OtND 0x01 端数処理

 最初にまずこの話から始めようと思う。

「TRPGにおいて、端数は切り上げるべきか切り捨てるべきか?」

 初期のTRPGでは、切り上げと切り捨てが混在するシステムも多く、肝心なときに限って処理方法が書いてない、ということもあったものだが、近年においてはおおむね統一が図られ、切り捨てか切り上げかはルールブックの最初の方にまとめて書いてあることが多い。もちろん、統一されている方がユーザーには優しい。

 では、「切り捨て」と「切り上げ」、統一するとすればどちらが良いだろうか?

 確たる統計のない話で恐縮だが、12年におよぶ筆者のそろばん歴から言うと、「切り捨て」の方が計算しやすく、誤答も少ないように思う。「切り上げ」の場合、剰余を捨ててから+1、という思考になるので、稀に忘れたりすることもある。論外なのは「四捨五入」の時で、明確に正答率が下がる(ちなみに、検定試験では四捨五入に統一される)。
 このことから、「計算のしやすさ」という点でのみ語るならば、端数は切り捨てにした方がよい。

 ただし、切り上げにも利点がない訳ではない。特にプレーヤーにボーナスがある部分では、切り捨てよりも切り上げの方が「得をした」気になるものである。また、システムの組み方によっては、「能力値÷10+1」というような計算になるくらいなら「能力値÷10(切り上げ)」の方がすっきりする、ということもあるだろう(あるいは能力値10と11の間に明確な差違を設けたい時、とか)。

 システム制作中、切り捨てで統一するつもりでいたのに、「ここだけは切り上げの方がバランスいいなあ……」と悶々としたことも一度や二度ではない。切り上げるか、切り捨てるかで悩めるようになったら、ディベロッパーとして初心者卒業といったところであろうか。

Open the Next Door 目次

この記事へのトラックバックURL:

http://drupal.cre.jp/trackback/2989


この記事をブックマーク

人気コンテンツ