OtND 0x07 参加する意志

 TRPGのセッションはほとんどの場合、多人数が同時に参加し、同時に終了する。
 このことはTRPGをプレーする上で大きな障壁となっているが、逆にこの障壁こそがTRPGのゲームを守っている部分もある。

 セッションに参加する、ということは、ゲームを正常に進行し完了することに責任を持つ、ということだ。

 たとえば、対戦型のオンラインゲームでは「負けそうになるとゲームを途中で強制終了する」プレーヤーが問題となる。強制終了にペナルティを科すなどの対応をしているところもあるが、根本的な解決は難しい。
 TRPGでは、マッチングに手間がかかること、匿名性が充分に担保されないことなどが、無責任な中座を難しくしている。

 問題は、「ゲームを正常に進行し完了する責任」については、これまであまり明確にはされてこなかった、ということだ。
 たとえば、GMがPCに仕事の依頼をするシーンで、PCが依頼を断った後のシナリオ展開が考えられていないとしたらどうだろうか。プレーヤーが依頼を断ってしまうことが、セッションの進行を妨げるとしたら、それはプレーヤーの責任だろうか、GMの責任だろうか、それともデザイナーの責任だろうか?

 強いて言えば、それは皆の責任でもあり、誰の責任でもない。ゲームの進行に問題が発生したならば、皆で調整し合い、解決しなければならない。それがゲーム・システムの不備からくる問題であるならば、デザイナーにも責任がある。

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