『仮面ライダーディケイド』印象記:あれこれ投げっぱなしの豪快さ♪(第30話~第31話=最終回)
「通りすがりの仮面ライダー」こと、『仮面ライダーディケイド』のTVシリーズが終了。今週からは、もう『仮面ライダーW』♪
「ディケイド」の最終回(第31話)「世界の破壊者」は、力いっぱい投げっぱなしな感じで終ったから、賛否が色々あるでしょう。
アタシは、最終回は、とりあえず、凄く楽しめちゃった(笑)。
正確に言うと、第30話「ライダー大戦・序章」と、第31話(最終回)「世界の破壊者」が、一続きの物語として凄く面白かった。
連続TVドラマの最終話として、色々欠点がある、って意見にも、うなずきはするのですが。アタシの場合、面白みが欠点を凌駕した感じ。
投げっぱなしだけど、豪快でいいじゃーん♪
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「デイケイド」視聴者の間で、最終回「世界の破壊者」に、賛否の意見があるのは無理もないとは思うのね。
物語には、始まった当初から、謎が幾つかあったけど。最終回までで納得のいくような解明は、ほとんど描かれてないんだもん。
・光夏海(森カンナさん)は、どうして、ディケイドの出てくるライダー大戦の夢を視るのか?
・主人公、門矢士(井上正大さん)の素性や来歴は、何者なのか? 士はどうして、記憶喪失になっているのか??
・士は、何故「ディケイド」と呼ばれるのか?
・そもそもディケイドとは何者で、何故、生まれたのか?
・門矢士は、何故ディケイドに変身できるのか?
・士=ディケイドは、何故「9つの世界を旅しなくてはいけない」と言われたのか?
・士に異世界徘徊を促した謎の青年と、その仲間とは何者なのか?
他にも、放映が進むに連れて、幾つかの謎が追加された、例えば光寫眞館が異世界を越境できるのは、何故か? とか、鳴滝さんは何者か? とか。
で、こうした謎の内、一応だけでも解明されたのは、1つか2つ程度ってのが、「ディケイド」の30話「ライダー大戦:序章」と、第31話「世界の破壊者」のお話。
アタシは、物語の作中で描かれた謎って、「すべてがスッキリ解明されなくてはいけない」とは必ずしも思わないんだけど(そんなこと言ったら、『Xファイル』とか、『ツイン・ピークス』とかは、超駄作ってことになっちゃう)。
「ディケイド」については、あれだけ謎が積み重ねられて、解明されたのが1つか2つってのは、さすがにちょっとね。
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ところで、先にあげた謎の幾つかは、TVドラマの作中にも断片的で、暗示的な手がかりが散りばめられてるものもある。例えば「士はどうして、記憶喪失になっているのか??」は、「かつて1度、すべてを喪ったことがあるから」(第1話)とか。
あるいは、今年の夏に公開された劇場版ディケイド「オールライダー対大ショッカー」で、一応、解答らしきものが描かれてる謎もある。
けれど、アタシとしては「オールライダー対大ショッカー」に観られる、謎の解答らしきものの描き方には、ほとんど納得がいかないでいる。(ちなみに、夏映画は、なんとか最終回の前に観た)
ここでは簡単に、「オールライダー対大ショッカー」では、「一応、解答らしきものが描かれてるけど、あまりに断片的過ぎる」ので、そこが不満、とだけ書いておきます。
だから、TVのディケイドの第30話~第31話、アタシはとりあえず大歓迎♪
「とりあえず」って言うのは、もちろん、冬の劇場版でのお手並み拝見ってこと。
冬の劇場版を観て、「やっぱりトータルではうまくなかった」みたいなことも、可能性としてはあるでしょう。
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『仮面ライダーディケイド』ってTV番組トータルで考えたら、31話で、色んな謎を解明しない、投げっぱ感あふれる終わり方は、かなりマイナス・ポイント。それは、確かでしょう。
夏の映画や、冬の映画と切り離して観てみれば、確かと思える。
でも、31話は、もっと当たり障りのない、面白みにかけるまとめ方が、いくらもあったはず、とも思える。
アポロガイストを倒して、一旦、めでたしめでたしにしてから、士たちが光寫眞館に移ってみたら、ドーンと、「オールライダー対大ショッカー」で、出てた緞帳が下りてくる、とかね。
アタシは、「夏海が夢で視てたライダー大戦が現実化して、混沌の内にTV版終幕」みたいな展開になればいい方、くらいに予想してたから、最終回の終盤展開は、もう嬉しくってしょうがない♪
え? 放映された31話だって「混沌の内にTV版終幕」だったじゃん? ですか??
ノン、ノン、ノン。
士を“排除”しようと仮面ライダーたちが、立ちはだかるまでの展開が面白いのよ。
ただ単に、乱戦で、混沌の内に終幕になだれ込んだだけではない。
第30話で、少年王になってるワタル(深澤嵐さん)や、BOADの偉い役に就いてるっぽい剣立カズマ(鈴木拡樹さん)に、士がしてきた旅の意味を否定されるようなこと、言い渡されるあたり。あの辺からの流れが面白いのね。
30話からのいろいろがあって、31話の中盤あたりで「すべてをぶっ潰してやる」とか言い出す頃からは、特に面白いわー。
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門矢士ってキャラは、その場その場のノリでもっともらしいことを言うような感じがあって。どこまで本気で言ってるのか、あるいは、その場の思いつきではなくて、本人なりの考えが言葉になってるのはどの辺なのか、よくわかんないとこがある。
これは、作品外の視聴者であるアタシが思うだけでなくて、確か、作中の人物(例えば、ディエンドこと海東なんか)にも言われてたこと、と思った。
少年王ワタルや、剣立カズマが、士は「護るべき世界がないから、適当なことが言えるんだ」みたいなことを言うのは、これはすっごい説得力ある。士も痛いとこ突かれたよね。
さらに剣立カズマが消えちゃって、それは「士のせいだ」と、突然現れた剣崎一真(椿隆之さん)に言われちゃう。
少年王ワタルと、響鬼こと、アスムくん(小清水一揮さん)にまで「この世界から出て行ってくれ」とか言われちゃう。
この辺で、どんどん立場的に追い込まれてく主人公(士)の様子が面白い。
ヒーローものに限らないけど、主人公なんて、追い詰められて追い詰められて、その先で何を選択するかが、みどころじゃーん。
アポロガイストにさらわれた夏海を取り返しに、単身出かける士。
そのときに「すべてをぶっ潰してやる」みたいに言うんだけど。このセリフは、こもってる実感が感じられて、よかった。
もちろん「士には護るべき世界がない」みたいな本当のこと(笑)言われちゃって。追い詰められて。やっと実感がこもったセリフが言えたって感じ。
この辺は、もう役者さんの演技なのか、監督さんの編集構成なのか、わからないくらいない混ぜになってるドラマ表現で。そこがいい♪
ともかく「その場のノリで、もっともらしいことを言ってみる」ような感じではなくて、実感がこもってた。士も、やっとまともな感じになったじゃん、みたいな。
もちろん、いくら記憶喪失でも、主人公がまともになるのが、最終回の中盤ってどーよ、って意見もあるでしょう。
けれど、最後まで、ノリだけの空々しいようなセリフでまとめられるよりは、実感が感じられるセリフを聞かせてくれる方がずっといいな、アタシは。
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で、無事アポロガイストを倒した後、ワタルとアスムの少年コンビが、士の目の前で消えてしまいます。士なんかの言葉に賭けてみたばっかりに。
ここが、凄い♪ あざとさすら感じられる展開だけど。さすがの士も、何とも言えない苦悶のような表情をみせてる。
「俺たちはこれからも旅を続ける、世界の壁を越え、仲間を増やす」とか、もっともらしく言ってた士。消えちゃった子どもたちのケジメを、どうやってつける!? とかのあたりが、冬映画へのアタシ的期待です♪
他にもあるのよ、冬映画への期待は。スーパーアポロガイストが「宇宙でもっとも迷惑な奴」として復活するかどうか? とかねー(笑)。
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アタシは、ディケイドの30話~31話観た後、1話から観なおしてるんですけど。
これが面白い。そりゃ、2クール強とは言え、連続ドラマだから、面白いフェイズもあれば、今イチなフェイズもあるけど。
第1話~第3話とかは、面白い♪ 最終回を観た後に観なおすと、さらに面白いとこが幾らもある。
例えば、夏海が最初、士のことを「ほんっとーに迷惑な奴」って思ってるとことか。
士が、殴り書きみたいな手書きポップで「写心」って書いた“心”の上に×を書いて、「写しん/よろしければ」って看板でピンボケ写真撮ってるとことか。
面白いです♪ 観なおしてると、冬映画への期待も新たになる感じ。
とりあえず、TV版のディケイドって、「中盤で遊びすぎ」だったかもしれない(?)。最初から観なおしてるとこだから、今は、断定はしないでおきますけどねー。
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