アニメ『地獄少女 三鼎』は面白い
去年(2008年)の10月に「アニメ『地獄少女 三鼎』が楽しみ」の雑記を書いて、その後、ボヤキの多い感想メモをつけはじめました。
今年の1月には「アニメ『地獄少女 三鼎』がよくわかんない」を書いて。正直に記すと、この頃は、「三鼎」がどーなってくか、かなり不安だった(苦笑)。
終わってみれば、『地獄少女 三鼎』は面白かった。万人受けとはいかないだろうけど、それは、元々癖のあるシリーズだから。
最初のシリーズや、第2シリーズ「二籠」と比較して、遜色ないシリーズで楽しめた♪
ともかく、中盤を経てもつのってた不安感が、最後に一挙解消されたような感覚は、自分で考えても笑ってしまうくらいなんだけど。「三鼎」のアニメを、観てない人にわかってもらおうと思ったらこんな感じ。
【妄想的実況中継「三鼎」】
A(アナウンサー)「さぁ、2クールの試合もそろそろ終盤に差し掛かりました最終回の裏、攻撃は23番。いかがですか解説のカンナさん」
カンナ「そーですねー、ここまで色々工夫した攻撃もあったですけど。どーも打線になってない感じ? まとまりがないみたいなー」
A「打ちました、よっく球をみて粘った感じ。2・3から打ちましたが」
カンナ「1塁どまりでしたねー。終盤なんで、もーちょっと頑張ってほしかったかなー。でも、期待はつながれましたー」
A「続く24番は、これは快打ですね」
カンナ「はい、うまくヒイた感じの打球で、ランナー1、2塁に出塁」
A「次の25番、打ちましたがー、これは……、バッターは1塁に出ましたが、3塁で23番がアウトにとられ、2死」
カンナ「狙いすぎでしょうか、内野フライになっちゃいました。これは辛いですねー『三鼎』チーム」
A「さって、おそらく最終バッターになるはずの26番。おぉっと、いきなり打った。打球はぁ、これはおっきい」
カンナ「ああっ、目の覚めるようなホームランが。すっごーい。絵に描いたような場外☆」
A「9回裏、逆転ホームランです☆ これは凄い、観客席のお客さんも大喜びです」
カンナ「中盤までに帰っちゃったお客さんもいたようですけど。ここまで応援してきたファンは、嬉しいですねー♪」
なんか、こんな感じー(笑)。
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もーね、終盤の具体的なことは、別の記事で、細々書いちゃったから、繰り返しません。
興味のある方は、ネタバレを避けたレヴュー(紹介文)か、ネタバレしてる論考文を読んでやってください。両方読んでくれてもいいですよ♪
ここでは、「アニメ『地獄少女 三鼎』がよくわかんない」で、ボヤキながら整理した、4つの疑問にケリをつけようと思います。
【番組を観てる途中に感じた4つの疑問】
a)成仏したはずの閻魔あいが、現世に“戻ってきた”のは何故?
b)現世には霊体でしかいれないらしいあいが、御景ゆずきを依代にしてるのは何故?
c)どうして、物語はゆずきが暮らす、ローカルな環境(メイン)でしか展開されないの?
d)地獄通信の依頼受諾基準が、あきらかに甘くなってるけど、何故?
【シリーズを観終わって】
a)「成仏したはずの閻魔あいが、現世に“戻ってきた”のは何故?」は、終わってみれば、みごとにクリアー。深く納得できた。欲を言えば、2クールの途中で、謎が深まる感じで、ゆずきの正体について、サスペンスなヒキを作るような回があれば、もっと楽しかった気がする。具体的には、例えば、つぐみの素性をもっと早く出したり。あるいは、僕妖怪とゆずきとの絡みをもう少し描いてくれても楽しかったかもしれない。
b)「現世には霊体でしかいれないらしいあいが、御景ゆずきを依代にしてるのは何故?」も、終わってみれば、みごとにクリアー。やっぱり深く納得。これについては、中盤に、あい仮復活(笑)は、よかった。
c)「どうして、物語はゆずきが暮らす、ローカルな環境(メイン)でしか展開されないの?」は、これは雰囲気的には、なんとなくわかった。深い納得感はなくて、どーしてもお話の都合的な気分も拭えないけど。ラストが良すぎるので、まーいーや、て感じ。
d)「地獄通信の依頼受諾基準が、あきらかに甘くなってるけど、何故?」は、アタシ的には納得いかない(笑)。いや、つまり、「二籠」ラストみたいな路線にいったんだったら、納得感も出たかもよ。c)と絡めてくれてもいいし。ただまー「二籠」と同工異曲になってたとしたら、それはそれでボヤいてただろうけど。どーもね、地獄流し“安売り”感が漂う回が目だった気がして。この件は今でも気になってます。
総じて、疑問4点中、納得2点、まーまー1点、納得いかない1点。
これは、決して悪い達成ではないと思います。特に、「納得2点」は、「深く納得×2点」なので、ニュアンス的には4点分くらいの感じ(笑)。
d)「地獄通信の依頼受諾基準が、あきらかに甘くなってるけど、何故?」については、メイン視聴者にはこの方が受けたかもしれない様子は、アタシもわからなくはないし。
ただ、やっぱり、地獄流しの“安売り”は、あんまりしないほーが、いーと思うなー。ギャグめいた雰囲気に近づいてきかねないから。
そうなると、地獄少女のテイストではないような気が、アタシにはするんです。
総合で「アニメ『地獄少女 三鼎』は面白い」と思います。
疑問の関係では、ふれてないけど。やっぱね、閻魔あいが完全復活するオーラスで、それまで存在感希薄だったのが一挙に挽回するのが快感で。もー許しちゃう♪(笑)
論考文にも書いたことだけど。シリーズ比較を、ちょっと補強して書くと。
「三鼎」は「地獄少女」の3シリーズ(3シーズン)の内では、幻想味のアヴェレージが高いと思えます。
乱暴に言えば、都市伝説風怖い話と、因縁話とで、地獄少女テイストのスタンダードを確立したのが最初のシリーズ。
第2シリーズ「二籠」は、加えて、突き詰められた心理スリラー、心理サスペンスに突出した秀作が多くて。「二籠」の印象を強めてる。本数こそ多くないけど、依頼不成立のエピソードを描いた点も「二籠」のイニシアティブ。
「三鼎」は、幻想味のアヴェレージが高かったんだけど。
まず、第26話(最終話)「魂の軌跡」、これは、どーしょもなく出来が良すぎて別格(笑)。第24話「蜉蝣」、第16話「誘惑の罠」もいい。後、第10話「鏡の中の金魚」もいい感じ。
幻想味の高い回ってゆーと、第17話「藁の中」や、第20話「地獄博士対地獄少女」と思う人もいるはずだけど。アタシはこれらは買わない。雰囲気はあるんだけど、幻想に関る作中現実の要素に納得感が乏しい気がして。例えば「鏡の中の金魚」と、「藁の中」を観比べてみてほしい。あるいは最初のシリーズの「煉獄少女」(第13話)や「二籠」の「うたかた」(第2話)と観比べてみてほしい。幻想と幻想が関る現実(作中現実)のバランス感の妙が味わえるはず。
「地獄博士対地獄少女」は、アタシは大好きだけど、それは、あい、と、ゆずき、と、つぐみとが一同に介す話が好きなだけで、幻想味とは別の話なのだ。
反面、作中の現実や人間関係に、作りが目立っちゃってる回が多かったのは残念。作るんなら、徹底的に突き詰めて作り込んだ方がいいと思う。その点では「二籠」の方が勝る結果になってる。
後、これは書いておいた方がフェアだと思うけど、異色作として第12話「真夏のグラフ」があります。
アタシはこの作品は好きになれないんですけど。支持する人が少なからずいるだろうこともわかるし、これがいい的に支持する感じも、ある程度の想像もできるつもり。
ただ、この作品については、地獄少女テイストとの食い合わせはよくないと思うんです。つまり、単体でみたら、そんなに悪い作品でも無い、とアタシも思います。(「好きになれない」は、別に嫌いというほどでもないのだ)
地獄少女で、ブラック・ユーモア的な皮肉を描く路線は、実はまだ充分開拓されてないかもしれない。皮肉味が利いた回は、これまでにも多いけど、ブラック・ユーモア自体がメインの回は、あんまり思い出せない。
ただ、「真夏のグラフ」はブラック・ユーモアを通り越してギャグまでいってて。もしかしたら今風なノリなのかもしれないけど。アタシは、地獄少女テイストと食い合わせがよくない気がする。
こーゆー話が増えると、例えば、本来はギャグを狙ってないだろと思える「兄貴」(第4話)や、「兎と亀」(第15話)みたいな話まで、ギャグめいてみえはじめるはずで。そうなってっちゃうと、テイストが崩れすぎるだろうと予想します。
ブラック・ユーモア路線は、「三鼎」だと、実は「隣」(第8話)がよかったです。
まー、こーゆー小言を言えるのも、トータルでは面白いから、ってことで♪
『地獄少女 三鼎』は、面白いです。
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アニメ「地獄少女」のシリーズは、ホラー風味の幻想サスペンス。
先だって第3シリーズ(第3期)の、『地獄少女 三鼎』の放映が完結しました。
「三鼎」を観るまで、アタシ的に
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