一条ゆかり、著、『プライド』1、2、3
『プライド』は、ベテラン・マンガ家、一条ゆかりさんの、雑誌連載継続中作品。(2007年4月現在,「コーラス」連載)
水と油のような性格の2人の女性キャラと、美青年男性キャラが絡むラブ&バトル、と、一条さん得意中の得意の展開。
もちろん、「ラブ&バトル」と言っても、他の一条作品同様に、恋愛感情に不慣れだったり、悪慣れしたりしてるキャラが、不器用にやってく様子が楽しめます☆
『プライド』の物語が始まる時、主役級女性キャラ2人は、どちらも、将来を考えないといけない時期の、音大生。
作中人物に「人と比べて幸せを感じるタイプ」と評される萌は、娘が稼いだバイト代をホストに貢ぐような母との、貧乏暮らしから這い上がろうとする、生活力と嫉妬心と、上昇志向の塊。
表現力豊かに歌う代わり、気分に流されがちで、ムラも多い。
キレると、刃物でも花瓶でも、手当たり次第に振り回すような、アブナイ女でもある(笑)。
同じ作中人物に「闘争心が無さすぎ」と評される史緒の方は、幼い頃に、1流オペラ歌手だった母と死別。父は貿易会社(多分、中堅くらいで大会社では無い?)を経営。
愛され、幸せに育ち過ぎて、「人を恨む」という感情がよくわからない。潔癖症とも言えるほど生真面目で、クールに見えるけどウブ。地下鉄に乗って、はじめて痴漢され、どうしたらいいかわからずに、泣いてしまったり。
父の会社が倒産し、1人暮らしをはじめるが、生活力がほぼゼロで、一般常識も不足気味。同時に、自己実現を追い求める、向上心の塊だ。
音感、リズム感に優れ、正確に歌う代わり、ただ上手いだけ、と言われる。
何かあると考えすぎてしまう、不思議ちゃん1歩手前の女でもある(笑)。
史緒と萌は、どちらも素質はあるけど、未完成で未熟な歌手。性格や信条だけでなくて、家庭環境や経歴も激しく対照的。
ただ、「意志力が強い」とこは、同じなので、2人の関係者は、かなり大変(笑)。
と言うわけで、2人の水と油加減は、いつもの一条作品の数割増し、って感じ。
極論言えば、それぞれ性格に、大きめの欠落がある2人。絡めば、稲妻飛び散り、炎燃え(笑)。
2巻までは、もっぱら、2人のドロドロのバチバチが楽しめます。
でも、2巻のラストから3巻の冒頭にかけて、2人がデュエットで歌い出してからが、さらに楽しい☆
バチバチは続きますけど、数段突き抜ける感じで、一気に、世界が広がるような爽快感があります。
「下手な人なら/嫌だけど/史緒さんなら/私の歌の引き/立て役に/ぴったりだわ」
「私を引き立て役に/したいのなら/もっとレベルを/上げてください」
〔別のシーンからの引用セリフを、併記しています〕
『プライド』をこれから読まれる方には、最初は、1~3巻一気読みを、是非お勧め☆
もちろん、現在刊行済みの7巻までを一気読みしても、なお楽しい。
実は、一条 ゆかりさん、あるエッセイで、「ずっと、マンガで描こうとしていたのは、プライドだった」って主旨の事を書かれていたことがあります。(『一条ゆかり主義 恋愛マンガの女王様のスーパーエッセイ』,白泉社,Jets comics,2001年)
アタシは、これ、マンガ家、一条 ゆかりの自己発見の証言だと思うんですけど。一条さんほど、キャリアのある方の自己発見って、言葉が短くても重みがありますよね。あんなにたくさんマンガを描き続けてきて、なお、自己発見がある、と思うと、頼もしくも感じられます。
ちなみに、マンガ『プライド』の方は、雑誌連載開始、及び、1巻の刊行が2003年。連載スタート時に、満を持しての作品に違いない、と、期待にワクワクしたのを覚えてます。
『プライド』は、超ベテラン一条さんの、ますます、こいきで、華麗なドラマ。
お勧めです☆
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書誌情報:
一条ゆかり,『プライド』1~3(クイーンズコミックス コーラス),集英社,Tokyo,2003-2004.
1巻=ISBN 4-08-865142-1
2巻=ISBN 4-08-865198-7
3巻=ISBN 4-08-865253-3
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ベテラン・マンガ家、一条ゆかりさんの最新作『プライド』。
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3巻は、序盤の華☆
別の紹介文でも書いてるけど。こ
『プライド』は、ベテラン・マンガ家、一条 ゆかりさんの、最新作。
一条さんほどのベテランになると、新作を読む前に、読者が予想するメージは結構いろいろ。
『砂の城』の一条 ゆ
『プライド』は、ベテラン・マンガ家、一条 ゆかりさんの、雑誌連載継続中作品(2007年4月現在,「コーラス」連載)。1巻には、2003年2月号~7月号の掲載分が採録されている、とのこ



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