アニメDVD『BLUE DRAGON』3、「シュウッ! 迷うなっ!!」

 影のモンスターブルードラゴンを、宿しちゃった少年シュウの冒険を描くアニメBLUE DRAGON』。
 DVD3巻では、ゾラたち一行は、なぜか各地で子どもたちの集団拉致をおこなってるグランキングダムに潜入。しかし、ゼネラル・ロギ率いる人工影の影使いたちに待ちぶせされ、分断されてしまう。
 シュウとブルードラゴンに興味を示し、その前に立ちはだかるロギ……。
 TV放映時の話数でいうと、第9話~第12話が採録されてます。

Cover image
(DVD『BLUE DRAGON』3、パッケージ)

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 次の4巻から、大きな展開があるんですけど。全51話中の第9話~第12話は、物語的には、大きな展開へ向けた助走って感じ。急展開に連なってく前哨って感じで、いろいろ趣向をこらした局地戦闘などが多彩な巻です。

 第8話「ナイトマスター」(DVD2巻採録)で、ジブラル王国を急襲したグランキングダム艦隊を、撤退に追いやったゾラたち一行。
 第9話の冒頭では、功績をジブラル王から直々に感謝されるゾラたち。席上、ジブラルが諸国との秘密裏に結成した連合軍のことと、グランキングダムへの侵攻作戦を準備していることを聞かされる。
 近衛隊を率いるジブラルのナイトマスター、コンラッドは、ゾラたちにも作戦に参加してほしいと請う。ジブラル王も「残念だが、我らの技術力は、グランキングダムに遠く及ばない」。これは、ゾラたちの影の力を見込んでって感じね。けれど、ゾラは「我々は軍人ではありません」と、断る。

 そしてシュウたちは、ジブラルを後に、帆船で洋上に出る。
 山奥の村で育ったシュウは、はじめてみる海だ。

 船上でシュウは、憧れていたナイトマスター、コンラッドと会えたジブラルでのことを思い起こす。

「君もナイトマスターを目指しているのかい?」
「えっ……。いえっ……。俺はぁ……」

 “あの時、わかったんだ。俺が目指しているのは……”と、傍らで彼方をみつめているゾラをちらりと見上げるシュウ。

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 第9話では、ゾラのパーティー最後のメンバー、ブーケが、一行に迎え入れられます。
 シュウを追ってジブラルまで来てたブーケは、帆船にも密航。一行に加えてくれ、とゴネますが。これにはジーロらが猛反対。影使いとは言っても、ブーケの影、ヒポポタマスは、戦闘には不向きだからです。
 ゾラは、前にも言った、その件はシュウに任せてある、と丸投げ(笑)。

 この回では、ブーケが、ヒポポタマスの特殊能力、変身の力を使って、危機を乗り切る手助けをして、機転もみせる。ジーロをシャキっとさせるブーケの手際とかも結構ハマってるかも(笑)。結局、ジーロたちもブーケの参加反対を取り下げることに。
 ブーケを仲間として認める旨、伝えるシュウは、ドサマギな感じで、ブーケと婚約したことにさせられちゃう(笑)。パーティー正式加入と同時に、シュウ、ゲット(??)。さすがは、ブーケ(笑)。

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 第10話「ロギ、襲来」、第11話「包囲網を突破せよ」は、一続きの展開。
 ネネが居を構える都を目指し、グランキングダム領に潜入するゾラたちと、それを待ち構えるロギや配下たちとの戦いが描かれます。
 ネネ直々に、ゾラたちを潰すよう命令されたロギ。グランキングダムの密偵デルフィニウムが網を張り、ゾラたちの動きは逐一つかんでます。
 ネネ配下の影使いたちは、大方が、以前は首都直営隊だった人工影の使い手。それぞれに特化した能力を持つ影を使い、ゾラたちを苦しめる。この影使いたち、ゾラたちと間に、それぞれ、先々まで尾を引く因縁ができるのも、第10話~第11話でのこと。

 特に、ロギは、第5話(「ゼネラル・ロギ」)で、ゴーリキーの要塞を陥落させたキーは、ブルードラゴンとシュウ、と睨み、自らシュウの前に立ちはだかります。
 「ゾラが追い求めていたというブルードラゴンの力、身をもって験させてもらう」と、ロギ。

 結局、シュウとブルードラゴンに、まだまだ秘められた力があると感じるロギは、部隊に撤収を命令。
 「奴らに未知の力を感じたから、深追いを避けたまでのこと」と、口では言いながら、内心“さぁ、どうする……、ゾラ?”と、興味深々。アブラギッシュに(笑)、秘めた野望をたぎらせてる感じです。

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 一連のエピソードで、シュウは、ブルードラゴンの「あり余る力をまったく使いこなせていない」、宝の持ち腐れの未熟者と、ロギに言われる。その後、影の新しい力を引き出して、ブルードラゴンにふるわせるあたりがやっぱり盛り上がるところ。

 『BLUE DRAGON』の影って、タイプで言えば、影使いの気合いに応じてパワーを発揮するタイプ。特にブルードラゴンは、作中で破壊神とも言われることがある影の大物なので、シュウは、本人があきらめない限り、無尽蔵に近い感じでパワーを振るえる雰囲気。
 第10話~第11話では、ロギに追い詰められたところで、新たな力を引き出すんですけど。これが、あまりご都合主義には感じられなくて、楽しい♪
 きっと新たな力発動のきっかけが、ブルードラゴンがシュウに言うセリフだからでしょう。

 「シュウッ!」「迷うなっ!! 俺様を使いこなしてみろッ! お前は、影使いだろうがッ!!」「お前は、俺の影使いだろうがぁッ!」

 ブルードラゴン、はじめは、シュウに「お前の心が光を失った時、お前を闇に呑み込んでやる」とか言ってたけど。バカにしあったり言い合ったりしながら、シュウとブルードラゴンが少しずつ互いを認め合ってく感じが、観てて楽しいです。
 影とは「自分とは異質なものであり、それでいて、自分の1部」(ゾラのセリフ)って関係も、シュウとブルードラゴンの間では、うまく回ってるふうに描写されてて。そこがいい。

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 第12話「ドラグノフ特攻」では、ロギの待ち伏せで分断されたゾラたちが、打ち合わせてあった集合場所をそれぞれに目指し、グランキングダム領内深くに進んでいく。そんな内で、グランキングダムの軍人と偶然出会うシュウ。
 この軍人ドラグノフ、どっちかって言うと猛将タイプ。グランキングダム軍みたいに、それなりに近代化された軍隊よりも、海賊とか山賊とかやって方が似合う感じ(笑)。

 はじめ軍服着ないで、バイクに乗ってシュウの前に現れるので。シュウはハンターかなんかと思っちゃった。互いに相手の素性を知った直後のやりとりが、緊迫して見応えあります☆
 「まさか、お前みたいな子供が、影使いとはな……」と、ドラグノフ。

「まさか、お前みたいな子供が、影使いとはな……」
「子供だからって、なんだ」
「帰るなら、便宜を図る。向こうに行けば、国境に出られるぞ」
「帰れない」
「子供が戦場に立つんじゃねぇ」
「俺は子供じゃないっ!」
「子供だろうが!」
「ネネが……。ネネが村を襲って、子供をさらってる。止めさせるために俺たちは来たんだ!」
「そうか……。その覚悟はあるんだな……。俺は、グランキングダム、カゲクロ機動部隊司令、ドラグノフ中尉だ。戦場で会った時は、容赦なくぶっ潰す」
「俺はシュウ……。影使い」

 「そうか」と言うと、バイクで走り去るドラグノフは、哨戒部隊が捕捉した、ゾラたちの掃討作戦を指揮するのですが……。

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 DVD第4巻では、ジブラル王国を中心にした連合軍のグランキングダム領侵攻作戦が始まり、その隙をついて、ゾラたちは、グランキングダム首都への潜入を果たす。

 第3巻採録分の物語は、次巻での大きな展開に連なっていく疾走感が楽しめます。
 巻頭の第9話は、『BLUE DRAGON』には珍しく独立性の色濃いエピソード。コミカル色も濃くて、楽しめます。

 数々の戦闘シーンや、コミカルなやりとりも楽しい3巻ですけど。
 やっぱり、物語の観所は、主人公シュウの成長。

 山奥の村でガキ大将やってた頃は「ナイトマスターの弟子になりたい」「弟子になって世界を旅する」みたいな漠然とした夢を抱いてたシュウ。
 ブルードラゴンなんかを宿してるって知っちゃって、旅に出たけど。いろいろあって、きっと、“ゾラみたいな影使いになる”とか思うようになった。言葉にはしてないけどね。

 グランキングダムとの戦いも、はじめは、皆を守るためにブルードラゴンの力を使う、的にストレートだけで漠然としたものだったけど。ドラグノフに対峙した時は「ネネが村を襲って、子供をさらってる。止めさせるために俺たちは来たんだ!」って、自分の言葉ではっきり言えるようになってる。
 この辺が、すごくいい。

 ちょっと前まで、俺もブルードラゴンにカッコイイ必殺技の名前つけてやらなくちゃとか、お気楽なこと考えてたシュウですけど。
 シュウの急速とも言える成長。段階を踏んでる様子が、細々したエピソードでしっかり描かれてるので、観てると「急速な」って感じは、実はしません。むしろ着実な感じがあって。好感が持てる物語です。

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 後、4巻以降、先々、長期の筋展開で重要になる、謎の古文書「エクストラセブン」が、物語に導入されるのも、3巻でのこと。

 「エクストラセブン」は、『BLUE DRAGON』の架空世界で最古の書物といわれる『はじまりの書』の内、ジブラル王国に伝わる原本(オリジナル)と信じられた版のみに採録されていた末尾の7頁。

 「伝説の光陰大戦で、闇を封じたとされる7人の光の戦士は、実は影使いだった」との解釈を唱えるゾラは、伝説の真相を探る手がかりとしてエクストラセブンに目を通したがっていたようですが。
 グランキングダム艦隊のジブラル急襲のどさくさに、グランキングダムの影使いが暗躍し、7頁のみを切り取ると持ち去っていた。
 持ち去る様子は、第8話で描かれてるけど、ゾラたちがコンラッドから事情を知らされるのは、第9話冒頭のこと。

 古代文字で記された古文書には、果たして何が書かれているのか?? そして、グランキングダムは、何のために持ち去ったのか!?
 「いずれにしても、ここにない以上、読むことはできない。もう、考えるのは、止めにしよう」と、あっさり頭を切り替えるゾラ。こうして、ゾラはシュウたちを、グランキングダム潜入へと導いたのでした。

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【おまけ:DVD採録エピソード】
DVD3巻:
●第9話「プロポーズ大作戦」
ゾラたち1行は、コンラッドとジブラル王から、ジブラル王国が近隣諸国との秘密外交で同盟軍を結成、グランキングダムへの侵攻作戦を準備していることを聞かされる。作戦に参加してほしいと求められるゾラは、しかし、我々は軍人ではありませんと、断る。
ジブラル国を離れ、帆船で海に出るゾラ1行。海上では、ジブラルまでシュウたちを追ってきたブーケが、帆船にも密航してたことが発覚する。

●第10話「ロギ、襲来」
帆船で海を渡り、グランキングダム本国領に連なる地に到達するゾラたち。一行は、警戒が手薄な山間部からグランキングダム領に潜入しようとする。
しかし、探査網を張っていたロギは、ゾラたちの動向を掴んでいた。影の力で国境を越えるゾラたちは、ロギと配下の影使いに待ち伏せを受ける。連携のとれた策に翻弄されるシュウたちは、分断され、各個に追い込まれていく。

●第11話「包囲網を突破せよ」
グランキングダム領内に潜入したものの、ロギと配下の影使いに待ち伏せされ、各個に苦戦を強いられるシュウたち。シュウの前に姿を現したロギは、挑戦に応じて、影のモンスター、ヴァルキリーを発現させる。「ゾラが追い求めていたというブルードラゴンの力、身をもって験させてもらう」と、ロギ。
ゾラを倒したロギの実力を知っているシュウは腰が引けていたが、ブルードラゴンの「迷うなっ!! 俺様を使いこなしてみろッ! お前は、影使いだろうがッ!!」という言葉をきっかけのようにして、影の新たな力を引き出す。

●第12話「ドラグノフ特攻」
グランキングダム領内に潜入後、分断されたゾラたち一行は、それぞれに仲間と合流しようとする。1人で無人化した村の廃墟にたどり着いたシュウは、偶然行き会ったエアー・バイクの男に誘われ、一緒に飲料水を探し出し、さらに野生化した猪豚を狩る。
シュウ以外のメンバーが集合地点の湖を目指しながら、合流しはじめていた頃、ゾラは1足先に湖畔に到達していた。しかし、哨戒のカゲクロ(グランキングダムのモビル・アーマー)に発見されてしまうゾラ。
その頃、シュウは、男を呼び出す無線のやりとり、ゾラを補足したとの連絡を聞き、やっと、相手が、グランキングダムの軍人と思いあたる。子供が戦場に立つんじゃねえ、と言い、シュウが国境を越えて出国できるよう便宜を図ろうとも提案する男。しかし、シュウの目的を聞くと、ドラグノフと名乗った男は「戦場で会ったときは、容赦なくぶっ潰す」と告げ、エアー・バイクで走り去る。

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アイテム情報(DVD):
『BLUE DRAGON』3
商品番号=PCBE-52575
発売元=株式会社コナミデジタルエンタテインメント
販売元=株式会社ポニーキャニオン
発売=2007年10月
ASIN=B000TW9DEI

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Drupal.cre.jp から 月, 2009-06-08 12:19 受信

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 影の力を使い、各地に派遣軍を展開するグランキングダム


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