リンゼイ・デイヴィス


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『密偵ファルコ17 最後の神託』リンゼイ・デイヴィス ギリシア観光パックツアーで新婚旅行のカップルを襲った悲劇! 残された夫は妻を殺した犯人を探すために神の託宣にすべてを賭ける!

 あらすじを読んだ時に最初に思い出したのが、いしいひさいちさんの『コミカル・ヒストリー・ツアー』で描かれた、『神託はデルフォイ神託銀行』というたいへんバカなポスターであった。

 現代的な目ではおみくじと大差のない神託であるが、時は紀元1世紀の古代地中海世界だ。
 すでにだいぶ廃れていたとはいえ、デルフォイ(作中はデルポイ)の神託といえば、古代地中海世界では霊験あらたかなものとして広く知られていたのだ。

「密偵ファルコ 『地中海の海賊』」リンゼイ・デイヴィス 著

 泳げないのに海賊がらみの調査をする羽目になった密偵ファルコ。
調べていくと、表沙汰にするには(自分にとって)都合の悪い事実とか、権力者絡みの問題とか、
楽しくない事実が山のように浮上してきました。
 “何時ものように”仕事に使う事実だけをより分けて、苦労しながら調査をするファルコです。

「《真実》《完全偽装》《不可触》これで良し」

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[[http://hiki.cre.jp/write/?TheFalcoSeries|密偵

「密偵ファルコ 『一人きりの法廷』」リンゼイ・デイヴィス 著

 あくせく働いて、手にした利益は引いた貧乏くじと総裁になるそんな密偵ファルコの小説です。
いや、現場で苦労する下っ端の悲哀とやせ我慢が、ハードボイルド風味を支えています。
 個性的な悪党と、正義とは言えない小悪党的な主人公の駆け引きなど、
良くも悪くも地に足の着いたドラマが楽しめました。

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密偵ファルコ

「密偵ファルコ 『娘に語る神話』」リンゼイ・デイヴィス 著

 前作で追放処分にした犯罪者が、何故か酒場の裏で死体となって発見されると言う殺人事件。
同盟国の王様は、かつての部下の死に様に非常に興味をそそられて、お約束のようにファルコに仕事が押し付けられます。
お金になりそうにない仕事なので、不満たらたらなのはいつものこと?

 ただ、今回は全体として舞台が街一つに収まってしまっているので、いつものような広々とした感覚ではありません、サブストーリーの絡め方はいつものように絶妙だと思います。

「密偵ファルコ 『疑惑の王宮建設』」リンゼイ・デイヴィス 著

 「辺境よ私は帰ってきた。ただし、帰って来たくはなかったがなっ」
 
 妻が家を買いました、改築工事の果てに風呂場から死体が発見されました。さあ、犯人を探しに行こう。
そして、“運良く”辺境での仕事が舞い込んできたので、家族揃って辺境へ行くことに。ああ、楽しき外国旅行。
心の中で泣きながら、ファルコは辺境での仕事に励みます。

 このぶつくさ言いながらしっかり仕事をする主人公が、一番の魅力ですね。非常に人間くさい(笑)

「密偵ファルコ 『亡者を哀れむ詩』」リンゼイ・デイヴィス 著

 売れない作家と、強突張り編集者によるしがらみの中での殺人劇。本屋が裏で金融業を営んでいることから、(母親が金を預けていた為)ファルコがぶつくさ言いながら事件に巻き込まれてゆきます。一族の中で、実に立場が低いです。本人曰く、それがローマにおける家長の伝統なのだそうですが。

 結局の所、泥臭いハードボイルド物を楽しめるかどうかが、評価の分かれ目になる作品です。
いや、私は好きですよ? (笑) 

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「密偵ファルコ 『聖なる灯を守れ』」リンゼイ・デイヴィス 著

 やっぱり、本作も又、アマゾンで(07.10.8 本日)「密偵ファルコ」シリーズの検索対象外となっている、シリーズの一つです。

 これまでの活動の結果、階級が上がり名誉職にありつけました、これで貴族階級の妻との結婚が合法化され、ほんのり幸せ色です。そして、宗教絡みの依頼を受けたファルコ。私生活でもヘレナが新しい家を調達しようとして失敗したり(原因の一つに、ファルコの親父が絡んでたり)、生活を維持するための苦労が滲み出ています。元から苦労していたような気もしますが、収入が不安定だからなぁ(苦笑)

「密偵ファルコ 『獅子の目覚め』」リンゼイ・デイヴィス 著

 アマゾンで(07.10.8 本日)「密偵ファルコ」シリーズの検索対象外となっている本作ですが、れっきとしたシリーズの一作です。副題による検索と注文は出来るのでご安心下さい(まて)

 国勢調査員(作中における税務署の外注要員みたいな役職)を、密偵頭のアナクリテスと共同で受注しようと狙うファルコですが、お役所の壁に阻まれます。水面下での工作により、受注交渉まで漕ぎ着くも、定額業務とする役人と、比例報酬制を要求するファルコとの交渉は続きます。

『密偵ファルコ13 疑惑の王宮建設』リンゼイ・デイヴィス 二千年前のローマに住む、それでも我らの隣人たち

■本日の読書:『密偵ファルコ13 疑惑の王宮建設リンゼイ・デイヴィス

 ファルコの13巻。
 時は紀元0075年の春。二女も生まれて広い家に引っ越しをしたファルコは、ローマ皇帝から公共事業の監査を頼まれる。それがブリタニア王の王宮建設である。

 なぜローマ皇帝がブリタニア王の宮殿を建設するのか?

 ローマ帝国中華帝国とはちょっと違う。もともとがローマと周辺諸都市の同盟関係が拡大してできたものなので、国境周辺の王様とか酋長とかを同盟者として比較的大事にするのだ。このあたり、周辺諸国は蛮族として朝貢させるような中華帝国とはやや違う。アジアは中華文明こそが他を圧し、ほかに比肩すべき文明を持つ国はなかったが、ローマ帝国はギリシアとか中東とかの優れた文明や知識を得て育った若い国家なのである。


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