OtND 0x0a TRPGと即興性
TRPGにはルールを浸食する即興性がある。
D&D3eをプレイしている時、「床に伏せた姿勢で、ドワーフの足の間からクロスボウを撃てるか?」という疑問が生まれたことがある。
少なくとも、プレイ時点でこの行動を解決するルールおよび公式回答はなかった。ルール上は「できない」とするのが正しい。しかし僕らはこの行動を許可した。「なぜか?」と聞かれれば、「その場のノリ」としか答えられない。その時は、そうするのが正しいと思ったのだ。
これが、「即興」(インプロヴィゼーション)である。
TRPGよりも長い歴史を持つ即興演劇の世界では、「即興」を維持するためにたくさんの知識と技術が蓄積されているのだが、それをTRPGにそのまま当てはめるようなことは、ここではしない。
明かなことは、TRPGにおいて、ルールにないことや、ルールを杓子定規に当てはめると不自然な状態になる(ストーリーの整合性が維持できなくなる)場合、「即興」で決めるとよい、ということだ。
「即興」のポイントは2つある。
ひとつは、全員の整合性を維持するように裁定すること。つまり、ルールにないことや、ルールで扱いきれないことを処理した結果、ストーリーやキャラクターの行動が不可解なことになってはいけない。
もうひとつは、「その場のノリ」を重視すること。有利不利を気にしても仕方がない。「常識」も「リアリティ」も持ち出す必要はない。そもそも僕らは現実には起こりえないことを遊んでいるのだ。流れに身を任せるべし。
最後に、「即興」で決めたことは、「即興」で覆してよい。GMは裁定の一貫性を求められることが多いが、そもそもルールで扱いきれないことを、「同じように一貫して裁定する」と、却って不自然になる。だから、前に同じことがあったからと言って、同じ「即興」を繰り返さなくても良い。
参考リンク:「創意工夫はゲームバランスの夢を見るか」
失礼、3つだった。いや、即興で決めたもので。
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