アニメDVD『BLUE DRAGON』5、「光の戦士の末裔は、まだ死んでなんかいないよ」

 伝説のモンスターブルードラゴンを宿す影使いの少年、シュウの冒険を描くアニメBLUE DRAGON』。DVD5巻には、新キャラクターも登場し、物語はますます多彩に展開。

 謎の古文書「エクストラセブン」の探索を、ゾラたちに請け負う世界1の情報師ホメロン。その行く手をたびたび阻む、グランキングダムの女密偵との暗闘。
 さらに、敗残の将コンラッドなども絡む内、ロギ配下、独立遊撃隊の影使いたちがシュウたちに襲い掛かる!
 TV放映時の話数でいうと、第17話~第20話を採録してるDVD第5巻。
 仮に呼ぶなら、“エクストラセブン編”の開幕です♪

Cover image
(DVD『BLUE DRAGON』5、パッケージ)

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 DVD第4巻で、グランキングダムの支配者ネネに敗退(第14話)。ネネの世界征服宣言を許してしまうものの、影をパワーアップさせる手がかりを求め、奪われた古文書「エクストラセブン」の行方を探ることにしたゾラたち(第15話)。

 本と学問の町ロジックで、行動方針を整理確認(第16話)した一行は、今度は、「あらゆる情報が売り買いされる」情報師の町コリンを訪れる。
 ジブラル王国からエクストラセブンを強奪(第8話)した主犯の手がかりが、「年の頃20代~30ほど、青い眼の女で、花の香りの香水をつけている」と、あまりに少ないからだ。

 一行が訪れた情報師ホメロンも、それだけの手がかりでは、と渋る。ジブラル城から行方をくらませた、そこから足取りを追えばいい、とゾラが言うと。ならば、なおさら困難、と情報師。
 ゾラたち、そして同行していたレゴラスは、この時はじめてジブラル城の突然の壊滅(第16話)の情報を伝えられる。「嘘じゃッ!」と言うレゴラスは、我が目で見なければ信じられん、とばかりに立ち去ってしまう。

 改めてゾラに、依頼の女を捜すのは難しいと、多額の報酬をふっかける情報師。ゾラが言い値の2倍払おうと言った途端、周囲から大勢の情報師が現れ、口々に自分にその仕事を、と売り込む。元祖ホメロン、本家ホメロン、2代めホメロンなどと名乗る情報師たち。
 「ただのホメロンはいないのか?」と言うゾラは、世界1の情報師ホメロンは死んだ、と告げられる。
 情報師ホメロンは、ジブラル軍を中心にした連合軍のグランキングダム侵攻作戦に、斥候員として参戦。ナイトマスター、コンラッド直属だったが、戦死した、と言うのだ。
 ちなみに、ゾラたちが訪れた情報師は、「元祖ホメロン」(笑)。

 ともかく町で1番の情報師を見つけ出し、依頼をしようと、町の広場に掲示された賞金付の仕事を手分けしてこなすことにするゾラ。

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 賞金稼ぎのためモンスター退治に行く途中、シュウは、情報師の助手の娘から“噂”を聞かされる。
 情報師は確実な情報しか売り買いしない、だから未確認の“噂”は、ただで聞かせてあげるけど、って雰囲気で。
 あの伝説の光の戦士の末裔だってネネを倒せなかったそうだ、との噂を聞かされるシュウ。彼ら光の戦士の末裔たちは、連合軍の侵攻作戦の間、ネネ本人に挑んだけれど、みんな死んでしまったらしい。そんな話を聞かされたシュウは、「光の戦士の末裔は、まだ死んでなんかいないよ」とだけ、語る。

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 第17話「ホメロンは死んだ」については、ネタバレになってしまいますが。世界1の情報師ホメロンは死を装ってるだけで、実は生きてます。
 第18話以降、ある時はゾラたちと別行動で、ある時は協力しあって、エクストラセブンの行方を追っていくのがホメロン。だから、ここでネタバレさせとかないと、先の紹介がしづらい。

 第17話では、ゾラが、鋭い推論で、「ホメロンは実は死んでいない」と言い当てるのですが。なんと、シュウも、誰が本物のホメロンかを言い当てます。
 ゾラの推論は、物証とかを挙げてく実証的な推理ではないのですが、鋭いことは鋭い。着眼点がいいんですね。
 ところでシュウ。
 シュウは幼馴染のクルックに「あんまりものを考えない」と言われたり、自分でも「難しいことはよくわからない」と言ったりするそんなタイプ。
 でも、シュウは、いろんな事柄について深く感じる感受性みたいのはもってると思えます。男女関係とかは鈍いところもありますけど(笑)。

 シュウは、物語の要所要所で、凄く深い感受性とかをみせるところがある。例えば、ブルードラゴンとの会話なんかにもみられる。
 あるいは、行方不明になった父母の居所を知りたい、と、コリンの町に流れ着いている多数の戦災の子供たちをみつめる視線の描写とかがいい。架空の戦争にしろ、事実としての戦争にしろ、戦災被害者の描写を差し挟むアニメは決して珍しくありませんけど。ただ、要素として差し挟まれてるだけでは、面白くもなんともない。
 「面白くもなんともない」って言い方が、不謹慎だとしたら、言い換えましょう。ただ、素材として出されただけでは、「訴えかけてくる力が弱い」。
 作品の観どころになるかどうかは、作中人物との関係性の描写や、作中人物が差し向ける視線の描写による面が、とても大きい。

 アタシ(紹介者)は、第17話でシュウが戦災の子供たちに向ける視線は、いい描写がされてると思う。
 そうは思わない人もいるかもしれないけど。シュウが流れ者と言っていい冒険者であること、ネネに挑戦して、倒せずに死んだと、噂されてる“末裔の戦士”の1人であることを踏まえると、とてもいいと思う。
 あの時のシュウに、他にどうしようがあるだろう? って感じで、シュウの感受性の深さが、よく描かれる描写が観られます。

 第17話では、実は生きてたホメロンが誰かを、真っ先に言い当てるシュウ。ゾラ以外の仲間たちは意外そうな表情みせるんですけど。視聴者にとっては、そう意外でもない。ゾラの推理力と、シュウの感受性の対比も面白いです。

 一方、ホメロンの死の真相を隠していた情報師たちの描写も面白い。
 「グランキングダムのネネの城から巨大な空中要塞が飛び立った」、「その空中要塞から光が走り」、「次の瞬間、ジブラル城は消えていた」と、情報師たち。「やはりネネか」と、ジーロ
 「我々は無力だ。我々は情報師などと呼ばれながら、何も知らなかった」と、セリフは続く。

「我々は無力だ。我々は情報師などと呼ばれながら、何も知らなかった」
「ネネがあんなすごい兵器を造っていることを知らなかった」
「我々は、ネネが世界中に振りまく悲しみを、ただ伝えるだけの存在となった」
「だから、ホメロンは死んだ」
「この世界で情報師が生きる意味がなくなったから」

 このくだり、「我々は、ネネが世界中に振りまく悲しみを、ただ伝えるだけの存在となった」、「だから、ホメロンは死んだ」とか、凄くいい描写。
 ネネがふるう圧倒的な暴力に対する、無力感がにじみ出てて。
 無力感とかってのは、『BLUE DRAGON』みたいなタイプの物語の主人公には似合わない。けれど、主人公以外で、同じ世界に生きてるキャラで、それも優秀なキャラたちが掴まれちゃってる無力感の描写としては、アタシは、説得力があって、いいと思う。
 もちろん、ホメロンは、ゾラやシュウに触発されて再起するんですけど。

 「この世界で情報師が生きる意味がなくなったから」と言う情報師のセリフに、ゾラは「どうかな? 情報師がどんなに情報を集めても、それはあくまでも情報」「それを有効に使える者がいなければ、一切が無駄なのではないか?」と応える。
 果たして、死を装ったホメロンは、どこに身を隠しているのか??

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 第18話「愛しの影」は、ストーリー面では、第17話に連続した話だけど、内容面では、ほとんど関係していない。『BLUE DRAGON』では珍しく、独立性の高い単話エピソード。
 なんと、「BLUE DRAGON」のクレヨンしんちゃん(笑)こと、マルマロが主人公になるエピソード。コミカル味充分で、楽しめます♪

 腕のいい情報師を雇うための賞金稼ぎで、山に入ったマルマロ。ふと気づくと、仲間とはぐれて、1人道に迷っていた。たどり着いた山中の宿屋で、快く迎えられる。けれど、宿屋の主人夫婦は、マルマロとサーベルタイガーをみて、グランキングダム軍の影使い、と勘違いし、内心すごく警戒している……。

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 さて、エクストラセブンの行方探し、とりあえず、強奪犯の謎の女(デルフィニウム)の探索をホメロンに引き受けてもらえたゾラたち。第19話「遺跡のなぞ」では、手近な位置にあった(と思える)フェニックスの遺跡にやってくる。
 「昔、この近くにはルミナスという歴史ある町があった。『はじまりの書』にも書かれていた古い町だ」、「クルック、おそらくご両親はルミナスの出身じゃないのか?」と、ゾラ。
 どうして、わかるんですか? と、聞くクルックに、「そして、シュウと生まれた日も同じ。そうだろ」とゾラ。

 ゾラによれば、影使いの力は、誰にでも現れる可能性だけはあるそうです。ただ、発現した影使いの力は、血脈に沿って継承されていくようにもなる。
 そして、「はっきりしたことはわかっていないが、光の力が1番薄れる日食の日に生まれた子供が、その能力が濃く伝わる、と言われている」とも、語るゾラ。
 ゾラは、シュウと年が近そうなクルックも、影使いの可能性はあると思っていたそうです。「君の影をこの目で見るまでは、さすがに7人の戦士の末裔ということまでは、見抜けなかった」とも言ってますが。
 つまり、フェニックスの影をみたので「おそらくご両親はルミナスの出身じゃないのか?」と思い当たったってことですね。

 「光の力が1番薄れる日食の日に生まれた子供が、その能力が濃く伝わる、と言われている」。
 これが、多分、第1話でネネが言ってた「闇の祝福を受けた子供たち」のことですね。なるほど。

 第14話で、影のモンスター、フェニックスを発現させたクルックですが。その後は、何度呼び出しを試みても、うまくいかないと悩んでる。まあ、シュウもブルードラゴンの呼び出しには苦労してましたし。そんなクルックが、フェニックスと交感して、自分の意思で呼び出せるようになるのが、第19話でのこと。このプロット、先々、シュウたちが順番にパワーアップしてくエピソードの、承前みたいな趣きもあります。

 一方、ホメロンは、本人こそコリンの町を動かずにいたものの、各地の情報師ネットワークを通じた情報収集と配下を派遣しての予備調査をおこなっていた。
 その結果、自分自身の身近に、監視者が張り付いてると推理するホメロン。
 謎の女(デルフィニウム)はホメロンを暗殺しようとするが……。
 情報エージェント(ホメロン)、対、暗殺もする悪の女スパイ(デルフィニウム)、初の直接対決の巻。

 うん。明るく元気なシュウたちが絡むと、こーゆー、フレーバーのエピソードは出しづらいですよね(笑)。
 プロットをとりあえず分けて成功。展開は複雑になるけど、ホメロンを出すことで、物語の内容に幅が出て楽しい。
 それに展開は複雑になっても、フレーバーがきちんと違うので、観てても混乱しない。これはすごくうまい料理で、美味しい♪

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 第20話「囚われのナイト」では、フェニックスの遺跡を後にしたシュウたちにホメロンが接触してくる。

 「エクストラセブン」の強奪者は、背後の強大な組織に支援されているはずだ、とホメロン。グランキングダムか? と言うジーロに、可能性はあるが確実ではない、とホメロン。
 ホメロンはさらに、強奪犯とグランキングダム軍とのつながりを確認するためには、警戒厳重な前線基地、カステロ・デラ・テスタに潜入する必要がある、と語る。基地内に、グランキングダムの情報システム中枢へアクセスできるマスター・コンピュータが据えられているからだ。

 やはりホメロンから、最新の情報として、カステロ・デラ・テスタから遠くない収容所に、ナイトマスター、コンラッドが捕らえられていると聞かされる一行。
 ゾラは「収容所に攻撃を仕掛けよう」と、決断。コンラッドさんを助けなくちゃと、言うシュウに、それもあるが、収容所に派手な攻撃を仕掛て陽動すれば、近隣の軍施設からも増援が出されるだろう、とゾラ。その隙に、カステロ・デラ・テスタにはホメロンに潜入してもらう、と作戦を告げる。
 早速、襲撃をかけるシュウたちだが、収容所の所長は、ゼネラル・ロギ配下の影使いの1人シンシアだった……。

 シュウたちと、ロギ配下、独立遊撃隊の影使いたちとの因縁はさらに深まっていく。
 そして、「エクストラセブン」の行方を、ホメロンは掴む事ができるのか!?
 ホメロンと、デルフィニウムの暗闘も、また、深まっていくのだった……。

 以下、次巻!

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【おまけ:DVD採録エピソード】
DVD5巻:
●第17話「ホメロンは死んだ」
ゾラたち一行は、「あらゆる情報が売り買いされ」る、情報師の町コリンにやってくる。それぞれの影をパワーアップさせるため、盗まれた『エクストラセブン』の手がかり探索を依頼しようとの目論みだ。
世界1の情報師ホメロンを訪ねる一行は、「エクストラセブン」強奪の主犯容疑者の女(デルフィニウム)を探索するよう依頼。そこで、ジブラル王都が数日前、壊滅したとの情報を聞く。ネネの飛行要塞ガレオンの仕業だが、情報師たちもまだ、壊滅の原因は掴んでいない。そして、世界1の情報師ホメロンは戦死した、とも告げられる一行。

●第18話「愛しの影」
腕のいい情報師を雇うための賞金稼ぎで、山に入ったマルマロ。ふと気づくと、仲間とはぐれて、1人道に迷っていた。
たどり着いた山中の宿屋では、快く迎えられるが、宿屋の主人夫婦は、マルマロとサーベルタイガーをみて、グランキングダム軍の影使いと勘違いし、内心すごく警戒している……。

●第19話「遺跡のなぞ」
ゾラたちからの依頼で、「エクストラセブン」の行方探査に乗り出したホメロン。自身はコリンから動かないが、各地の情報師ネットワークを通じての情報収集と配下を派遣しての予備調査ははじめている。しかし、エクストラセブンに関わろうとした情報師たちが各地で失踪しており、ホメロンの配下も派遣された8人の内3人のみが生還できただけだった。エクストラセブン強奪の背後には、大きな組織がある、そして、自分の近辺にも監視がつけられていると、確信するホメロン。事実、素性を隠した謎の女(デルフィニウム)が、ホメロンの動向を窺っている。
その頃、ゾラたちの一行は、滅びた都市ルミナス近くに遺る、フェニックスの遺跡に到達していた。

●第20話「囚われのナイト」
フェニックスの遺跡を後に旅をするゾラたち一行は、ある町で、ホメロンに声をかけられる。
「エクストラセブン」の行方を追うためには、グランキングダムの前線基地カステロ・デラ・テスタに潜入、マスター・コンピュータにアクセスする必要がある、とホメロン。さらに、カステロ・デラ・テスタから遠くない収容所に、ジブラルのナイトマスター、コンラッドが捕らえられていると聞かされる一行。ゾラは、収容所を強襲するので、これを陽動にして、カステロ・デラ・テスタに潜入してくれ、とホメロンに要請する。

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アイテム情報(DVD):
『BLUE DRAGON』5
商品番号=PCBE-52577
発売元=株式会社コナミデジタルエンタテインメント
販売元=株式会社ポニーキャニオン
発売=2007年12月
ASIN=B000W7N14I

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Drupal.cre.jp から 日, 2009-06-14 16:33 受信

 伝説のモンスターブルードラゴンを宿す影使いの少年、シュウの冒険を描くアニメ『BLUE DRAGON』。DVD6巻では、いよいよ、謎の古文書「エクストラセブン」の行方が絞られていきます。
 


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