一条ゆかり、著、『プライド』4~7,ラブ&バトルが、スケール・アップ&レベル・アップ☆
ベテラン・マンガ家、一条ゆかりさんの最新作。
オペラ歌手の一流を目指す、2人の美女のラブ&バトル、『プライド』。
2007年5月現在、7巻が最新刊です。
3巻までを読んだ方には、4巻から7巻の一気読みをお勧めします。
もちろん、これから読む方が、1~7巻を一気読みしても、なお楽しい☆
4~7巻では、新たな重要キャラも、続々登場。
史緒と萌、オペラ歌手の1流を目指すバトルに、ピアニストの1流も目指す蘭ちゃん(蘭丸)も絡んで、いよいよ、レベルもスケールもアップ☆
一条ゆかりさんの『プライド』、3巻までは、読みました?
面白いですよ。是非、読みましょう☆
用語:プライドから、色々レヴュー記事もたぐれますので。
よければ、どうぞ。
このレヴュー記事では、4巻から最新7巻までの面白みを紹介してみます。
4~7巻については、不必要なネタバレは避けますけど。
1~3巻については、記事の必要に応じて、ネタバレもします。1~3巻未読の方も、記事を読んでいただいて構わないと思ってますけど。
ネタバレも含んでることは、お断りしておきます。
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父と2人の家庭で育った、元お嬢様でクール・ビューティーの史緒と、母と2人の家庭で育った、ハングリー&ダーティーの萌。
オペラ歌手の一流を目指す2人は、性格、信条、言動のことごとくが噛みあわない。初めて会ってから短期間で、天敵同士みたいな関係を築いていた。
お嬢様らしいプライド、と言われる言動から脱しようとする史緒。
プライドなんて役に立たないものは捨てた、と言い放つ萌。
こんな2人が、偶然とライバル心とから、デュエットで歌ったとき、誰もが予想もしていなかった事が起きた。
リズム感と音感に優れる代わりに、ただ上手いだけと言われていた史緒と、表現力に優れている代わりに、気分に流され易い萌とが、互いの欠点を補い合うハーモニーを成したのだ。
「初めて一緒に/歌ったのに--/まるで何年も/前から一緒に/歌っているような/気がする」
こんなデュエットの、ピアノ伴奏を担当していた女装(営業女装)の蘭(蘭丸)は、「ずっと探していた僕のディーヴァはこのふたりだったんだ!!」と確信。
蘭丸は、長年、暖めてきた楽曲、“Invocation”(祈り)を、史緒と萌、2人のデュオなら、一挙に具体化に持っていける、と確信に近い予感を得たのだった。
蘭丸の恐れを知らぬ提案で、結成されたユニットS.R.M.は、デビューした後、あっと言う間に解散しちゃう。
元々、史緒が海外留学に出国するまで、って約束で結成されていたS.R.M.だけど。解散に至る経緯には、ドロドロしたものも、まとわりついてた。
クイーン・レコードからデヴューしようとしていた、新人歌手eikoのS.R.M.ライバル視。
S.R.M.とeikoの間で競われる、CMデビュー。
ちなみに、eikoは、クイーン・レコードの若き副社長、神野の腹違いの妹だ。神野の父である現社長が、愛人との間に設けた子で、ニューヨークで暮してた。神野家との血縁関係を知るものは、ほとんどいない。
そして、海外留学後のデビューを、神野から提案された萌は、一時だけ躊躇った後、S.R.M.脱退を宣言。
さ・ら・に、秘密にしていた神野との婚約が、蘭丸と萌とに一度に知れてしまう、史緒!
それも、S.R.M.解散記念のミニ・アルバムを録音するスタジオでだ!!
……こうして、蘭丸はニューヨークへ、史緒はウィーンへ、萌はローマへと、バラバラになっていく。
いやーん、もー、どうなっちゃうの? 『プライド』は、って思っちゃいますよね。
3人バラバラになっちゃうのよー。神野氏は副社長だから日本に残ってるし。
ラブ&バトルはどうなるんだぁ??
これが、ちゃんと、続くの! 凄いわぁ、一条さん。
少しだけ、ネタの予告をしていくと、3人は、バラバラになった先で、それぞれ新キャラと絡んでいきます。
主役級キャラたちの師匠になる、世界的トップ・レベルのアーティストである新キャラ数名は、ことに面白いです。
3人は、それぞれに音楽(蘭丸はピアノ)の修行をしていくんだけど。物語のスケールも、内容のレベルも日本を舞台にしてたときより、ぐーんとアップします。
このエスカレーション感は、気持ちいい。
なんかね、世界に出ても、エスカレーション感でなくて、インフレーション感、もよおすようなバトルものってあるじゃない。全然、違う。
3人の内で、最初に世界デビューを果たすのは、蘭丸です。
なんと、師匠の世界的ピアニスト、ベティのワールド・ツアーで、ベティのとのツイン・ピアノでデビューする。
デビュー曲は“Invocation”。
ただ、デビューしたのは、Miss.Ranだけど(笑)。
「何でドレス/なんだよ!」
「タキシードを着せろ!/
タキシード!/タキシード!」
「うっるさいわねえ/若くてかわいい男と/競演したら/
ファンの男は/ヤキモチだし」
「女は女で/あれこれ言いた/がるものよ/
妹ぶんにしとくのが/一番問題ないの!」
まったくもって師匠の都合です。師弟関係は厳しいのだ。
このベティは、どことなくマドンナにに似てる気もしないではない外見で。親しい間柄では“女王様”と呼ばれてる、ブチ切れた女(笑)。
4巻までで、一番の大人に思える奈都子ママが、小娘に思えるような強烈キャラだ。
史緒の師匠になるオペラ歌手は「あの性格で/あの美しい音/奇跡だね」「音には性格が/出るというけど/あの女だけは/別だよ」と評す。
何しろ、蘭丸に自分の靴を舐めさせるような、不埒な振る舞い。
ちょっと、それってどーよ、って思う。実際、作中の別キャラも、それはない、と思ってたみたいだ。
要するに、実力任せの我がまま勝手が、放し飼いにされてるようなキャラなんだけど(笑)。
これがねー、7巻で凄っく、カッコイイんですよ☆
ワールド・ツアーの初回に詰め掛けた、期待満々の7千人の聴衆に呑まれちゃって、萎縮する蘭を叱咤する。
そして、演奏が終わったとき、地鳴りのような歓声を前にして、女王様は、悠然とおっしゃります。
「ワールドツアー/初日」
「ロンドン公演」
「評論なんか/聞く/必要ないわ」
「これが答えよ」
もうね、蘭なんて、ホールを揺らすような聴衆の歓声に圧倒されちゃってて。
デヴューが、いきなり超一流のワールド・ツアーなんだし、無理ないけど。
圧倒される蘭の横で、悠然と、当前じゃない、だってあたしが弾いたのよ(なんて、セリフはないけど)とばかりに笑ってる女王様は、これも説得力の塊で。
あー、これは、放し飼いにしとくしかないわねー、って感じ(笑)。
放し飼いにしないで、もし、ピアノの音色が変わりでもしたら、音楽業界の損失かもね。
蘭丸クンは、どーも、女関係でババ引いて、苦労するめぐり合わせらしい。大学時代まで遊びすぎたツケかも?(笑)。
とゆー感じで、『プライド』のラブ&バトル。
史緒も、萌も、蘭に負けじと、レベル・アップ、スケール・アップをしていくのが、4巻~7巻の展開。
多分ね、1冊ずつ順番に読んでっても、次どうなるか気になっちゃうと思うのね。もう、最初っから7巻まで買ってきた方が、手間が少ないような気がします。
そして、次巻8巻は、いよいよ、クライマックス☆ ……だと思う。
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書誌情報:
一条ゆかり,『プライド』4~7(クイーンズコミックス コーラス),集英社,Tokyo,2005-2007.
4巻=ISBN 4-08-865281-9
5巻=ISBN 4-08-865317-3
6巻=ISBN 4-08-865356-4
7巻=ISBN 4-08-865394-7
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ク
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6巻では、各国に散った、史
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5巻では、史緒、蘭(蘭丸)
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史緒、蘭(蘭丸)、萌が結成




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