アニマス無粋考察その2 『春の嵐』 ~春香と美希~

※※最初に※※
1.無粋極まりないことは弁えております。でも、どこかに吐き出さないとおいらが窒息するので(^^;
  生ぬるい目でお見逃しいただければ幸い。
2.このエントリは創作物でもなんでもなく、旭屋が25話までをみて感じた「アニマスのここが凄い(?)」をネタバレ全開で書いてあります。
3.「全話みてないと判らない」「ただの思い込みなんじゃないのか」どちらもありえます。が、このエントリ内では考慮から外します。

話が24話まで進んで、パっと振り返ってみると23・24話の前後編のような印象が強い。
が、個人的には22~24話の3話で一まとまりかな、とも思う。

「クリスマスパーティで全員集合」を描いた上だからこその、23・24話
でもあるし、それ以外にも22話では各所に思わせぶりな内容が散らばっていたりするのだ。

中でも特に目立つのは「春香と美希」の関係についてだろう。

>>I  2人の差
1-22話のアバン冒頭から
オーロラビジョンのCMで「クリスマスツリー→美希のCM」を"見上げる春香"で始まっている。
アバンでのこの数秒で、視聴者は「時節を再認識」することになる。
本来であれば、「時節の再認識」の成分が強いカットのはずなんですよね。
が、このシーンを受けてと予想される控え室で春香と千早がTVを見るシーン。
アバンでのCMが再び流れ、直後に「テレビの冬特番(関連番組?)に単独出演している美希」がでている。
何気にこのシーンでも、春香たちはTVを"見上げて"いるし、
この放送を見た春香自身、美希を「トップアイドルって感じ」と評している。

 「アイドルを見上げるファン」という"視線を意識した言い回し"は
 アイドルを描いた作品では比較的オーソドックスなものだと考えると、
 偶然ではやらないだろうという印象なんですが、どうですか?

2-「忙しさの差」としても、その後「クリスマスパーティの連絡」では
美希以外のメンバーに対しては互いに「電話でやり取りする時間」があるのに対し、
美希にだけはメール連絡であり、「メールにする必要があるほどの忙しさ」を春香もわかっている。

3-美希の「シャイニングアイドル大賞新人賞部門受賞」

22話だけでもわかり易いものでこれだけ並んでるが、
23話になると、舞台関係のシーンを除けば
「生すか」収録が終わってすぐ、『"大事な話"を聞く間もなく去る美希』
というただ1シーンにしか登場しないんですね。
そして肝心の舞台のシーンでも

そして24話では、ついに美希の一言が。

春香に「一言」を言ったのが美希だったことは、「必然」的流れになってます。
でも、Bパートを見ると、「必要なこと」だったのかなって思ったんですね。
……で、ごめんなさい。ここで美希だけ語ることは「片手落ち」にしかならないんで。
これについては別エントリを書く予定があります。そちらをお待ちください。

---

さて、
前述の22話での前置きの上で出てきた仕事。
美希と春香がメインのミュージカル。

不安をおぼえた人も少なくないのではないだろうか。

>>II  ミュージカル
ミュージカルの演目は「春の嵐」だそうで。
・22話小鳥さんが見せてくれるミュージカル台本表紙が初出。
・24話春香の私室で机の上においてある台本からも読める。

春香のキャラクターカラー、赤地の台本で春の嵐、
いかにも春香の苦難が連想されそうなタイトルですね。
で、ちょっと調べてみると。「現実にある作品」なんですねこのタイトル。
ただし、ミュージカルや演劇の台本ではなく、小説作品。

===
春の嵐:
ヘルマン・ヘッセが著した小説。原題は"Gertrud"で、1910年に発表された。
原題の音訳から、そのまま『ゲルトルート』とも呼ばれる。
あらすじ:
不慮の事故により身体障害者となってしまったクーンが主人公。
その友で才能あるオペラ歌手のムオト、クーンに愛されそしてムオトの妻となるゲルトルートとの交流を通してその人生を描く。

※私設Blogになりますが、詳しいあらすじはこちら。
 春の嵐(ヘルマン・ヘッセ著): 美的なもの
  http://pepite.air-nifty.com/iubesc/2006/07/post_f2e9.html
===

あいにくとおいらは今回の件で検索して初めて知ったので読んでないのですが。
……あらすじを見て何か連想した方、いますかね。
おいらはこのあらすじ見た瞬間、

・クーン=春香
・ムオト=美希
・ゲルトルート=プロデューサー

で変換されました。……しっかりドップリ毒されてますね(南無南無
765プロのムードメーカー 春香
天才的な資質で第一線に立つ 美希
そんな彼女らに影響を与えた プロデューサー
この配役なら「キャラクターの本質そのまま」の配役であるだけじゃないんですわ。
地味に本編進行にも"春の嵐あらすじ"を思わせる。と思うところがチラホラ

演目初出回は22話、クリスマス回。
前項で述べた点以外では、
丁度、「クリスマスプレゼント」をキーワードに
プロデューサー、美希、春香の間で静かに"波立つ"心模様が描かれた回でもあります。

23話での春香は、プロデューサーを精神的な支えとしている描写がある一方で
プロデューサーの方はといえば、美希の好意を拒むものではない。
そんな様を精神的どん底の時に見せ付けられたことで、事故が。
原題作品に倣うなら怪我するのは春香……ですが、実際に重傷を負ったのはプロデューサーでした。

事故を受けての24話。
物理的な傷を受けた様子こそないものの、
今まで心の中心に確かにあった"夢"が、壊れてしまった春香の姿で話が始まります。

丁度このタイミングなんですよね。「舞台の描写」が入るタイミング。
多分、台本まで原題から ということはしてないとおもうのですが。
少なくとも「『春の嵐』という作品に心当たりを持つ視聴者」を揺さぶるには十分な、連想をかき立てられる構成ではないでしょうか。

さて、22話で春香がプロデューサーに渡せなかった「クリスマスプレゼント」。
25話をみると、快気祝いを兼ねたお花見の席でそれを使っているプロデューサーが。
春香が「退院祝い」として改めて贈ったと知った美希が反応

「ダメダメ、いくら春香でも、ハニーは渡さないんだからね。」

と、これには「慌てふためく春香」というある種定番(?)の流れでオチがつきました。
結局、本人にその自覚こそなかったものの「ラブコメらしい空気」はうかがえる一幕ですね。

22~25話を通して見た一つの結論としては
「ラブコメ要素」を調味料として上手く使うことで、「判りやすさ」と「遊び心」を両立させた上手い演出なんだろうなと感じました。

……さて、監督脚本コンテ演出のスタッフ諸氏はどーやってこのコンセンサスとってたんでしょうかねえww
手間の掛り方が尋常ではないように思いますよ、ええ(笑)

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おまけ - 覚醒美希について

2012.1.6 9:00頃 編集
・本エントリ末尾にあった項目を独立させました。
・他、細かい部分を修正。

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