ストーリー


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2010年、上半期の読書など

 2010年、上半期の読書などについて。
 振り返ってみての記事は、「2010年、1月~3月の読書など」と、「2010年、4月~6月の読書など」とに簡単に記した。

 この雑記記事には、振り返り記事をまとめながら考えたことの内、それなりにまとまりをなしてきた事柄を、ノート的に書いておこうと思います。
 強いて言えば、論考以前的な、考察のノートですね。
 これから検討を重ねて、一般的な通用性を高める必要はあります。

フィクション作品の読み解き、と、狭い意味でのストーリー

 小説マンガ映画など、フィクション作品の面白みは、読者(受け手)の作品体験で味わわれます。
 「フィクション」って「虚構お話」のことですけど、その面白みは、受け手(読者)それぞれの主観的体験で味わわれる。

 アタシ(本稿の論者)は、別の論考文(「フィクションの値打ち」)で、概略、次のような主張(考え方)の妥当性を論考してみてます。


フィクションのキャラクターの魅力(改訂版)

 小説マンガ映画などの、フィクションの値打ち(価値)は、「キャラクターの魅力にある」って意見を、しばしば聞きます。
 アタシは、この意見に同意はしますけど、条件付きでの同意です。

 「キャラクターの魅力」も、「フィクションの値打ち」の重要な要素ではある。
 ただし、フィクションのキャラクターの魅力は、本来は、単体では成り立たないんです。

 例えば、同じ架空のキャラクターであっても、フィクションのキャラクターと大きく性格が違う類として、マスコットキャラクターを挙げることができます。

『BLUE DRAGON』第47話「闇の中へ」、主人公シュウの“変容”のはじまり

 アニメ作品『BLUE DRAGON』の第47話「闇の中へ」は、傑作。
 『BLUE DRAGON』ってアニメは、いわゆる異世界ファンタジー設定の冒険物語だけど。
 終盤の第39話(「凱旋」)~最終第51話(「シュウ」)が、スリリングな展開で引き込まれる。

 世界の終わりを食い止めようとする主人公シュウが、すべてを呑み込む闇の奥底を覗いて、それでも帰ってくると、キャラが化けてるような感じがかっこいい。
 第47話「闇の中へ」では、クライマックスでキャラ化けする主人公の、“変容”第1段階とも思えるような内面ドラマがうかがわれて、そこがいい。

フィクションの多様な読解は、どうとでも読めるではない

 「フィクションの多様な読解(解釈)」って、つまりは、「あるフィクション作品を読む読書体験で、読者のそれぞれが味わう面白み、楽しさ、感動は、人それぞれ」ってこと。
 けれど、それはあるフィクション作品を「どうとでも読める」と言うことではない。
 そんなふうに思ってる人もいるけど。それは勘違い。

 例えば、アニメ『コードギアス 反逆のルールーシュ』の主人公、ルルーシュ・ランペルージュを、「自己中」と呼ぶか「復讐者」と呼ぶか、あるいは、「ロマンチスト」と呼ぶか「誇大妄想狂」と呼ぶか、はたまた「策士」と呼ぶか「はた迷惑」と呼ぶか。それは、視聴者の人それぞれだ。

フィクションの値打ち

 「フィクションの価値(値打ち)」とは何か?
 とても大づかみな問いだから、応え方は人それぞれのはずだ。

 問いを限定して「小説の値打ちとは何か?」としてみよう。
 これでもまだ大づかみな問いだけど。この問いは、近代に小説の形式が生まれてから数百年の間、繰り返し問われてきて、それなりの整理に蓄積がある。
 だから、過去の蓄積を踏まえれば、ある程度のことは応えられる。

 「小説の値打ちとは何か?」


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