素直クール習作『例えばこんな素クール』
「りゅう。君が、好きだ」
朝。
わたしは、幼なじみのりゅーちゃんと一緒に登校していた。
で、途中の、歩道橋と電停がある交差点で、リンリンと一緒になって、っていうのがいつもの通学パターンで。
今日も、そのパターンで、リンリンと一緒になって。
で、校門が見え始めたあたりで、リンリンが急に
「りゅう。君にいっておきたいことがある」
とか言い出して。
りゅーちゃんも
「そうか、じゃあ聞こう」
って。
二人が、お互いに向き合って。
そしたら。
「りゅう。君が、好きだ」
ひょ、ひょえええええええええええええええ。
り、リンリン、やっぱり、そーだったんだ……
そうかなー、って思ってたけど、でもでも、でもやっぱり!
「そうか。俺も君が、好きだ」
え?
いまのは、りゅーちゃんの、返事?
え、ええ、ええええええ、ええええええええ!?
りゅ、りゅーちゃんも、なの……?
「そうか」
「そうだ」
「じゃあ、学校に行くか」
「うむ」
……はぇ?
「ちょ、ちょっと二人ともっ! りゅーちゃんも、リンリンもっ! いきなり告白しておいて、相思相愛で、それで、終わり!?」
「は?」
「む?」
怪訝そうな、りゅーちゃんとリンリン。
「お互いの気持ちは言った。そして、理解した」
「これ以上、何を言えと?」
二人とも、素っ気なさ過ぎ!
「だって、そーしそーあいだよ!? もっとこう、なにか言うこととかすることとか!」
「ふむ」
「そう言われてみれば、そうだな」
お互いに向かい合う、りゅーちゃんとリンリン。
そして。
「なら、キスでもするか」
「フレンチキスでもすれば、良いのだろうか」
「そうだろうな」
「では、正しい意味でのフレンチキス、いこう」
「うむ。では舌を出して」
そう言いながら、二人は舌をにゅーってのばしながら、抱きしめあって……
「って、ちょっとまったあああああああああああああああああ!」
「むう。ダメ出しが来てしまったぞ」
「フレンチキスではダメなのか?」
「さあ。残念ながら、わたしには経験が不足している」
「俺もだ。君に的確な指示を出す知識も経験もない」
「困ったな」
「ああ」
そして、りゅーちゃんとリンリンはわたしの方を見て
「「どうすればいいのだ。的確な指示を」」
「しっ! 知らないわよ、バカあああああああああ!」
(つづ……く?)
──
素直クールというのが、いまいちよく判らないまま、二人も素直クールなキャラがいたら、という試み。
試み失敗気味。
最近のコメント
1日 19時間前
1日 20時間前
3日 20時間前
3週 10分前
3週 2時間前
3週 3日前
4週 6日前
6週 1日前
7週 1日前
8週 3日前