『仮面ライダーW』第13話-第14話「レディオでQ」:若菜姫の歌声と、フィリップの笑顔

 『仮面ライダーW』の第13話~第14話、「レディオでQ」前後編が、面白い。

 まず、一方の主役フィリップ(演者=菅田将暉さん)を巡るドラマが、急転を予感させる面白さ。
 それに、ヒーローの仮面ライダーWに敵対する“組織”や、変身用アイテムガイアメモリ関連の描写が、少しずつくっきりしてくる面白さもある。
 「レディオでQ」は、比較的軽い調子ですけど。それでも、毎週番組を観てきてると、ワクワクします♪

 『仮面ライダーW』は、ちょうど1クール(13話)を越えるところで、前後編=1エピソードごとに、調子をあげてきてる感じで。先の展開も楽しみ♪

 第9話~第10話「Sな戦慄」」で、先代鳴海探偵の娘亜樹子(演者=山本ひかるさん)と、不詳の弟子(笑)左祥太郎(演者=桐山漣さん)の、擬似姉弟のような関係深まって
 第11話~第12話「復讐のV」では、翔太郎とフィリップの、ズレもある正義のフィーリング(正義感)を描いて
 いよいよ、ドラマが動き出す予感☆

 と、ゆーわけで、この紹介文(レヴュー記事)は、TV朝日系で放映中の『仮面ライダーW』を観たり観損ねたりしてる人で、変身ヒーローものとかは、さほどマニアックに好きなわけでもない(嫌いでもない)的な人を念頭に書いてみます。ネタバレもそこそこな感じ。

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◎「狙われたプリンセス」アーバン・パート

 前編(第13話)「狙われたプリンセス」では、アーバン・パート(OP前)で、園崎若菜(演者=飛鳥凛さん)が、ミュージアム組織の幹部怪人、クレイドール・ドーパントってことが、改めて印象付けられる。
(「ミュージアム」ってのは、人間に超人的なパワーを与えて怪人化させるガイアメモリを、風都で密売してる、闇の“組織”)

 「若菜姫」の愛称で、架空都市風都の人気ラジオ番組「ヒーリング・プリンセス」のDJをやってる彼女は、プライヴェートでは「なぜ、私を怒らせるの」が口癖。
 癇症で、怒りっぽくて、キレ易い、タカビーでワガママな性格。いいとこないわね(笑)。
 若菜の性格は、番組観てれば、自然とわかるけど。冒頭で、バッチリ印象付けられるはず。
 しつこい求婚を強引に繰り返してくる“組織”構成員を、苛立ちまぎれに、あっさり抹殺。ここは、短いシーンだけど印象的。

 そして、ラジオ生放送中のスタジオと、鳴海探偵事務所の様子が、短いカットで描かれていく。
 探偵事務所の方では、2人で1人で仮面ライダーWに変身するフィリップと翔太郎が、放送聴きながら、2人仲良く若菜姫のヒット曲「Naturally(ナチュラリー)」を口ずさんでる。
 振り付きノリノリで(笑)。楽しそうねキミら(笑)って感じ。

 一方、スタジオでは、番組の電話リクエストコーナーに「ミスター・クエスチョン」を名乗る相手から、怪し気な通話が。
 「君の好きな数字は?」、「7だけど」いう答えに、「君の好きな数字をプレゼントするよ」、と告げて電話は切れる。直後、重い響き音に視線を向けると、窓の向こうでは、鉄塔が舞い上がる塵芥の内にゆっくり崩れていく光景が。風の都、風都のあちこちに設置されている風車塔の一基が半壊し、歪んだ「7」の数字を形どっていくところだった。

 ここまでがアーバン・パート。1番最初に入る「これまでのWは(前回までの粗筋)」を入れても、だいたい、4分弱。
 テンポがいいのだわ。

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◎なぜか、若菜に惹かれるフィリップのドラマ

 若菜姫にストーカーのような電話をかけてきたのは、今回の敵役怪人バイオレンス・ドーパント。同様の電話を繰り返すと、「プレゼント」と称して、こじつけのような破壊活動をしていく。
 それを防ぐのが、ヒーロー仮面ライダーWの活躍ってのが、「レディオでQ」のお話。

 この前後編では、「2人で1人」でWに変身する片割れのフィリップくんが、いつになく熱心で積極的。

 フィリップは、天才少年だけど、引きこもりで、知識オタクで検索マニアな奴。普段は「この街で誰も泣かせたくない」と突っ走る相棒(翔太郎)に、「仕方ないね」と協力する感じなのに。

 翔太郎の方は、「若菜姫が、あんなタカビーでおっかない性格だったなんて」。ちょっとシャシャリ出て若菜本人の性格を目の当たりにしたら、事件介入を渋る(苦笑)。
 そんな翔太郎を、フィリップがせっついて、事件解決を促してくのね。

 フィリップは、知的好奇心旺盛だけど、普段は飽きっぽい。そんな奴が、「レディオでQ」では、若菜姫に、すっごいご執心な様子は、微笑ましくて笑いを誘う。結構、可愛いのだわ♪

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 フィリップは、以前、左翔太郎と、その師匠、死んだ鳴海探偵に“組織”の拠点から救出された。自分の素性についての記憶をもたず、家族についても思い出せずにいる。
 フィリップの偏った性格も、こんな事情に依るとこ大のはずだけど。今は「(家族なら)代わりがある、ちょっとさえないけど」って言ってる(第4話「Mに手を出すな/ジョーカーで勝負」)。
 相棒の翔太郎と、自称事務所所長の亜樹子のことね。

 そんなフィリップが、なぜか若菜姫のDJや歌には、惹かれてる。
 事件のことで、突如事務所に来襲した若菜当人の、タカビーな言動を目の当たりにしても、動じないくらいにイカレちゃってる(笑)。
 「なぁ、みただろ。今のが若菜姫の、本性だ」
 「……彼女は素晴らしいよ……」
 「はぁ??」
 「複雑な内面は、神秘すら感じる。こんな気持ち……、はじめての体験だ」
 「あはは。さすがぁ、フィリップくん。……まにあっく」

 一方、園崎若菜の方でも、2つ3つのキーワードをヒントにして、超天才的なひらめきで事件の展開を予想する(ように若菜にはみえてる)フィリップに、関心を深めてく。

 やがて、若菜は、事件の手がかりをもとめるフィリップの質問「誰かに殺されそうになったことがありますか?」に、「あるわよ、何度も」「私の姉とか」なんてことまで答えるように。

 作中のフィリップは、さすがに驚くけど。番組観てる方は、この話も、先に描かれてた描写を思い出して、なるほどって感じ。探偵事務所のシーンで回想される、昔のことはともかくね。
 若菜の姉も組織の幹部で、怪人タブー・ドーパントに変身。諍いになると、妹でも殺す勢いで躊躇ないのね。クレイドール・ドーパントに変身してるときの若菜は、驚異的な再生能力を持ってるからなんだけど。

 「私の家はちょっと特殊でね」と、フィリップへの言葉を濁す若菜。特殊は特殊なのだわ、「ちょっと」じゃぁないけど(笑)。
 そして、探偵事務所での、フィリップとの会話をきっかけに、「今はもういない“弟”」について思い出し、フィリップにも語る。

 この辺、先々のドラマ展開の伏線だろうと思える。
 仮面ライダーWとガイアメモリーの背景とか、ガイアメモリー密売組織を仕切ってる園崎家とフィリップを巡るドラマとかの伏線。
 ぶっちゃけ、記憶をなくしてるフィリップが、若菜の「今はもういない“弟”」なのよね、これはって思うけど。もしかしたら、伏線は伏線でも、2段返しとか、来るかもしれない(?)。例えば、幼い頃のフィリップは確かに園崎家で暮らしてたけど、実の弟ではなかった、とかね。

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 「レディオでQ」の前後編を、探偵モノだとか、謎解きモノだとか思うと、そっち方面の仕掛けはシンプル。
 それはそれとして、「フィリップと探偵事務所の仲間たち」「若菜と園崎家の面々」の対照とすれ違いが描かれるドラマが面白いのね。

 もちろん、対照やすれ違いを結びつける焦点が、バイオレンス・ドーパントを追う、2人で1人のヒーロー、仮面ライダーWの活躍になってるからなのだわ。
 園崎家と若菜の筋、若菜とバイオンスの筋、フィリップたちの筋、と何本かの主筋(プロット)の綾なしが面白い♪

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◎一見、わざとらしい演技

 前後編「レディオでQ」の監督さん(石田秀範監督)は、一見、唐突に思えるライティングや暗転、画面合成、CG合成や、一見、わざとらしく思えるような演技指導などが特徴。

 この、「一見」が、実は面白い。
 クソリアリズムのセンスで観れば、「唐突」とか「わざとらしい」とかしか思えないかもしれないけど。アタシは、そうじゃぁないと思う。茶目っ気や、ウィットの効いた、軽い皮肉めいた調子で描かれた、ペーソス(軽い哀愁)すら感じられるから。

 例えば、若菜が鳴海探偵事務所に襲来するシーン。
 引きこもりのフィリップは、事務所奥のガレージの方に続くドアに飛び込むように隠れて。あきらめた若菜とは、ドア越しに会話することになる。

 このシーンで、閉めかけのドアを挟んで、フィリップの腕を若菜が掴むんだけど。
 掴まれた瞬間、フィリップの周囲が照明ライトでパーッと明るく照らされる演出。2人が会話しだす頃には、ドアのを挟んだ向こうとこっちの背景が、CG合成で白く明るい光景になってて。これって、つまり「明るい光に満たされた2人だけの世界」の直截な表現(笑)。

 クソリアリズムのセンスからみたら不自然と思えるだろうけど。心象とか心情とかを、ダイレクトに強調した表現なのよ。
 それに、フィリップが若菜に惹かれる心情はわかるんだけど。本人が真剣になればなるほど、傍から観ると滑稽に観えちゃう「面もある」ってとこまで表現されてて。ペーソスも感じさせる演出。

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 演出過剰とも呼んでも構わない石田監督スタイル。「レディオでQ」でもいい場面は色々あるんだけど。
 後編(第14話)「生中継大パニック」でも再度演じられる「ドア越しの2人」の場面は、ことにいいと思うな。

 このシーンの演技も、一見、わざとらしく思えるとこが目立つけど。
 権威主義の権化みたいな父親と姉とに抑圧されながら、2面性を育てただろう若菜と、喪失した記憶がやっぱり抑圧されてるはずのフィリップ。それぞれが、自分の内に生まれた心情をどう扱ったらいいものか、戸惑いながら会話してる感じもして、いい。
 見よう見真似でぎごちなく、言葉のキャッボールをしてるようにすら感じられるとこもいいのだわ。

 どちらのキャラも、どっかのサスペンス劇場や、ラブ・ロマンス映画でみたようなやりとりを進めてく。
 実はこの時のフィリップは、すでに仮面ライダーWとして遭遇したクレイドール・ドーパントが若菜だ、って直勘を得ながら、「そんなはずはない」って意識で直勘を圧殺してる。
 これは、キーワードを元にして、直勘的に事態の真相を絞り込むフィリップとしては異例のことなのね。

 一方、若菜の方は、自分がクレイドールでもあることを、もちろんフィリップには告げてない。フィリップが仮面ライダーWだとも知らないから、フィリップがそんな直勘を抱いてるとも思ってない。
 わざとらしくもみえる言葉のやりとりは、お互いに、それぞれの秘密を秘めてる同士が、取り交わす会話でもあるわけ。

 あれこれを重ねて観ると、抑圧を被った人格形成をしてる2人が、それぞれに秘密を秘めながら、相手に向かう心情を言葉にしてやりとりしようとする、みたいなところが、後編の会話シーンの面白み。

「推理したんでしょ。教えて、誰なの?」
「……その前に、1つ聞いていいですか」
「……いいわよ」
「若菜さんは、誰かに殺されそうになったことがありますか?」
「……あるわよ、何度も」
「……例えば、誰に?」
「……そうねぇ。私の姉とか」
「……お姉さん??」

 このやりとりは、フィリップも若菜も、それぞれに「家族」って関係のイメージについて、別々の偏り(抑圧された無意識)を抱きながらのもの。

 そんな状況も、リアリズムやその発展形の演技で演じられないことはないのだろうけど。
 もし、そこをリアリズムでやったら、軽快なテンポでコミカル味ベースの作品の内で、おそらく喰い合わせが悪くなるだろうと思うな。30分番組って大枠もあるんだし。

 実際、若菜が自分の幼児体験や「今はもういない“弟”」について語るときからはじまる、「極端にわざとらしい感じ」は、その後、フィリップが得たヒントを元にして事件の背景を直勘してくパートのミステリ劇場風に「それらしい感じ」になだらかに続いていく。そのもう1つ後、事件が解決したらもう1度会おうとフィリップに約束させた若菜が去ってく前後のサスペンス劇場風に「そこそこわざとらしい感じ」へもつながってく。

 もちろん、ここでアタシが想定してる「ミステリ劇場風」も、「サスペンス劇場風」も、決してリアリズムではないけどね(笑)。
 そんなことは構わないし。むしろ、石田監督スタイルでは、これでいいのだ、とアタシは言いたい。

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◎若菜姫の歌声と、フィリップの笑顔
 「レディオでQ」の前後編で、キャラクター関係のドラマ、1番の見どころは、アタシは、後編「生中継大パニック」のエピローグにあたるパートだと思う。
 「見どころ」といっても、盛り上がるとこじゃぁないし、緊迫することろでもない。
 アタシの感知だと、フィリップ関連で1番盛り上がるところは、後編で若菜を誘拐したバイオレンスを、Wに変身して追いはじめるシーン。緊迫するシーンも、また、別にある。
 後編のエピローグ・パートは、というと、痛切な感じが、1番鋭いところ、だって思える。

 仮面ライダーWがバイオレンス・ドーパントを無力化する活躍の過程で、フィリップは、クレイドール・ドーパントが若菜だろうって推定を深めてしまう。
 クレイドールが“組織”の幹部であることは、フィリップにも翔太郎にも周知のこと、のはず。

 “今回の事件が終わってから、フィリップは1人ぼんやりすることが多くなった”
--エピローグにあたるシーンで、翔太郎は懸念する。

 窓際に置かれた椅子に腰掛けて、ラジオから流れる「Naturally(ナチュラリー)」を聴いてるのかもわからない風情で、陽光に明るく彩られたカーテンの方を向いてるフィリップ。相棒の無言な様子をみつめながら、自分でいれたコーヒーを飲む翔太郎。

 これは、フィリップくん、クレイドールの正体についての推定、翔太郎たちに話せてないよね(アタシにはそうしか思えない)。

“今回の事件が終わってから、フィリップは1人ぼんやりすることが多くなった”
“相棒は決して、自分から悩み事を打ち分けたりはしない。だから俺も、慎重さが必要だ……。うかつにあいつの心に入り込んだら……”

 そこに「あーっ!! ラーメン美味しかったー♪」かなんか、大声で言いながら入ってくる、幸せそうな亜樹子(笑)。「2人とも来ればよかったのにぃ」と見回して、「フィリップくん、元気ないね??」。
 「最近、どしたのぉ?」と、素直に訊く亜樹子。おぃ、ちょっとと翔太郎が割って入ると、2人はあっと言う間もなく、いつも繰り返してるようなドツキ合いに(笑)。

 そんな2人の仲がいい喧嘩の様子に、フィリップが、吐息のような笑いをもらす。

 こ・こ・が、いいのだわ♪

 2人の様子を観て、さっきまで暗かったフィリップの表情が、軽くほころぶ。
 でも、吐息のような笑い声は力無くて、カーテン越しに注ぐ明るいに陽に照らされた表情は、すぐに沈む。
 笑い声を漏らしたまま、半開きの唇や、焦点が定かでない瞳が、ちょっとセクシー♪

 一瞬、ハッと胸を突かれるような痛々しさが垣間みえて。
 鋭く小さな胸きゅんが来るけど。ハッとした時には、もう映像の方では、混濁した表情に融けちゃってる。

 一瞬だけ、形をなす痛々しさが、仲良く喧嘩してる家族のような2人の様子に、思わず誘われた笑いの陰画のようにして描かれてるとこが、すっごくいい♪
 擬似家族の日常的なドタバタは、フィリップにとって希望のようなものかもしれない。そんなドタバタに誘われた一瞬の笑いが陽画として描かれてて、そこに、クレイドールの正体について彼が感じてるだろう困惑や不安が、陰画のように重ねあわされて描き出される。陰影の対照感が鮮やかなシーン。

 リアリズムってことで言ったら、ここのフィリップくんの表情変化が、前後編で1番のリアリズムなのだった。

 若菜が“組織”の幹部クレイドール・ドーパントだ、って気付いてしまったフィリップ。どうしていいのかわかんないって言うか。意識が乱れて、まとまった思考をなさない感じと思える。
 可愛そうに。頭のよさと閃きが取り柄の子なのに(笑)。

 このシーン、「リアリズム『だからいい』」と言いたいのではありません。
 まず、一瞬、ハッと感知される鋭い情感が、短いシーンの内で印象的に際立っていて、しかもそれがリアリスティックな映像と過不足なくマッチしてるところいい。
 それだけでなく、リアル感ある情感表現をきわだたせてる背景が、スラップスティックなコント仕立てになってることろもいい。
 それが石田監督スタイルだし。「レディオでQ」は石田スタイルが、うまく活かされてる好例なのです。

 『仮面ライダーW』も、基本的にはコミカル調ベースのドラマだけど、単調でないとこがいいのだわ。
 コミカル味ベースで、スラップスティックなドタバタや、シュールなギャグも織り交ぜるけど、一方でビターなペーソスや、リアルな情感も隠し味的に入ってる。

 「レディオでQ」の前後編は、そんな、多彩な盛り付けや、複雑な味わいの調合が、一際楽しいエピソード♪

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【おまけ1】「レディオでQ」アクション関連のケレン味

 上までの紹介文は、フィリップのキャラクターを巡るドラマを中心に、決定的なネタバレはなんとか避けながら書いてみました。
 変身ヒーローものとしての、アクションなどの面白みも、「おまけ」として書きたしておきます。ちょっとだけマニアックなことも書いちゃいます(笑)。

 「レディオでQ」のアクションシーンなどは、ともかくケレン味たっぷりで楽しい♪
(もちろん「ケレン味」はいい意味で言ってます)

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 まず、メインの敵役を張る、バイオレンス・ドーパント。
 ことわざで「大男、総身に知恵が回りかね」って言うけど。まさにそのタイプ。腕力と固い防御力で押し切るタイプね。
 見た目がどっか抜けてる感じがするんですけど。実際、言動も抜けてます(笑)。
 でも、強引な猪突猛進に、接近戦、肉弾戦では、Wもたじろぐ。この辺が妙味♪

 バイオレンス・ドーパントは、別形態に変形すると意外と敏捷なんだけど。この変形時の移動スタイルは、さらに奇天烈(笑)。
 観てのお楽しみってことにしときますけど。あちこちに亀裂を作りながら跳ね回る、バイオレンスのアクションは、CG処理の勝利だわ☆ 観てて楽しいです♪

 そして、敏捷に逃げ回るバイオレンス・ドーパントを追うWのビークル・アクションもいい☆
 まず、スーパー・バイク、ハードボイルダーの基本形で追って。次に水上スクータータイプのハードスプラッシャーにユニット換装。さらに、ホバー機タイプのハードタービュラーに再度ユニット換装って、贅沢なビークル・アクション。ここは文句なしに面白いです。
 割と大型の補助マシン、リボルギャリーを移動式ガレージのように使って、かつ、メイン・マシンのユニットを換装してくって設定を、きっちりアクションで活かしきった演出がいい☆

 も1つ言うと、大詰めの、ハードタービュラーとバイオレンスとの空中戦も楽しい。
 ちょっと3DCGアニメ版の“Spider-Man”みたいな感じで。ビルの間を縫うような3次元的戦闘がいい。
 都会の雰囲気が良く出てるのだわ。アタシは、これまでの架空都市風都の描き方が、今一都会っぽく感じられなくて、それなりに不満ではあったんだけど。
 これから、第14話の空中戦で描かれたような感じが、強まってくと嬉しいわぁ。

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 後、クレイドール・ドーパントも良かったです。こっちは、アタシ、姉のタブー・ドーパントと比べちゃうと、なんだか不思議コメディ系のテイストよね、と思ってたんです。
 つまり、幹部級怪人にしては、コミカル味強すぎない(?)、みたいな感じ方だったんですけど。
 ちょっと、園崎家では1体だけ場違いで、浮いてるってゆーか、可愛い娘ブリっ子ってゆーか、今イチ緊張感が乏しいってゆーか……。でも、実はアップで映してもオッケーな造形だった。
 もしかしたら、カットにあわせて、マスクだけ換装したりしてるのかしら(?)。その辺、ちょっとわからないのですけれど。

 ともかく第13話~第14話のクレイドールは、いかにも若菜が怪人化した感じ。
 モンスター・スーツがお芝居をしてくれる様子は、実は、平成ライダー諸作で見どころの1つになってるんですけど。
 癇症で、怒りっぽくて、キレ易い、タカビーでワガママ(笑)なクレイドールは、楽しめました。
 これは、スーツアクターさん、カメラさん、演出さん、そしてもちろん石田秀範監督、スタッフが一丸となったからこその達成よね。
 アタシはそう思う。

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【おまけ2】『仮面ライダーW』資料メモ

第13話「レディオでQ/狙われたプリンセス」
監督=石田秀範、脚本=長谷川圭一、キー局オンエア=2009年12月6日
第14話「レディオでQ/生中継大パニック」
監督=石田秀範、脚本=長谷川圭一、キー局オンエア=2009年12月13日


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Drupal.cre.jp から 木, 2010-02-11 07:51 受信

 『仮面ライダーW』の第15話~第16話、「Fの残光」前後編が、面白い。
 第1クール(1~13話)が終わり、第13話-第14話を経た、第2クール最初のエピソードが「Fの残光」。
 鳴海

覚書:鳴海亜樹子と左翔太郎の関係

 親記事で、『仮面ライダーW』作中の、鳴海亜樹子と左翔太郎の関係を「擬似姉弟のような関係」としてるけど。

 これは、「さしあたりの便宜的表現」。覚書として書いときます。

 亜樹子の作中年齢は、キャラによる作中自己申告で「20歳」(第1話「Wの検索/探偵は二人で一人」)。

 一方、飛翔太郎の年齢は、2009年年末現在、「作中では定かにされていない」はず。
 無数に出されてるムック本や雑誌情報などで、「作品外情報」として設定がリリースされてるかもしれないけれど、とりあえずその辺は、番組が終了するまでは棚に上げておきたい。

 つまり、「まず」、作品から感知できる事柄だけから、イメージを組み立てていきたいんだけど。
 それで考えると、多分、翔太郎の方が亜樹子より年下だろう気がする。

 でも、実は「擬似姉弟」なのか、「擬似兄妹」なのかは、はっきりしてなくて。その辺を便宜的に「擬似姉弟」としてる。山勘で、6:4~8:2くらいの感じで、亜樹子の方が年上のような気がするのだわ。

 根拠は、とても細かくてまとまりのないものが複数なので、挙げてみてもしょうがないんだけど。
 印象論として書いておくと、翔太郎は「背伸びして大人ぶった格好をつけてる」だけで、実は若いんじゃぁないかな(?)。フィリップと同い年くらいだったりして。
 17~18くらい、とか聞いてもアタシは驚かない。印象論だけどね。

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 この「覚書」を書いてるのは、2009年年末の時点で「Fの残光」の前編(第15話)のオンエアが終了した時点。

 「擬似姉弟」云々と呼ぶことの、便宜的ではない、ドラマ解釈上のポイントは、次のようなこと。

 ドラマを観る限り、死んだ師匠(鳴海壮吉)の弟子(翔太郎)と、実の娘(亜樹子)は、擬似肉親的、擬似家族的な共感関係を築き、エピソードが進むたびに深めてる。
 スリッパでのはたき合いとか、「バカは風邪をひかない」とかのどうしよもない(笑)言い合い(第11話~第12話「復讐のV」)だけど。あれは、歳がそんなにはなれてない姉弟のケンカに、とても感じが似てる(笑)。

 翔太郎と亜樹子の関係は、「Sな戦慄」の前後編(第9話~第10話)で描かれたドラマ以降、良くも悪くも一際遠慮のないもの(笑)になってきてると思える。
 後、互いに信頼感のようなもの--つまり、「こいつは頼りないとこもあるけれど、結局は踏ん張る奴だ」みたいな感じは、それぞれが相手に抱くようになってる。これは小さくない変化なのだわ。

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 翔太郎-亜樹子の関係を、フィリップと亜樹子との関係を比較すると、現状では濃淡の差のようなものが感じられるようにもなってる。まだ他人行儀って感じ……実は、他人なんだけどね(笑)。
 同時に、翔太郎-フィリップの相棒関係と、翔太郎-亜樹子の擬似肉親的関係を比較すると、やっぱり翔太郎-亜樹子の関係の方がストレートな面が多様に描かれている。

 翔太郎-フィリップの相棒関係は、概して良好なんだけど。観てると、2人の間には、まだ未解決のもんだいが幾つか幽霊のようにもとわりついている、ような気もしてくる。
 例えば、フィリップが、死んだ鳴海壮吉のことをどう思っているのかは、これは劇場版の「ビギンズナイト」でその一端が鮮やかな切り口で描かれたけれど、まだ全体像ははっきりわからない。そういう話題だ。

 じゃぁ、亜樹子-フィリップの関係は、というと、これも概して良好なんだけど。まだ擬似肉親、擬似家族的なところまでいっていない感じがする。鳴海亜樹子ってキャラは、結構ガサツなとこがある(笑)ので、ここは、多分そうなのだと思う。
 ただ、どちらかと言うと亜樹子の側よりもフィリップの側のもんだいの影響力の方が大きいのかもしれない。
 例えば、親記事で触れてる「レディオでQ/生中継大パニック」のエピローグ相当パートなんかを観てるとそう思える。

 少しオーバーに言えば、亜樹子とフィリップの間には、まだ遠慮に似た何かがあるようにもみえる。
 もしかしたら、それは「自分を救出しようとした過程で壮吉が死んだこと」に関わるフィリップの思いに起因する何かかもしれないけれど。現状では、その辺フィリップがどう思っているかは、あまり明瞭には描き出されてはいない。この先のお楽しみ、なのだと思うのだわ。


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