笑)。

いろいろ考えてみたんだけど、どうも、人間の振りをしてる時の僕たちの様子に、アタシも引っ張られてしまいがちなんだろーなー。やっぱり、連中は、妖怪の時の方が本領だと思う。
(逆に、あまり人がましい説教とかされると、ウザイ感じ。その意味では、きくりは妖怪っぽい)

もう1つには、おそらくアタシの個人的センスの偏りなんだけど、作中の中学生が、どうも高校生くらいに思えてしょうがない。
この件は、今回気づいた。アタシももう歳だから、中学生ってもう少し子供っぽいんじゃーないか?? みたいなセンスがある。少なくとも、大人びた感じの子は少数派なのが中学生なんじゃぁないか(?)と、思うんだけど。
これは、多分、製作陣が想定してるメイン視聴者層がイメージする、中学生はこんな感じってことなのでしょう。アタシのセンスの方がズレてる(視差がある)のだとは思う。

1つ、愚痴を言うと、「犬尾篤志の父親は蒸発していて、これが母子関係や家庭環境の不健全さにつながってる」。
この件、内容のポイントの1つなんだけど、残念ながら印象が薄い。
アタシも今回観直すまで忘れてた。ってゆーか、初見の時は多分、観落としてた。
母子の会話などで、もう少し強調しててもらえれば、もっと呑み込み易い話になっただろう、と思える。

アタシなりの総括をすると、犬尾篤志の不幸は、親に対して、いい子すぎる不幸。あんなのグレちゃったりした方が、反応としては健全。社会性はまたその次のステップ。
ワシヅ・タカテルの不幸は、犬尾篤志との関係で、自分の方がオトナであるかのように錯覚してた愚かさの不幸。「上から目線」とか言えば、通じ易いのかな? もうちょっと込み入った心理構成、心理関係と思うんだけど。

第8話予告編文字コンテ(書き起こし)

第7話「うそつき」本編とEDの終了後に流される第8話(「隣」)予告編、文字コンテ形式の書き起こし。

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・若い女性のアップ、顔を両掌で覆って泣く様子
一目連(N)「名前は?」
・屋外、同じ若い女性が、服を着せた子犬を連れ、散歩させてる様子。近景に、人影2人の1部が大きく。子犬連れの女性は近景の様子を気にしながら、通り過ぎようとしていくる。
女性の声(N)「初見ミオイ」
・中年女性のミドルアップ。唇をひん曲げて、えらい形相。
一目連(N)「犬が好きなんだな」
・屋外、服を着せられてる子犬駆けてくる、後を追ってくるきくり。前景には大きく、賽河原四中の制服と思える服の1部
初見(N)「ねえ、何が悪いんですか?」
・前のカットを切り返す感じで、前景にきくりの後頭部、遠景に、御影ゆずき、間に山童。背景に六地蔵。山童、庇う感じで、ゆずきに寄る。
初見(N)「うちの子が何をしたって言うんですか?」
・マンションのベランダらしき場所。箒を手に、何かゴミを処理してる。
初見(N)「こんないい子なのに……」
・屋内、エレベータ前の中年女性。左手にピンクの服を着せた子犬を抱いた初見、何か談笑している様子。手前に、ゆずきと思える後姿。エレベータの扉開く。
初見(N)「理不尽です」
・屋外、横構図で、子犬を抱いて歩いている初見。元気がない感じ。手前をきくりが、奥を山童が、同じ方向に追い越していく。
・ピンクの服を着せられた子犬が、吠えている。手前から犬を牽制してる感じで、動くサンダルの足先がアップで入る。
初見(N)「無茶苦茶すぎます。どうして、あんなことができるのかしら?」
・マンションのベランダ。何かの柄(箒?)を持った中全女性、正面から俯瞰。
初見(N)「全然わからない。ありえない」
・暗い室内。扉が開き光が差すと、両手に袋を持った初見が入ってくる。場所はゴミ捨て場で、ゴミ袋を捨てる初見。
初見(N)「絶対、許せないですよね? ねぇっ!?」
・マンション屋内、初見の家のドア前。「203 初見」の表札を前に、中年女性、片手に携帯を持ち、何か企んでるような表情で、あたりを見回している感じ。カメラ少し回転しながら引く。
・屋内、初見と御影ゆずきのみている前で、壁に下げられた絵の額が揺れる様子。初見、ゆずきの方を向いて、何かを訴えてる感じで口パク。
一目連(N)「えーっと……。わんわんわわん……」
・黒地に赤文字で「隣」
あい(N)「次回、『隣』」

第6話「わたしのセンセイ」(ネタバレ)

(注:以下のコメントは、アタシが、「三鼎」第6話「わたしのセンセイ」を初見した直後につけたコメントです。元から、そのままコピペしてきたまんまです)

第6話「わたしのセンセイ」
・独占欲のような感情と、嫉妬心から、女子高生の間で地獄流し、流されに至る話。
・Aパートは、まぁ笑えて楽しめました。残念ながら、シリーズ見てる人で無いと弱いような類の、くすぐりでしたけど。
・Bパートは、……閻魔あい、依頼受諾の審査基準下がってない?(笑)
アタシには依頼人の恨み度低いように思えた。いや、あーゆーことが無いとは言わないけど。そこまで独占欲のある娘だったら、もっとトンガッタ言動になるんじゃぁないかな?
似たような疑問は、第4話「兄貴」でも感じたんだけど。今回も依頼人の方の描写不足。
・仕置きシーン、地獄流しシーンも楽しめなかった。二籠の「曽根アンナの濡れた休日」とかの方がよかったなー。
・今回、地獄流し依頼者の少女の、保護者が登場するシーンはなかった。

第6話は、再見したら、きっと笑う回なんだろうなーと思った

第6話「わたしのセンセイ」を再見したら、仕置きシーンや、三途の川シーンを観て、これは多分笑う回を意図して作られただろーなーと思った。第4話の「兄貴」以上に。

後、Aパートでの僕妖怪同士のやりとりとかも、「笑う回狙い」が察せられる。
でも、アタシはギャハハとは笑えなかった。

Aパートは、くすくす笑えたんだわ。でも、ちょっと遊びすぎかと、依頼者や流されるの方の描写が薄くなっちゃった。
エピローグ相当パートで、山童が、あの人たちは、自分を特別扱いしてくれれる相手なら誰でもいいんだ、的に言ってて、多分これは今回の依頼者についても流された方についても、作者目線からの評なんだけど。
こーゆーとここそ、現世の人間同士のやりとりで描写してほしいな。

もう1つには、仕置きが、半端にドタバタギャグ風味だったこと。あーゆーのは、生身の芸人さんが体張ってやるから、「ギャハハ、バッカー」とか、笑えるんじゃないかな?
さらに、仕置きの最中にセリザワがやらかす姑息なズルの数々。これも素直に笑えなかった。(これは、アタシの感じ方かな?)

今回の仕置きは、むしろ謎で(笑)。
クライマックスで、骨女に怯えるセリザワとか、悲鳴を上げながら転落するとことかが肝なんだろうけど。転落するとこはロングなんだよね。
多分、諸星キラの怨みは、あの仕置きと同じくらい軽い気持ちだったってことなのかな(?)。
エピローグ相当パートで描かれる、諸星の様子を観ても、そんな気はしてくる。

アタシが思うには、「地獄少女」テイストは、基調はダークな風味の幻想と思える。
旧来どおりの作品を新作されてもマンネリになるから、テイストを大事にしながら、新境地を開拓しては欲しい。
ただ、「わたしのセンセイ」はブラックなギャグ(?)が、基調のダークな幻想とうまくマッチングしてないと思う。

第6話補足メモ

上のコピペ・コメントに、手はつけないことにして。簡単に再整理。

地獄流し依頼者=諸星キラ(賽河原四中3年D組)
地獄流し標的=セリザワ・ユウナ(賽河原四中3年D組)
契約の藁人形への化身=輪入道
備考a=セリザワ・ユウナは、プロローグ相当冒頭で石元蓮(一目連)を流す依頼を通知。ただしこれはエラーで反された。
セリザワ・ユウナは、このとききくりと出会っている。
仕置きシーン=有り
三途の川のシーン=有り
予告編=第5話のED後に
その他a=観直してみると、これは笑う回なんだろーなー。多分第4話「兄貴」以上に。
その他b=笑う回だとしても、地獄通信安売り感が漂ってる気がする。

第6話「わたしのセンセイ」依頼シーン

第6話「わたしのセンセイ」の依頼シーンについて

構成:Bパートの前半。
地獄流し依頼者=諸星キラ(賽河原四中3年D組)
地獄流し標的=ケータイからのアクセスで、依頼対照の具体的名前は視認できない描写。もちろん視聴者的には、セリザワ・ユウナが対象だろうと察せられる。

承前:依頼シーン直接に描かれるきっかけは、セリザワ・ユウナによる偽装。諸星キラに、ユウナが曾根アンナ(骨女)と親密だと錯覚するよう仕向けた偽装と思える。
ところで、このセリザワの偽装工作は謎。首筋にキスマーク、どうやってつけのだ??

依頼シーン:諸星は、深夜の公園で、ケータイから地獄通信にアクセス。直前に、公園で新体操の練習をしてるようなカットが入ってる。
通信には簡単にアクセスでき、「来たよ」と閻魔あいがおでまし。そのまま黄昏の園に。

諸星は、契約の藁人形を受け取り、掌の上で見つめてる間に、あいが語る代償条件を聞く。聞いたときのセリフが「そんな」。

あいの「後は、あなたの決めることよ」の後、深夜の公園で気づく感じ。両掌に載せてる藁人形を再度みつめてるカットが、ゆずきの幻視につながる。

印象としては、諸星、学生同士の間の言動の割には、藁人形や契約に対する反応は、割とまともな感じ。

コメント:依頼人の諸星は、どこかで聞いた噂をもとに、比較的軽い気持ちで地獄通信にアクセスした印象がある。
彼女がどこで噂を聞いたか、などは作中、明示的に描かれてはいない。けれど、エピソード冒頭、セリザワ・ユウナの方がアクセスしてるところを観ると、3年D組女子の間には、ある程度噂が広がっていたのだろう。
新体操の練習の合間にアクセスする描写も、比較的軽い気持ちでのアクセスとの印象を強めてる。
例えば、ムシャクシャするから新体操の練習をしに家を出てみたけど、気が晴れないので、地獄通信にアクセスしてみた、とか。この辺、心情描写は実は薄いので、読み取りというよりは、類推になる。

なお、エピローグ相当パートで描かれる諸星キラの様子も、依頼の心理の手がかりになっている。
諸星キラについては、山童のセリフは、かなり説得力がある。つまり、「大人に承認される(と思い込める)度合い」の競い合いが、背景にある。
(セリザワ・ユウナの方はどうだったんだろう?)

第6話「わたしのセンセイ」地獄流しシークエンス

構成:Bパートの中盤から
地獄流し依頼者=諸星キラ(賽河原四中3年D組)
地獄流し標的=セリザワ・ユウナ(賽河原四中3年D組)

承前:セリザワ・ユウナの嫌がらせ(と言っても仕返しっぽい)を受けた諸星が、乱暴にセリザワを問い詰める。けれど、セリザワは謝るふりをして、姑息な嘘で、心理的に諸星の優位に立つ。
で、諸星は、セリザワの術中にハマったまま「お前なんか、地獄に落ちろ」と言いながら、勢いよく藁人形の紐を解く。
血相も変わってて、カッとして紐を解いた感じ。

紐を解くシーンの後に、小走りに廊下をいくゆずきのカットから、あい仮生、地獄少女出陣の幻想シーンへ。
(ちなみに今回ゆずきが廊下を走ってたのは、単に忘れ物を取りに教室にいくため)

地獄流しシークエンス:
[仕置き(概要)]
セリザワ・ユウナがはっと気づくと、暗い空間で、運動会風の競技がしつられらている。一目連が司会者で、曾根アンナの愛を競うって趣向が告げられる。客席には賽河原四中の征服を着た観客が大勢。
「1週間のご無沙汰です、今日もやってきましたこの時間」って一目連のセリフからも、TVのバラエティー番組風の競技って趣向と思える。
血の池渡りだの、大福食い競争だの、ロープのぼり競争だのに猛然と取り組むセリザワ。もうこの辺が仕置きっぽくない。積極的に取り組むセリザワも謎だけど、本人の主観を考えてみると、何かの夢をみてる感じか?

で、いろいろ卑怯な真似をして勝ち進むセリザワ。この辺ギャグ仕立てなんだと思うんだけど。セリザワが次々卑怯な真似してるとこが、アタシは素直には笑えなかった。
セリザワは、途中、ロープ上り競争で、競技に参加してた閻魔あいを蹴落とす、とゆー怖いもの知らず(笑)な真似もしてて。ここはさすがに笑ったけど。この時セリザワ「邪魔よ」「地獄に落ちろ」つってる。

で、優勝したと、セリザワが曾根アンナに駆け寄ると、骨女の本性をみせられて愕然。尻餅をついたとこに地獄少女の和服であいがお出まし(その前は体操服にブルマって珍しい格好で競技に参加してた)。
「闇に惑いし、哀れな影よ、人を傷つけ貶めて」「罪に溺れし業の魂」と、ここで、あい、セリザワに蹴られた横腹を押さえてセリフをとぎらせる(苦笑)。
「いっぺん死んでみる」と、ここでセリザワの下の床が開いて、ロープのぼりで上ってきた空間をまっ逆さまに。悲鳴をあげながら落ちていき、画面暗転。

[三途の川(概要)]
セリザワ「なんで……私がこんなめに……」
川を行く舟を、川原にたってみつめてる遊女姿の骨女(人間の時の姿、要望)
あい「人を呪わば穴2つ。あなたには、まだ言ってなかったけどね」「この怨み、地獄に流します」
セリザワ「いや……」

[エピローグ相当パート]
昼間、賽河原四中。クラス移動中か何かで、仲のいい有人と渡り廊下をあるいてる諸星キラ。今度は、輪入道が化けてる校務員のおじさんがかっこいい、と言い、友人に呆れられてる。
その様子を観て、ため息をつく曾根アンナ(骨女)。
傍らの山童が語る「気にすること無いですよ。あの人たちは誰でもいいんです。自分を特別扱いしてくれる大人ならね」
ここで、蝋燭が供えられる幻想シーンになって、あいのNで「あなたの怨み晴らします」でエンド。

コメント:
エピソードを、通して観ると、依頼人の諸星よりも、流されたセリザワ・ユウナの方が思い込みや怨念が鬱積してる印象。
この印象は、「わたしのセンセイ」の仕置きとかの奇妙な感触との結びつきも強い。

第7話予告編文字コンテ(書き起こし)

第6話「わたしのセンセイ」本編とEDの終了後に流される第7話(「うそつき」)予告編、文字コンテ形式の書き起こし。

----
・黒板の前に立つ少年。脇には名前が大きく板書されている
骨女(N)「名前は?」
少年風の声(N)「犬尾篤志」
・中年女性正面アップ、何か菓子をバクバクたべてる様子
・少年の横顔アップ、口パクしてやや俯く
骨女(N)「ずいぶんと苦労してるようだねぇ」
・和室(8畳くらい?)で立って向かい合ってる中年女性(母)と犬尾篤志。鳥瞰。卓上の食い散らかしなど、やや乱雑な感じ。
・勉強部屋風の部屋、壁に寄せた机に向かってる犬尾篤志、手前近景に坊主頭の後頭部大きく。犬尾、顔の向きをそらしかけた後、ぱっと坊主頭の方を向くと口パク
犬尾(N)「母さんはつらい思いをしてきた」
・赤基調の画面、きくりアップ。両の口元に掌をあてて口パク。
犬尾(N)「だからあんなふうに振舞ってしまうんだ」
・障子を背に、犬尾篤志正面からバストアップ。
・勉強部屋で向かい合っている犬尾篤志と坊主頭の少年。犬尾が机の前に立って何か言うと、はじめベッドに腰掛けて聞いていたもう1人の少年も立ち上がって何か言い返す様子。
・赤基調の画面、閻魔あい正面アップ(おそらく黄昏の園)
犬尾(N)「俺は母さんを責められない。可愛そうな人なんだ。だから……」
・屋内、御影ゆずきアップ、正面から
骨女(N)「本当にいいんだね……」
・うつむいてる感じの中年女性(犬尾母)ドアップ。涙を流してる様子、悔しそうな感じ。
・黄昏の園、木の前に立つセーラー服のあい、向かい合ってる犬尾篤志、鳥瞰
犬尾(N)「あぁ、地獄へ流して……」
骨女(N)「怨み、聞き届けたり」
・黒地に赤文字で「うそつき」
あい(N)「次回、『うそつき』」

第5話「うつせみ」(ネタバレ)

(注:以下のコメントは、アタシが、「三鼎」第3話「兄貴」を初見した直後につけたコメントです。元から、そのままコピペしてきたまんまです)

第5話「うつせみ」
・いわゆる“モンスター・ペアレント”タイプの保護者に、理不尽な言いがかりをつけられた教師が、地獄流しの依頼主になる話。
・地獄流しに頼る前に、トライを試みるべきことがあるでしょう、と思ってしまう。その面で、無理が目立つ物語。
・初見時のサスペンス感は、後味悪いけど楽しめるかもしれない。アタシは正直書くと楽しんだけど。2度見3度見には耐える耐久度のサスペンス感とも思えない。
・仕置きシーンも地獄流しのシーンもないのは、いかがなものか。

第5話補足メモ

上のコピペ・コメントに、手はつけないことにして。簡単に再整理。

地獄流し依頼者=ニイヤマ・ミワ(賽河原四中教師)
地獄流し標的=カタセ・リリカ、のはず(賽河原四中1年生)
備考a=仕置きシーン、三途の川のシーンが無い(つまり地獄流しシークエンスが無い)
備考b=ニイヤマ・ミワは、黄昏の園にいる間に、藁人形の紐を解いてる。つまり、紐解き時間最短記録挑戦者の1人(笑)。思いつめてた感じ。
契約の藁人形への化身=山童
仕置きシーン=無し
三途の川のシーン=無し
予告編=第4話のED後に
その他a=再見してみたら、初見時に感想コメントに書いたアタシの評価は、大きく変わった。


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