明治維新


キーワード一覧[明治維新]からも、さらなる関連情報が辿れます。


『魔群の通過 天狗党叙事詩』山田風太郎 「そうせざるをえなかった」人々の、避けることのできぬ争乱と悲劇

 水戸の天狗党の乱――と言えば、幕末の歴史を紐解けば、しばしば登場する事件である。大学受験で日本史を選択した受験生ならば、かなりの確率で一度は年号を含めて目にしたことがあるだろうし、幕末・維新に興味がある人ならば、もう少し詳しいことを知っているかもしれない。

 黄門様で知られる水戸藩は、徳川の親藩であると同時に、勤皇の思想が高いところであった。徳川の治世が盤石であれば、勤皇と幕藩体制は必ずしも乖離しておらず、それなりに安定していた。

『風雲児たち 幕末編15』みなもと太郎 島津斉彬死す! 血塗られた明治維新を回避する最後のカードが失われる

 島津斉彬死す。
 歴史におけるIF……おそらく、ひょっとしたら、もしかすると。明治維新への道程を、もう少し平和的にすませられたかもしれない可能性は、ここに潰える。

 島津斉彬も、その盟友である阿部正弘も、幕末における混乱の原因をほぼ正確に見抜いていた。

「帝国主義を進める列強への不安と恐怖」
「技術や産業で劣る自国への劣等感と焦燥」

 この時代の開国だの攘夷だのの政治的抗争の多くは、自らの中にある不安・恐怖・劣等感・焦燥から目をそらすための内ゲバである。

「かち合い弾」について/クリミア戦争~明治維新頃の銃と歩兵戦術

 先日、チャットで「かち合い弾」について話題が出た。
IRC2009-02-24の午前0時頃のログ

 最初に話題として出されたのは、クリミア戦争での「かち合い弾」である。
 日本では幕末にあたる、19世紀半ばの1854~1856年に、ロシアが英仏土の同盟軍と戦った戦争で、ナイチンゲールが戦場で医療活動をしたことでも知られている。

 そこの戦場跡から発見された「かち合い弾」とは、弾丸と弾丸が衝突してひとかたまりになり、地面に落ちたものである。

『風雲児たち 幕末編 12』みなもと太郎 阿部正弘没す……長い間お疲れ様でした

 この巻でついに、阿部正弘が亡くなる。
 老中の阿部正弘は先だって亡くなった江川太郎左衛門英龍)と並び、幕府側の中心人物のひとりだった。

 昔私が読んだペリー(ローダンにあらず)が来てから開国までの流れを扱った本やら雑誌やらでは、阿部正弘の評価はたいてい悪いものだった。優柔不断だとか、幕府を滅ぼす流れを決定づけたとか、さんざんなものである。
 今でも、阿部正弘をダメだという意見はあるし、みなもと太郎先生の漫画が描く阿部正弘は過大評価に過ぎるという見方もあると思う。

『道頓堀の四谷怪談』(野口武彦『幕末気分』より)舞台を見ながら「飲むぞ飲むぞ」「飲んだらいかん」などとニコニコ動画な観客たち

 『道頓堀の四谷怪談』に紹介してあるのは幕末の第二次長州征伐における大阪の町での一エピソードである。
 このエピソードが収録された野口武彦さんの『幕末気分』という本はすごく面白いので全体に関してまたどこかで語りたいのであるが、それはそれとして。
 戦いが膠着状態になった八月。芝居の盆興行は江戸から来た幕府軍の連中が大勢詰めかけてきていたという。
 道頓堀のある小屋では四谷怪談が上演されていた。

『下野の戊辰戦争 カラービジュアル版』/大岳 浩良(下野新聞社) 幕末における下野の戦いについて、丁寧にまとめられた良書

 歴史群像84号の記事『不羈独立の武士かく戦えり!戊辰戦争 関東激闘譜)』で紹介されていた参考文献。

 出版が下野新聞社ということで、内容はともかく構成やレイアウトにはさほど期待していなかったのだが、読んでみてなるほどと感心するできばえ。
 カラービジュアル版ということで、写真や地図などの図版がふんだんに盛り込まれていてとても読みやすい。
 編集の良い本というのは、作り手側の「俺たちは良いものを作っている」感じが伝わってくるのだが、この本もそうした愛ある本である。


以上の他にも、キーワード一覧[明治維新]からも、さらなる関連情報が辿れます。


以下のアイコンから、このキーワードについての記事の新着をRSSで取得できます。別途Drupal.cre.jp全体のRSSもあります。

コンテンツのシンジケート このキーワードでの記事のみのRSS
コンテンツのシンジケート この階層以下の全ての記事のRSS。 階層以下全表示は明治維新 - All


この記事をブックマーク

人気コンテンツ