読書


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2009年の読書とか、ふりかえり

 2009年、年間を通じての読書とかをふりかえって自己評価してみる。
 色々な身辺事情もあって、かなり遅い整理になった。断片的な記録をみながら、記憶を再構成していくことになる。

 乱暴に要約すると、2009年の読書とかは、『1Q84』と仮面ライダーに偏った1年になった(笑)。
 小説類は『1Q84』を中心に、村上春樹作品の再読メイン。小説以外の読書も、関連の批評書読みなどがメインになった。

 仮面ライダーに偏ったというのは、まずは『仮面ライダーディケイド』で、東映さんの情宣戦略に半ば以上わかっててノちゃった(笑)。けれど、秋からはじまった次番組『仮面ライダーW』が、期待していた以上に面白いとゆーことで。ディケイドの末期から、ノッタもん勝ちのノリノリで来てる。バカとも言うだろうけど(笑)。

【感想】死者たちの中世 (勝田 至 著 吉川弘文館)

 ブログの使い方の練習も兼ねて書いてみることにした。

 今回の読書吉川弘文館刊行の「死者たちの中世」、民俗学系の書である。

 純粋に知的好奇心を満たす目的で読める本は楽しい。特にそれが、平易なコンテキストでもって単純に演繹されている場合には特に楽しい。

 本書の要旨としては、10世紀~12世紀日本平安京について、風葬死体遺棄が多く行われていたとする説の検証と、これが12~13世紀に減少していく現象の検証と仮説の提言である。残りは、この手の書にしては少ないにしても膨大な傍証と、類推の域を出ていない可能性もある演繹、仮説で占められているが、この筆者は未確定な部分についてはきちんと踏まえているようなので、あまり気にはならなかった。

2008年、今年の読書とか、ふりかえり

 今年(2008年)は、小説やらマンガやらフィクション類の読書が楽しかった♪
 刺激を受けて批評類の読み返して、これも楽しかったけど。
 ノンフィクションとか、人類学民族学)とか、歴史書とか、そーいった方面の読書は、薄かった1年になりました。

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 大雑把に言って。
 今年は、1月の『低俗霊DAYDREAM』(原作、奥瀬サキさん、漫画、目黒三吉さん)最終巻の刊行、7月の『青銅の悲劇 瀕死の王』(笠井潔さん)の刊行が、アタシ的2大イベントで。

昭和初期の生活を給料と物価から知る――『「月給百円」サラリーマン 戦前日本の「平和」な生活』

昭和一桁当時の大卒の初任給は? 工場労働は? 小学校をでと仕事をはじめた子供の賃金は? 「月給百円」サラリーマンでは、当時の雑誌やエッセイ、小説を引きつつ「生活の相場感覚」を数字を用いて示しています。

19世紀イギリスの生活を懐かしの本から辿る――『ドリトル先生の英国』

小学生のころにドリトル先生物語を読みふけった人は少なくないと思います。私もその一人で、公民館の図書室にあったシリーズを片っ端から読んで、何度も借りなおしました。

歴史改変の手際を味わう架空戦記――『帝国海軍鬼道艦隊』

帝国海軍鬼道艦隊』を読了。商船構造の弾着観測機専用空母として企画作成された雲龍クラスというのが、今回の大ネタです。真珠湾攻撃の前に余分に四隻も空母が揃う展開。結局は普通の空母化されちゃってますけどね。

シンギュラリティ(文明の特異点)の最新の扇動書――『ポスト・ヒューマン誕生』

知能の工学的再現と改良が可能になるに至れば、その後の発展の内容は現時点から予測不能になる。そんな時点はシンギュラリティと呼ばれています。

ポスト・ヒューマン誕生では、現在までの技術の発展や研究の現況から、将来的にも、計算能力や流通する情報、計測や観測により得られる情報の精度などは指数関数的に増大すると指摘。それにより人間の知能をコンピュータ上でシミュレート可能になる時代がいつごろとなり、それによりどのような変化が起きるのかを考察しています。

リレー小説はメタネタに転びやすい――『ネコのおと』

ネコのおと富士見ミステリー文庫の作家主体の、それぞれの作中人物を登場させたリレー小説。作家が作中にガンガン出てくる、作中人物がルールや以前の記述について論じる、など、メタ小説に走った展開となっています。

偽りの記憶の生成メカニズム――『なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか』

宇宙人に誘拐されあーんなことやこーんなことをされてしまった。という体験を確信している人々がいます。エイリアン・アブダクションと呼ばれるものです。

このなぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのかでは、アブダクションの記憶の共通点と相違点、その歴史的推移などを解説。異星人による誘拐の記憶が、いかにして事後に構築されてしまうのか、調査と実験から述べています。

史実の黄門に時代劇的行動を現代で取らせる無茶が愉快――『タイムスリップ水戸黄門』

タイムスリップ水戸黄門を読みました。水戸黄門こと徳川光圀老人が、現代にタイムスリップ。そっくりさんの悪徳政治家と入れ代わり、自動車道開発にまつわる闇の密約を打ち砕く! という痛快娯楽小説です。

史実ではさんざん財政を傾けた歴史人物の光圀に、現代で水戸黄門っぽい行動を取らせるなど、切り口もいいですね。

情欲になにかを失う人々を描く平安怪奇譚――『鬼譚草紙』

鬼譚草紙は、陰陽師シリーズのエロス版などと言われますように、平安時代を舞台とし、伝承をベースとして怪異を語る小説です。著者は夢枕獏で、天野喜孝のカラーイラストがついた、豪華な作りの本となっています(文庫版も)。

作家には人にまつわる記憶力が必要だ――『作家は編集者と寝るべきか』

作家は編集者と寝るべきかを読みました。やあ、えらいタイトルですよね。さすが草思社

何度か使われていた「作家は記憶力by山田詠美」には同感。常に人間を観察し考察し、違和感や不満や行動を丁寧に記憶しているからこそ、きっちりしたディテールで表現できる、物語を組み立てられるものなのでしょう。

駄洒落と無茶をシリアスにまとめた怪作――『陰陽師九郎判官』

陰陽師九郎判官という小説がありまして。陰陽師源義経はともかく、コバルト文庫田中啓文です。びっくりして思わず買ってしまいましたが、予想にたがわず、もうどうしようもありません(誉め言葉)。

sfこと古谷俊一の読書日記――知的興奮を報告しよう!

今年は読書報告を書こうと思って、はや一年も1/16を過ぎました。一日にたとえれば、もう一時半が近い頃合いです。

そろそろ今年もずるずると三日坊主なのではないかと危機感を覚える時期ですが、そもそも今年の予定を実行にさえ移せていない時点で落第ですね。

迷ったら両方やれという掛け声はどこへやったのやら、どういう切り口で書こうかというあたりで決めかねていたのですが。ズバリ「知的興奮」をテーマにして、読んだ本とそこから生まれた発想を紹介して行こうと思います。題名は「結論を中心とした主題――書名」とします。


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