スペースオペラ


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『衛星フォボスを迎撃せよ』プロローグ/太陽系防衛艦隊所属:空母「あかぎ」(三段飛行甲板)の戦い

 迂闊十臓さんが、ツイッターのやりとりの中で  三段飛行甲板空母 を描いてくださったので、この空母「あかぎ」が活躍するストーリーをでっちあげてみました。ガミラスによる侵略初期を想定しています。

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 火星宙域を行く一隻の空母。太陽系防衛艦隊所属の「あかぎ」である。
「フォボス基地からの通信、途絶えました」
「まさか敵がいきなり火星に現れるとはな」
 「あかぎ」艦長のヘンダースン大佐がオペレータの報告にうなるような声を出す。

宇宙の戦闘:『天冥の標III アウレーリア一統』より、エスレル号vs海賊船

 小川一水さんの『天冥の標III』では、IIから再び時代が流れて24世紀の太陽系が舞台となっている。
 さまざまな謎がしだいに明らかになっていくのだが、今回はそのへんのネタバレはおいておいて、宇宙戦闘について語っていきたい。

 リアルさを演出に取り込んだ宇宙戦闘といえば、日本では谷甲州さんの『航空宇宙軍史』シリーズがまずあげられる。合わせて林譲治さん(『機動戦士ガンダム MS IGLOO』など)や、笹本祐一さん(『ミニスカ宇宙海賊』など)、佐藤大輔さん(『地球連邦の興亡』など)らの作品も、おすすめしたい。

『彷徨える艦隊 3、4』ジャック・キャンベル 星図の追加と、宇宙戦闘についてあれこれ

 まずは、ミリタリー系スペースオペラ『彷徨える艦隊』の3巻と4巻の星図をアップしよう。

『彷徨える艦隊3&4』星図『彷徨える艦隊3&4』星図

 星系の数が増えたのでちょっと縮小。ハイパーネット・ゲートの島津マークがちょっとつぶれてしまったか。

 さて、毎巻派手な宇宙戦闘が行われているこのシリーズだが、もちろん、科学的にはホラを吹いている部分が多くある。
 0.1から0.3光速で戦闘艦をぶっとばす謎の推進機関や、原理不明の防御シールドなどがそのホラ部分である。

「判断基準がおかしくないか?」 茅田砂胡『クラッシュ・ブレイズ オディールの騎士』

カギ括弧の中の台詞は、本作の帯に書かれた文句。このシリーズの登場人物のことだから、怪獣夫婦か三天使に向けて言われた台詞だと思いきや、さにあらず。今回のゲストに対して、怪獣夫婦が言った台詞だったりするのだ……おまえ達が言うか? と思うけど。

内容的には、とある地方の名士というか、お山の大将の面子を赤ゴジラ&黒ゴジラが草木も生えぬところまで蹂躙すると同時に、金銀天使を巻き込みつつ、お山の大将の娘を更正させる話。今までで最も地に足がついた話かもしれない。

海千山千の猛者共が最も畏れるもの。それは…… 笹本祐一『ミニスカ宇宙海賊3 コスプレ見習海賊』

笹本祐一さんの新作『ミニスカ宇宙海賊』も3巻目。学年も上がり、海賊船長の茉莉香も高校2年生になりました。

前巻で活躍した海賊船“弁天丸”のクルー達は、船長の茉莉香以外、群の新作ウイルスにやられて(ばいおはざーどだあ)隔離されてしまいました。新作なのが災いして、完治後2週間で復帰できるはずが、1か月隔離が早々に決定。ところが、やはり1か月以内に海賊免状の再更新(要は海賊行為を行うこと)ができないと免状を取り上げられてしまう。さて、というところで、登場するのが、1巻で本職の連中を翻弄した元ハッカーの新部長率いるヨット部の面々と2巻で登場した王女様。

『彷徨える艦隊2 特務戦艦フュリアス』ジャック・キャンベル 追加の星図と戦闘艦カタログ

 ミリタリー系スペースオペラ『彷徨える艦隊』の第2巻。
 1巻が面白かった人は、2巻も面白いと思うので、未読の方はぜひぜひ。

 まずは、1巻2巻含めての、艦隊の『彷徨い』ぶりを星図にまとめてみた。

『彷徨える艦隊2』星図『彷徨える艦隊2』星図

 ラインでは結んでいないが、ハイパーネット・ゲートが設置された星と星は、相互に移動できる。

 ギアリー率いるアライアンス艦隊は「ジャンプ航路を利用した内線の利」を活かして逃げ回っている。

『反逆者の月3 皇子と皇女』デイヴィット・ウェーバー 3巻はロストコロニーを舞台にしたマスケット銃による独立戦争。ナポレオニックなウォーゲーマー大喜び

 「月は宇宙人が残した古代の戦艦だったんだよ!」「な、なんだってーっ?!」でおなじみの『反逆者の月』の3巻。今のところ未訳のものもなく、これが最終巻。
 1巻では、人類の歴史を影で操ってきた反逆者を討伐し、2巻では、宇宙の深淵からやってきた謎の敵との星を揺るがす大艦隊戦を繰り広げたこのシリーズ、果たして3巻ではどこと戦うのかと思いきや、なんと一気に時代をさかのぼり、ロストコロニーを舞台に19世紀風のマスケット銃メインな戦いとなった。

『マップス・シェアードワールド2 天翔る船』原作:長谷川裕一、葛西伸哉、笹本祐一、新城カズマ、友野詳、西野かつみ、山本弘、あろひろし、あらいずみるい、環望 ##豪華メンバーによる、マップス本の第2巻より、葛西伸哉さんとアーマードダイオンを応援##

 長谷川裕一さんの漫画が読んで心地よい点のひとつが、敗北したものへの扱いである。
 バトルが多い漫画なので、勝者もいれば敗者もいる。それどころか、主人公側がしばしば敗者になって最後に大逆転というのが定番である。

 だからか。長谷川さんの漫画では、敗者を貶める、辱めることがない。
 むろん、あっさり死ぬキャラとか、自業自得で死ぬキャラはいる。マップスのように後半大戦争になると、ぼんぼん死ぬ。
 しかし、敗者を辱めることだけはない。

“ブラック・ジャック”ギアリーの戦い/『彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス』(ジャック・キャンベル)の第四章を元にした二次創作

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 『彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス』(ジャック・キャンベル)の第四章(p142~183)には、敵側に一隻の軽巡航艦が登場します。
  敵艦にもその艦長にも名前はありませんが、それはまさに鬼神も泣かしめる戦いぶりでした。
 ここに敬意をこめて、その艦長の側から見た第四章の最初の部分を掌編にまとめてみました。

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 子供のころ、彼は“ブラック・ジャック”ギアリーに憧れていた。

宇宙の戦闘:『彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス』(ジャック・キャンベル)に出てくるジャンプとハイパーネットの星図

 スペースオペラに登場するさまざまな宇宙の戦闘について紹介する本コーナー。今回のお題は、この秋にハヤカワから出たミリタリ系SF、『彷徨える艦隊』である。

 アメリカ海軍将校であったというジャック・キャンベル氏のこのシリーズでは、超光速航法として星系ジャンプと、ハイパー・ネットワークの二種類が出てくる。そしてその二種類の違いが、作品世界における戦闘(そしてひょっとしたら戦争そのもの)と深く関わっているのだ。

『風前の灯! 冥王星ドーム都市(キャプテン・フューチャー全集別巻)』野田昌宏 「ジェイムスン教授の続きは出ませんか?」「よし、キミが訳せ! そしたら俺が早川にもっていってやる!」

 私が野田昌宏さんに最初にお会いしたのは、もう四半世紀も前になる。まだ学生の私は、野田昌宏さんにサインをいただいた後、こう聞いた。(サインをいただいたのは、アーサー・バートラム・チャンドラー先生の『銀河辺境シリーズ銀河私掠船団』であったと記憶している)

「ジェイムスン教授の続きは出ませんか?」

 ジェイムスン教授シリーズは、ニール・R・ジョーンズのユーモア系スペースオペラで、藤子・F・不二雄さんがイラストを描かれていることでも有名だ。翻訳を担当されたのが、野田昌宏さんで、私はこの作品のすっとぼけた、かなりいい加減なノリが大好きだったのである。

宇宙の戦闘:宇宙機雷/機動爆雷/軌道爆雷 防衛的にも、攻撃的にも使えるコストパフォーマンスの良い兵器……でも、弱いモノいじめなのはしょうがない

 スペースオペラに登場するさまざまな宇宙の戦闘について紹介する本コーナー。今回のお題は、宇宙機雷である。
 機雷、という兵器はあまり人好きのするシロモノではない。
 地雷と同様に不意打ちご免な感じでドカンといくため、機雷にやられると、どうもこう、「損をした」という気になるのである。機雷そのものは安い兵器だから、なおのことである。
 しかし、逆に言えば相手の戦力を機雷で吹き飛ばすことができれば「お得」なわけで、使わない手はない。

短編小説『八人目の姉妹』その3/3 『迷子の宇宙戦艦』(笹本祐一:『マップス・シェアードワールド』収録)の後日談

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 以下は、『マップス・シェアードワールド 翼あるもの』(原作:長谷川祐一 秋津透、笹本裕一、重馬敬、新城カズマ、中里融司、古橋秀之)のうち、『迷子の宇宙戦艦』(笹本祐一)の後日談を妄想したものです。
 『マップス・シェアードワールド』をお読みになった方限定ではありますが、ご笑覧いただければ幸いです。
 なお、この3だけえらく長くなっておりますが、一気呵成にどうぞ。
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 小惑星帯といっても、小惑星がそれほど密集しているわけではない。

短編小説『八人目の姉妹』その2/3 『迷子の宇宙戦艦』(笹本祐一:『マップス・シェアードワールド』収録)の後日談

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 以下は、『マップス・シェアードワールド 翼あるもの』(原作:長谷川裕一 秋津透、笹本祐一、重馬敬、新城カズマ、中里融司、古橋秀之)のうち、『迷子の宇宙戦艦』(笹本祐一)の後日談を妄想したものです。
 『マップス・シェアードワールド』をお読みになった方限定ではありますが、ご笑覧いただければ幸いです。
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 中継ステーションを巡るセンサー群の中で、最初にその異常に気が付いたのは、C-五五号灯台だった。この灯台は、黄道面――惑星が太陽の周りを巡る軌道平面――ではなく、六〇度近くずれた軌道をもっている。そしてさらに、最近になって『七人のこびと』でミツコとヨーコによる整備点検を受け、センシング能力が格段に上昇していた。受動系のパッシブセンサーにおいてその向上は著しい。予算の都合でパワープラントの出力やアンテナなどのハードウェアまでは置き換えられていないからだ。


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