素数
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素数でなくても途方に暮れる
「素数たちの孤独」パオロ・ジョルダーノ著
376ページにわたるこの作品は、以下の本文の引用をもって、内容のすべてを説明できると思う。
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「大学一年の授業で素数の一部にさらに特殊な数があることを知った。それは数学者たちが“双子素数”と呼ぶもので、隣あったふたつの素数、いや、より正確に言えば、ほとんど隣りあった素数のペアのことだった。ここで“ほとんど”と言うのは、このふたつの素数の間には必ずひとつの偶数があって、両者が本当に触れあうことを妨げているからだ。例えば11と13、17と19、41と43といった素数がそうだ。辛抱強くさらに数えてゆくと、先に進めば進むほどこうしたペアが滅多に現れなくなることがわかる。ひとつの素数から次の素数までの距離はますます遠ざかり、数だけでできた静かでリズミカルな空間でそれぞれが途方に暮れているように見え、次第に、これまでに出会ったペアはどれも単なる偶然に過ぎず、素数の本当の宿命はやはり、ひとりぼっちでいることなのではないか、そんな気がしてくる。」──素数たちの孤独 p160
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