「冬の巨人」古橋秀之 著

 なんというか、ふきのとうのように、苦みを楽しむための作品です。
ストレートに恋愛物として読むには、少しばかり苦みが強い。そんな印象です。

 広大な雪原を歩く巨人。人の街は巨人の背中に造られています。既にいつの頃からそうなのか、もはや誰も知りません。そんな街で、主人公は《世界》を知ろうとする教授に雇われる青年です。そして、上流階級の少女と空から降る少女の二人に出会った時、物語が岩が坂から転がるように加速を初め、終末へと向かい始めるのでした。

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冬の巨人

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