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「断章のグリム 9 『なでしこ 下』 」甲田学人 著

 〈悪夢〉は〈悪夢〉呼び、連鎖して、一連の事件になりました。
事件の謎がわかっても、それは救いとなりません。
それ故に、〈悪夢〉に救いはないのですから。

 〈悪夢〉を根源とする、力を使いすぎれば、「正気度」が失われ、
異端〉に成り果てます。

 彼らの選択肢は……
 やはり、これは良いものでした。

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断章のグリム

「断章のグリム 8 『なでしこ 上』 」甲田学人 著

 なでしこに暗示される〈神の悪夢〉。
現象として発生する事件に、主人公達は振り回されます。
振り回されながら、悪夢の情報の断片を集め、もがきながら前に進みますが、
それを嘲笑うかのように、〈神の悪夢の欠片〉により、
ガリガリと、正気度が削られてゆきます。

 
 正気度を失い、発狂して〈異端〉になるのもわかります。これ。

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断章のグリム

「断章のグリム 7 『金の卵をうむめんどり』 」甲田学人 著

 〈イソップ童話〉に暗示される〈人の悪夢〉。
外伝的に、人間の意志をトリガーとして発生する、悪夢というよりは、
事件を短編(内、1本は中編)として掲載しています。

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断章のグリム

「断章のグリム 6 『赤ずきん 下』」甲田学人 著

 〈悪夢〉の浸食が時間とともに広がり、規模が拡大してしまえば、
時に地域全体を処分する必要も発生します。

 友達を、自分の住む町を、必死で守ろうとした少年は、
その行為故に、被害を広げてしまうのでした。

 ああ、クトゥルフの呼び声的な終わり方は、良いものですね。

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断章のグリム

「断章のグリム 5 『赤ずきん 上』 」甲田学人 著

 主人公は、“帰るべき日常”から〈悪夢〉の一つ、〈グランギニョルの検索ひき〉に導かれ、
“薄暗がりの世界”が広がる別の土地へと、足を踏み込みました。

 現地で待っていたのは、「普通に主人公的な少年」そう、
悪夢〉のもたらす〈恐怖〉に立ち向かい、
友達を守り、自己の存在を示そうとする、熱血少年でした。

 ああ、彼は正気度が、“まだ”高いんだなぁ(しみじみ)

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「断章のグリム 4 『人魚姫 下』 」甲田学人 著

 通常の〈悪夢〉では、発生した〈現象〉に、別の〈悪夢〉で発生させた〈現象〉をぶつけるだけですが、
唯一、〈悪夢〉を〈悪夢〉で塗りつぶすことが出来る、主人公の〈悪夢〉。
リセットボタンのように、〈悪夢〉と、〈悪夢〉に感染した被害者を、〈悪夢〉で塗りつぶし(壊し)ます。

 この、容赦ない救いのなさが、作者と作品の持ち味だと、感心しました。

 ああ、久し振りに「クトゥルフの呼び声」をやりたいなぁ……

「断章のグリム 3 『人魚姫 上』 」甲田学人 著

 今回のグリム童話は、人魚姫
 〈悪夢〉は泡として姿を現しました。誰が〈悪夢〉に浸食されているのか不明です、
しかし、現実は徐々に〈悪夢〉に浸食されつつあります。
忍び寄る〈悪夢〉は、平穏を犯して溶かして、〈狂気〉へと、染め変えるのです。

 さあ、〈SANチェック〉の時間です!

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断章のグリム

「断章のグリム 2 『ヘンゼルとグレーテル 』 」甲田学人 著

 今回のグリム童話ヘンゼルとグレーテル
グリム童話物語に暗示される、集合無意識のそこから浮かび上がる《神の悪夢》。
被害の拡大を防ぐためには、被害者諸共存在を消さなければならない。冷たい法則が待ち構えていました。

 「ナイトメアハンター=ディープ」より、「クトゥルフの呼び声」の方が、作品の雰囲気に合うと思うのですが?
断章》は魔術で擬似的に再現できるといいなぁ。

 そんな『薄暗がりの世界』へよそこそ。

2010年、上半期の読書など

 2010年、上半期の読書などについて。
 振り返ってみての記事は、「2010年、1月~3月の読書など」と、「2010年、4月~6月の読書など」とに簡単に記した。

 この雑記記事には、振り返り記事をまとめながら考えたことの内、それなりにまとまりをなしてきた事柄を、ノート的に書いておこうと思います。
 強いて言えば、論考以前的な、考察のノートですね。
 これから検討を重ねて、一般的な通用性を高める必要はあります。

あなたのための物語

あなたのための物語」 

 こんなタイトルを前にしたら、
「つまりこれは……「私」のための物語って言いたいわけ? ふーん……じゃあ、もし私のための物語じゃなかったら、文句言ってもいいってわけ?」
 と、無駄に挑発的な態度で読書にのぞむことって、よくありますよね。
 え? 私だけ? そんな……
 という前置きは、おいといて。

   「あなたのための物語」 早川書房 (2009/08)  長谷 敏司 (著)

 この物語が、本を手に取った、すべての人のための物語であることを願いつつ。以下はネタバレを含みます。

「断章のグリム 1 『灰かぶり』 」甲田学人 著

 Missingから、物語は類型として分類され強固な力を持ち、物語が現実を悪夢として浸食する“幸せな終わりは期待できない”クトゥルフ系の世界観を継承しています。

 ただ、主人公サイドには今回カウンター手段が配備されたので、敵側(根本的原因には悪意があるわけではない、(例、アザトース))がより悪化していると言えますが。
対抗手段も、使えば使うほど破滅へと近寄る、まさに、クトゥルフの呼び声でもプレイしているかのような状況です。

フィクションの値打ち

 「フィクションの価値(値打ち)」とは何か?
 とても大づかみな問いだから、応え方は人それぞれのはずだ。

 問いを限定して「小説の値打ちとは何か?」としてみよう。
 これでもまだ大づかみな問いだけど。この問いは、近代に小説の形式が生まれてから数百年の間、繰り返し問われてきて、それなりの整理に蓄積がある。
 だから、過去の蓄積を踏まえれば、ある程度のことは応えられる。

 「小説の値打ちとは何か?」

ケータイ小説をきっかけにした雑感

 Drupal.cre.jpのBlogで、アタシは、昨年末の12月23日に「2008年、今年の読書とか、ふりかえり」ってのを書いたけど。
 何の気なしに、見直してて、ふと、面白いことに気づいた。
 実は、アタシ、昨年、生まれてはじめてケータイ小説を、1本通読。
 面白いと思ったし、読んだ前後に、チャットでそのように“発言”したことも覚えてる。

 けれど、「2008年、今年の読書とか、ふりかえり」を書いたとき、アタシは、まったく、その件を思い出さなかった。


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