惑星のさみだれ


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『惑星のさみだれ 7』ヒーロー参ッ上ォ!!

打ち切られないと良いなとドキドキしながら読んでた物語も7巻目。
開幕当時と比べて、全く別人のごとく成長した主人公がここに出現。
 
今回のメインは表紙の通りの少年少女。そしてゆーくんと三日月。
少年少女に対するゆーくんや三日月の態度は、東雲半月を彷彿とさせる態度。
かつて見た“大人”の態度を、子供たちの前で演じる彼ら。超格好良い。
 
カバー下で嘆いている姫とか、やーこの告白に対する答えとかは華麗にスルー。

『惑星のさみだれ 6』水上悟志 少年が味噌ラーメンをすすり、カマキリが叫ぶ場面で泣けました

 惑星(ほし)を砕くお話の6巻め。
 この巻の後半は言うまでもなく、太郎と花子のお話である。

 しかし、私としては一番最初にある太陽君のエピソード『茜太陽とフクロウの騎士』にこそ、この物語を解く鍵があるのではないかと思っている。

 朝起きた少年は、日課のお祈りをする。

「早くミサイルが落ちてきて全部壊してくれますよーに」(p3)

 世界の滅びを望むのは、いつも子供だ。
 滅びによって失われるものの価値が分からない。世界の滅びが何を意味しているのかも分からない。

『惑星のさみだれ 5』水上悟志 「おとなは楽しいぞ」って笑顔が素敵な5巻目……けど、そろそろ次の死者がでそう

 『惑星のさみだれ』5巻のハイライトは、さみだれの家族との確執部分であろう。
 病弱で迷惑ばかりかけたという負い目のあるさみだれと、そのさみだれの側にずっといてやれなかったという負い目のある母と姉。互いに相手に嫌われているのではないか、疎まれているのではないかと怖くて近づけない、踏み込めない。

 そのもどかしい親子姉妹の間に立った主人公のゆーくんの笑顔(p113)がとてもすばらしい。すばらしくはあるのだが、「話の流れからして、たぶんそうくるだろう」という想定の笑顔だった。

『惑星のさみだれ 4』水上悟志 設定はセカイ系のくせに、オトナ達が熱い漫画

 セカイ系といっても定義とかいろいろあるので。
 とりあえず、ここでは友人知人家族とかだけで、世界を語るタイプの物語をセカイ系としておこう。半径5mの物語というヤツである。

 『惑星のさみだれ』は、魔法使いがふるうビスケットハンマーというでかいハンマーが地球を砕くのを、超常の能力に目覚めた戦士たち(全員がひとつの街の住人で顔見知り多数)が戦って阻止するというものである。
 これだけ読めば、いかにもなセカイ系といえよう。

『惑星のさみだれ 3』水上悟志  これは誰の見ている夢なのだろう?

■本日の読書:『惑星のさみだれ 3』水上悟志

 獣の騎士団せいぞろい。

 ……カジキマグロの騎士?

 さて、この作品のキモはこれが、「誰が見ている夢」なのかとゆーところだろう。

 『いつか猫になる日まで』(新井素子)的なオチがやがて出てくるに違いないと思いつつ、まったりと楽しもう。

Cover image


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