安楽椅子(引きこもり)勇者もの:コンセプトシーンその1
安楽椅子勇者(引きこもり)勇者もののプロットというかコンセプトシーンです。
こういうのを書き溜めていって、本編を執筆するスタイルにしようかと思います。
それでは、どうぞー。
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コンセプトシーン01
「自分が生まれた時に受けた職業の神託は、勇者じゃなかった」
自立式侍女人形のテレトラン(を操る引きこもり勇者)は、女学院の校舎の裏庭の大きな木の下にこしかけると、ぽつん、とつぶやいた。
「知ってるよ」
ヒロインがつぶやくように答える。
それを無視するかのように、でもそれを分かっているように勇者は続けた。
「でも僕は勇者になりたくて、その神託を蹴って勇者になる特訓を始めた。
周りからは無理だと説得された。
だけど自分はどうしても勇者になりたくて、修行を続けた。
そして、勇者になった」
「……」
「でも、結局勇者って、自分が十分だと思っていることでも、世間からしてみればその倍以上のことを平気で要求するんだ。
僕はそれに気づかなかった。
……そして、その要求に応えられず、僕は押しつぶされた」
その言葉を聞きながらヒロインはうん、と寂しげにうなづいた。
そのあたりの話は、彼女も十分に知っている話だった。
「だから僕は病気になって挙句の果てに引きこもった。
自分の無力さを、無能さを知った。僕はでかい口たたく、ただのガキだったんだと知った。だから──」
と次の言葉を口から出そうとした瞬間、
「そんな自虐的な話するんじゃないわよ!」
苛立ちを含んだ声と共に、ヒロインが拳を頭のてっぺんに振り下ろした。
「ごふっ!!」
勇者の声でなく、テレトランの声で叫び声が一つ。
勇者の方でも、画面が振動する。
痛がるテレトラン、いや、勇者に、
「もー、ほんっとうに後ろ向きなんだからぁ!」
と言いながら頬を膨らませるヒロイン。
「そんなんだから神様が神託を降ろしてあなたを勇者に復帰させたんでしょうがぁ!」
一つため息をついて、
「確かにあなたは生まれつきの勇者じゃないわ。でも、それがなによ? あなたは努力して勇者になったじゃない。
そのことにもっと自信を持った方が良いわ。
第一、あなたは失敗を恐れすぎよ。気持ちは分かるけどね」
彼女の顔と、夕暮れがまぶしい。
「……」
「あなたは勇者としてもっとやれる。そして、そんなあなたの力になりたい。
あなたが好きだから。
……そう思ったから、わたしは神託を聞きつけてすぐ、あなたのパーティに加わったのよ」
彼女の思いに、勇者は言葉が出ない。
少し話に引っかかる事はあったけど。
「あんたはきっとできるわ。失敗を恐れず、自信をもって全力を出せば、きっと立派な勇者になれるわ。
……さっ、仕事の続きをしましょう。あの莫迦エリート勇者や石頭騎士刑事よりも前に、この怪事件の犯人を暴くのよ」
そう言って人形の頭をいとおしげに撫でるヒロイン。
そ、そんなことされたら……。
うん、頑張ろう。
勇者は、人形にヒロインに向けてうなづかせる動作表現をさせる。
人形の笑みに、ほほ笑みがえすヒロイン。
そして、勇者操る人形はヒロインと共に、捜査をしている他のメンバーと合流すべく、校舎の雑用口に向かって歩き出した。
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こんな感じで色々とやっていって最終的に作品として仕上げていったらいいな、と思います。
それではでは。
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