【企画】プロット 「鬼刎伝説-九月の雨-」
【コンセプト/テーマ】(200字=40字×5行)
不死身の妖怪「鬼」と、鬼退治専門の退魔師「鬼刎(おにばね)」の戦いを描く。王道
のバトルアクションと、それに人間の愛の不条理さを加えた、現代和風伝奇ファンタジー。
物語終盤のヒロイン(早紀)への接し方から、主人公(嶽斗)の強い優しさと、ヒロイン
の兄(誠治)の弱い優しさを対比させることで「真の優しさ」とは何かを問いかけると同
時に、大切な決断を先延ばしにしたために起こる悲しい結末を描き、読者の共感に訴える。
【登場人物】(2~5人、600字=40字×15行)
▼篁嶽斗/緑剄士・颶爪(たかむらたけと/ろっけいし・ぐそう)。18歳の男。目付きが
悪く、黒い短髪で一見乱暴者っぽいが性格は人なつっこい。2学期の頭に転校してきてか
ら2週間、毎日ケンカだ遅刻だと問題を起こし、クラス委員の早紀には早速目を付けられ
ている。その正体は鬼刎という退魔師の一人。この町の鬼を祓う任務で、転校を装って派
遣された。両親は死去。同じく鬼刎である姉と弟がいるが別の任務のため、それぞれ別居。
▼和泉早紀(いずみさき)。17歳の女。栗色(地毛)の長い髪を後ろで束ねた、口よりも
先に手が出るタイプの美人。クラス委員で、最近転校してきた嶽斗に手を焼いているが、
その状況をそれなりに楽しんでいる。嶽斗に対する感情は恋愛よりは友情に近い。両親は
亡く、研究員の兄と二人暮らし。生活費は兄が稼いでくるが、家事全般は早紀の担当。ブ
ラコン気味で、兄妹仲の良さは地元でも評判。最近はコーヒーを淹れることに凝っている。
▼和泉彰一(いずみしょういち)。26歳。早紀の兄。髪をオールバックになでつけた、や
せ気味の長身。冗談や軽口も飛ばすが、妹の早紀には頭が上がらない。近くの大学の研究
室で生物学の研究員をやっている。非常に優秀で、教授からの信頼も篤く、いくつかの研
究を任されている。遺跡で発掘された鬼の腕を研究していたことから鬼に憑かれるが、早
紀の為にも理性を失うわけにはいかないと、己を律することのできる強靱な精神の持ち主。
【世界観/舞台設定】(200字=40字×5行)
舞台は現代日本。この世には人に憑く異形の「鬼」がある。鬼に憑かれた人も鬼となり、
徐々にその魂を憑いた鬼に食われていく。だが、神通力を操り鬼を祓う「鬼刎(おにばね)」
と呼ばれる戦士達がいる。彼らは歴史の闇から、鬼に憑かれた人々を救い続けてきた。魂
さえ食われていなければ、鬼を祓い、鬼と化した人は救える。しかし、魂を食われて完全
な鬼となっては治癒不可能であり、せめて人に害をなす前に討つことも鬼刎の役目である。
【あらすじ】(400字=40字×10行)
問題児の嶽斗とクラス委員の早紀はケンカするほど仲が良いを地で行くタイプのクラス
メート。その嶽斗の正体は人々を邪悪な鬼から救い守る退魔師「鬼刎」だ。平和な日常を
送り、鬼の存在を忘れかけた嶽斗は、ある深夜、路地裏で鬼を連れた男を発見する。平穏
が続かないと知り、早紀を守ろうと誓う嶽斗。だがその男は早紀の兄の彰一だった。鬼と
化した妹を守りたいと人倫に外れる彰一と、早紀が鬼であることを知らずに彰一を危険視
する嶽斗は激しく争う。誤解が解けて和解した彰一から早紀が鬼だと知らされた嶽斗は、
雨の路地で早紀を見つけ、「必ず救う」と抱き締め誓う。鬼祓いには日光を要するために
一度は別れた嶽斗だが、胸騒ぎがして駆けつけた和泉家で早紀に食われた彰一の死体を見
る。自分が鬼憑きであると気付いた早紀は、公園で嶽斗にそのことを告白する。まさにそ
の時、早紀は魂まで鬼に食われてしまい、嶽斗は「救えなかった」と後悔の涙と共に討つ。
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