【TRPG】初心者を牽引するチャットテクニック
これは、TRPGに興味を持ったばかりの初心者に、TRPGを説明する会話テクニックの覚え書きです。
主にオンラインのチャットで使うことを想定しています。
なお、トータル時間は1時間。
それ以上だと初心者さんが疲れてしまうので、短く短くまとめましょう。
このトークは大きく分けて、以下の3つのパートに分かれます。
1. 自己紹介(5分)
2. 初心者への5つの質問(40分)
3. おすすめのシステム3種(15分)
それでは、各パートの説明です。
【1. 自己紹介】
読んで字のごとく、自己紹介です。
ただし、あんまり長々話してもダメですし、普段遊んでいるシステムとかも不要です。
なにしろ相手は初心者、システムの名前など出しても知らないことがほとんどですから。
ここは、自分の自己紹介は1分くらいにまとめて、相手の自己紹介の時間を長く取りましょう。
(例)
> ○○さん、はじめまして!
> ぼくは、ばんゆうと言いまして、TRPGではコレクターやらイベンターやらという、少々アウトローな立場にいる者です。
> 一応、自己紹介を兼ねて、うちのサイトをご紹介しますね。 http://trpgbunkakan.jp/bunkakan/
【2. 初心者への5つの質問】
5つの質問に入る前に、必ず初心者の方に、「5つの質問に答えてください」と明言します。
これは、「話の長さに上限がある」ことを明示して、相手の心理負担を取ることが目的です。
(例)
> ところで、せっかく「おなかま」が増えた(増えそう?)ことですし
> 自分がいつもお伺いしている「5項目のアンケート」をさせて頂いてもいいでしょうか~
本題の5つの質問は、以下の通り
1. TRPGを、いつ、何で知りましたか?
2. TRPGの、どんなところに魅力を感じましたか?
3. TRPGを遊べる環境に、心当たりはありますか?
4. TRPG以外に、どんな趣味がありますか?
5. TRPGに、何円くらいまでならお金を掛けていいと思っていますか?
どの質問も、1問5分を目標に、最大10分まで、と心がけてください。
また、ここは「相手に聞く場」であって、「自分が教える場」ではありません。
相手の回答には必ず肯定的な返答で受け入れ、聞き上手に徹しましょう。
1. TRPGを、いつ、何で知りましたか?
これは、機械的に答えられる質問で、相手の緊張を解きほぐすのが目的です。
また、できるだけ短くまとめて、「これの5倍なら、時間として耐えられるな」と思って貰うのも大事な役割です。
なお「TRPGのどんなことを知っているのか」を漠然と把握することは、あくまでも副次的な目的です。
ここで話題を膨らませ過ぎないように、十分注意してください。
(例)
> なるほど~、つい最近知ったばかりなんですね~
> ありがとうございます。じゃ、さっそく次の質問です。
2. TRPGのどんなところに魅力を感じましたか?
まだ会話に疲れておらず、モチベーションの高いであろう二問目に、もっとも複雑な答えを要求する質問をします。
会話は相手の興味を引く話題を提供することが大切なので、その意味でも、相手の興味の対象を把握しておくことは重要です。
ただし、その魅力について、こちら側からあれこれ説明したり捕捉したりするのは得策ではありません。
また、よくわからない等の答えを許容する態度を見せて、あまり緊張させないように配慮しましょう。
(例)
> あ、ぶっちゃけ 「まだよくわかりません」 とかでもOKですよー
> もし、なにか魅力を感じている部分があるなら、折角なのでそこから話が広げられたらいいなー、という感じなので。
3. TRPGを遊べる環境に、心当たりはありますか?
基本的に、環境のある人はいきなり来ないだろうという前提のもと、回答しやすい問題として三問目に聞きます。
遊べる環境 = 遊んでいる環境 でないことに注意してください。
誘えば興味を持ってくれそうな友達や、TRPGを知っている人がまわりにいるかどうかの確認です。
そういう環境が身近にあれば、「その環境に合わせた説明」を心がけるために必要です。
(例)
> 遊んでいる人を知っている、誘えば面白がってくれそうな友達がいる、ここでは遊べないんですか? など何でもいいですよ~
> なるほどなるほど、じゃあこれから探すって感じですかね~
4. TRPG以外に、どんな趣味がありますか?
TRPGの話題を一度離れ、相手に会話の主導権を渡すことで、質問攻めの緊張を緩和させます。
また、趣味について確認することで、アプローチの方向性を別の角度から探ります。
しかし、次の質問に移る場合には、相手の話題に興味があることを示唆しつつ、スパッと切ることが大事です。
間違っても、「自分も好きなんですよ!」等と言って、二人で盛り上がってしまわないように。
(例)
> ちなみに、ぼくは読書(ライトノベル、ビジネス書)、落語、ボードゲーム、手品などですかね~
> あ、どっぷりはまってなくてもいいですよ。「2~3日前からTRPGに興味があるんですよ」くらいのレベルでOKです。
5. TRPGに、何円くらいまでならお金を掛けていいと思っていますか?
具体的な金額の話、相手のプライベートにも踏み込んでしまう話題ですので、それなりの信頼を得ているであろう最後に質問します。
この質問を通じて、相手の貨幣感覚に合わせた提案の仕方ができるようになるので、善意の押しつけを避けることができます。
ただし、これはあくまでも参考にするだけで、言われた金額内で必ず押さえよう、というワケではありません。
余談ですが、「初心者は安い文庫から」というアプローチは、必ずしも正しくないということを付け加えておきます。
(例)
> 正直な金額でいいです。0円からでOKですw
> なお、ルールブックの相場としては、安いモノなら1000円未満、主流帯は4000円程度、海外の翻訳物は6000円くらいです。
【3. おすすめのシステム3種】
上記の話を総合して、おすすめのゲームを3つ、提案します。
この辺は、提案者の好みが反映されがちですが、できるだけ主観を廃した広い視点で提案するように心がけてください。
また、サプリメントの情報等については最低限におさえ、ゲームの方向性など「今すぐ遊びたくなるような情報」を提案しましょう。
(例)
> では、ダブルクロスというゲームはいかがでしょうか。
> 「世界は謎のウイルスに犯されていて、感染した人は超能力者となる。君はその超能力者となって、大切な人の日常を守るのだ。」という感じ。
> シリアスなシナリオと相性が良く、悲しみを抱えたダークヒーローのようなお話もよく遊ばれます。
> また、ユーザー数が非常に多く、ルールブックが文庫なので安く、リプレイも数多く出版されていますので、取っつきやすいと思います。
> 「ルールブック1」と「ルールブック2」があれば、かなり幅広く遊べます。これで大体1800円くらいですね^^
以上です。
最後に、会話を運ぶ上での10のポイント。
1. 情報は全て真実である必要は無い。
嘘はいけませんが、初心者の興味を引くため、話を簡素化するために、多少の脚色は必要に応じて行いましょう。
2. 相手は、あなたの知識には興味がない。
相手が興味があるのは、TRPGの面白さについてです。蘊蓄を聞きに来ているのではありません。
3. 相手の趣味分野に喩えるのは避けろ。
特に、自分がその分野に詳しくないのであれば、喩えは不適切になると思って間違いありません。
4. 選択肢を提示するよりも、具体案を提示をしろ。
提示された選択肢は、相手の責任で選択されます。知識のない人に責任を取らせる前に、自分の責任で提案してみましょう。
5. 相手の前で反論するな。
誰かがあなたと違う意見を言っても、それに反論してはいけません。意見が複数あると初心者が混乱します。反論するくらいなら無視しましょう。
6. 相手がTRPGをつまらないと思うのは、説明が拙いからだ。
相手の素質や向き不向き、TRPGというツールには何の責任もありません。TRPGに興味を持たせられないのは、説明が不味いのです。
7. 相手のファーストセッションの感想を聞くまでが、自分の責任の範囲だと思え。
言いたいことを言えば話が終わるわけではありません。あなたの説明や提案がどういう結果を生んだのか、きちんと最後まで確認しましょう。
8. 相手のレスポンスタイムに気を配れ。
反応が鈍くなってきたら、困っているか、飽きているか、眠いか、いずれにせよ気持ちよい会話を提供できていないと思いましょう。
9. 外部リンクへの誘導はするな。
自分の責任で話をしましょう。外部リンクを出していいのは、自分のサイト(自己紹介)と、アマゾン(おすすめ)くらいです。
10. 1時間で終わらせろ。
未知の世界の話題を何時間も続けることは困難です。安いルールブックを薦めるくらいなら、話を短くまとめる方が相手にとって有益です。
最後の最後に、言うまでもない3つの大原則。
1. 誠実であれ。
当たり前です。読んで字のごとく。どんなに隠してみても、不誠実な心は見抜かれます。
2. まずは聞け。
話題の進行はあなたが行いますが、話題の主導権は常に相手が握っていると心得ましょう。
3. 責任を持て。
あなたの発言が、相手の今後のTRPGライフを完全に左右するのです。心してかかりましょう。
おしまい。
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