『スマッシュ! 1~2』咲香里

■本日の読書:『スマッシュ! 1~2』咲香里

 テニス漫画というともはや格闘技というか、コロ(殺)シアムな『テニスの王子様』をはじめ昔懐かしの『エースをねらえ!』など名作怪作がめじろおしである。
 一方で似て非なるバドミントン漫画というと、これがもう数えるほどしかない。

 どっちかというとマイナーなバドミントン漫画を、週刊少年漫画の一角である少年マガジンでやろうという意欲的というか、無謀な作品がこの『スマッシュ!』である。

 咲香里さんといえば、昨日の的良みらんさんと並んで、萌え系エロ漫画では有名な方である。同じ萌えエロでも的良さんがエロ重視であるとするならば、咲香里さんは萌え重視。かの名作『Sweet Pain Little Lovers』(※18禁)では病弱な実妹(エロ用語 対比:義妹)という劇物にも似た素材をとことんまで活用したストーリーと演出をみせてくれている。

 『スマッシュ!』においても、その萌え要素は健在。今回は声を出せないヒロイン、優飛ちゃんが出てくる。台詞がない分だけ仕草が実に愛らしく、2巻で亜南君と主人公がケンカした後の、親指たててぐっ、とやる気満々な場面では萌え転がる人が多数でている(はずだ)。

 一方でちゃんとバドミントン漫画としても、スポーツ漫画としてもちゃんと作ってある。主人公の翔太が亜南と優飛の試合の後で、「どうして……ゆうひと対等に打ち合ってたのが、どうして……ぼくじゃないんだ?!」と悔しがる場面など、強くなるための動機作りもきちんとしている。

 この漫画の不安材料はただ一点。週刊連載ということである。
 ぜひぜひがんばって、オチまで引っ張っていただきたい。

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