OtND 0x08 導入は誰のものか?

 セッションの導入部では、PCが置かれた状況と、PCがそのシナリオにおいて「まず」何をしなければならないか、が語られる。
 ここで、GMとプレーヤーはある程度の認識のすりあわせを行う。かつて、この部分はGMがもっとも気を遣う箇所であった。両者の認識のズレがあまりにも大きく、プレーヤーが導入にコミット(同意)できないケースが相次いだのである。
 最近のゲームでは、このすりあわせが円滑に進むよう、予告編、ブリーフィング、ハンドアウトといった形でルールが整備されている。

 しかし、結局のところ、導入部でプレーヤーがセッションにコミットしやすいよう努力するのは主としてGMの役割とされている。なぜなら、プレーヤーは、GMがシナリオを作成するまで、「どうすれば自分がセッションにコミットできるのか」をアピールする機会を与えられないからである。
 この状況は、明らかに不自然だ。

 もちろん、コンベンションに集まった参加者が、「シナリオを作成する前に」すりあわせを行うのは大変難しい。よって、参加者のほとんどはシナリオ作成後にすりあわせざるを得ない。
 しかし、少なくとも、カジュアルなプレイ環境においては、「シナリオ作成前に」プレーヤーがアピールする機会を与えるべきだろう。「すりあわせる」というのは本来GMにもプレーヤーにも(そして当然デザイナーにも)責任のあることである。

 ここで一歩踏み込んだことを言うならば、「導入部」にあたる部分はプレーヤーがあらかじめ作成し、GMに提示するという仕組みを作るべき時に来ているのではないだろうか。

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