アニメ「地獄少女」シリーズの面白みは、幻想サスペンス
アニメ「地獄少女」のシリーズは、ホラー風味の幻想サスペンス。
先だって第3シリーズ(第3期)の、『地獄少女 三鼎』の放映が完結しました。
「三鼎」を観るまで、アタシ的には、妙に気になって、嫌いになれないみたいな微妙な感じのシリーズだったんですけど。「三鼎」が終わってみれば、このシリーズ、アタシは、はっきりと「好きです」。
「好きだってわかった」ってゆーか、主人公の閻魔あいのこと、自分で思ってたより好きだったんですね。
これは、もー愛だわ(笑)。
いや、ダジャレとかじゃぁなくって(苦笑)。アタシ、閻魔あい、かなり好き。
でもまー、誰が何を好きだろうと嫌いだろうと、人それぞれ。
アタシが何を好きだろうと、だから何? ってとこですけど。
「地獄少女」が、いい作品かどーかとゆーと、こっちは難しい。
アタシは「いい作品」と思うんですけど。シリーズ通して、どこがどういいか。これの整理、言語化に、今イチ手こずってます。
シリーズの内のこの回とこの回がよくって、みたいなことは、いくらでも言えるんですけど。
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「地獄少女」のシリーズは、しばしば「和風ホラー」みたいに紹介されてます。
これは間違いでもウソでもない。けど、大雑把なラベリングで。間口を広く開けた広告バルーンみたいな印象はあります。
仮に「ホラー」を、「超自然的な出来事や存在に起因する恐怖の物語」とするなら、「地獄少女」のシリーズにホラーの要素は確かに入ってる。
けれど、単話作品で目立つのは、ホラーよりも、むしろ心理スリラーや、幻想的なサスペンスの要素。
アタシは「地獄少女」の幻想的なサスペンス感、いいと思うし好きなんですけど。その話題は、順番に。
「心理スリラー」の要素は、作品では、主に、地獄少女が管理運営する「地獄通信」に依頼が寄せられる怨み怨まれの心理関係の描写で表現されます。スリラー感を盛り上げるための描写が、ことさらなんじゃないかって、感はあって。
この要素が嫌という人は、おそらく少なくないでしょう。それは容易に想像つく。
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「地獄少女」のシリーズを、好きになれない人、嫌だと思うだろう人がいるのはわかるんです。
そんなの、どんな作品でもいるに決まってるんですけど。「地獄少女」は癖がある作品だから。なおさら。
どこら辺が嫌われるポイントかも、わかる。一言で言えば、「怨み怨まれる心理関係の描写が、時としてことさら」であるとこ。
この嫌われるとこと、いいとことの兼ね合いを整理できれば、どんなタイプの人にはお勧めできて、どんなタイプの人とは相性悪いだろうか、説明できる、はずなんですけど。
自分なりの整理が、今一つできてない。
何度か観返さないと、整理なんてできよーがないですね。
1つ言えるのは、作中で「地獄」と呼ばれるとこの直接描写が出てこないとこ。
地獄のエージェントみたいなキャラは出てくるし、この先が地獄みたいな感じの目印で大鳥居とかは出てくるんだけど、地獄自体は出てこない。
閻魔様とかがいるかどうかも定かに描かれないのが「地獄少女」の地獄で。
実は、これが凄くいい。
これの何がいいかって言うと、作中に出てくる人間キャラも、それぞれに地獄っていうのを信じてたり、信じてなかったり、地獄があるかないかとか、考えたこともなかったりするんですね。
でも、恨みをかって地獄に流されちゃったり、「地獄通信」の噂を聞くと、地獄流しを依頼するためにアクセスしちゃったりする。
この辺は、依頼者にあいが仮契約(?)の証の藁人形を渡す時のやりとり、依頼者が藁人形の紐を解く前後の経緯と言動。ターゲットが仕置きをされるときの言い草。それから三途の川の渡し舟の上でのあいの言動。
これらの脈絡を読み解いてくと、依頼者や、ターゲット(地獄流しされる方)が、地獄にどんなイメージや期待感を抱いてるか、あるいは抱いてないか察せられます。
で、作中、少なくとも人間キャラの間では、地獄とかについて、まとまったイメージが共有されていない。
これって、今の状況としてはリアル感あると思うんです。「死後に地獄に落ちるかも」とか、本気で心配してるような人は、むしろ少数派で。それでも、「因果応報」とか「人を呪わば穴ふたつ」とか言われる、となんとなく感じるものはあったりなかったりする。
主人公の閻魔あいは、地獄の閻魔庁の嘱託で、地獄通信の管理運営やってるんですけど。
地獄自体は直接出てこない、人間の方でも信じたり、信じてなかったりして、統一的なイメージは共有されてない。その辺をうまくまとめるのが幻想的な描写、そんな作品ではあります。
まとめるってより、つないでる、って感じかな?
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この先、第4シリーズとか作られるか作られないかはわかんないですけど。
アタシ的には、作中の地獄の様子、直接描写しない路線は、死守してほしいと思います。
リアル・ワールドにもあるような、過去に人の手で書かれた地獄絵とかを、作中で使う、とかは構わないんですよ。じゃんじゃんやってほしい。
ただ、「まとまったイメージ」が暗示されないように、うまく分散、矛盾させてほしいな(笑)。雰囲気的には、なんだか嫌なところっぽい、って今の調子がいいと思うから。
「よくわかんないけど、嫌な感じ」が、作中に不安感を産んでるはずなので。
後、依頼シーンや、紐解きシーン、仕置きシーンや、渡し船のシーンで、いろんなタイプのキャラを描いてほしい。
例えば「あなたの魂も地獄に落ちる。死んだ後のことだけどね」って言われて、「いいよ、別に、どうでもいい」みたいに言う依頼者って、確か、まだ出てないんじゃぁないかな? そんなタイプに限らず、いろんなタイプを描いてほしい。
地獄について矛盾するような意見やイメージを、いろんな人間キャラに言わせてくれてもいい。
で、そーゆーの聞いた閻魔あいが、言葉少なく「ほんとうに、そうだと思う?」とか、否定も肯定もしない、みたいのがね。凄く「地獄少女」っぽいと思う。
はっきりしたことがわからない、宙吊りのような不安感(サスペンス感)ですね。
こーゆー、幻想的なサスペンス感は、実は、シリーズの凄くいいところです。
作中で、閻魔あいが地獄流しにあった人間(人間の魂?)を地獄に流す時、地獄との境界的な雰囲気で出てくる大鳥居って、いっつも薄闇の内で、濃いもやに包まれてる描写なんですね。
そんな雰囲気の、五里霧中みたいな感じの不安感、サスペンス感がいいんです。
視聴者もね、作中の地獄がどんなところか、それぞれのイメージで、1番嫌な感じの世界とか想像しながら観てくといいと思います。
地獄、嫌なとこだとは思います。何しろ、エージェントのキャラが「地獄少女に心はいらぬ」とか言ってますし。一方的に「掟」とか定めてますし。結構、強権的、高圧的ですね、作中の閻魔庁は。
『ドラゴンボール』とか、『幽遊白書』とかの地獄やら、あの世やら、閻魔庁やらとは、多分、おそらく、きっと、ノリも雰囲気も違うはず、と思えます。
こーね、仮定の妄想ですけど、『ゲゲゲの鬼太郎』に、閻魔あいがゲスト出演するとするじゃぁないですか(笑)。
あの作品だと、極、極マレだけど、地獄の様子とかチラッと描かれることはあるし。マンガ版だと、シルエット風だけど、閻魔大王とかちょこっと出てくることもある。
「君は一体誰なんだい?」
「キタロウ、あいちゃんはな、閻魔様のお使いなんじゃ」
「あいかわらず、めんこいのう」
「これ、爺、お前はまた」
「怨みの相手は、すみやかに地獄に流されるわ」
「……はあ、そこをなんとか」
「人を呪わば穴二つ」
「お嬢さん、お嬢様、地獄少女様、地獄の沙汰も金次第って言うじゃぁあーりませんか。
マネージャー、必要じゃぁ、ございませんか?」
「いっぺん、死んでみる?」
これじゃー、あまりにハマリすぎてるし、落ち着きすぎてて、サスペンス感もへったくれもないと思いません?(笑)。妄想ですけど。
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