石田衣良


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2009年、7月~9月の読書など

 今年(2009年)、第3四半期の読書など。
 第1四半期第2四半期に続いて「過去10年くらいに読んだ本の再読フェイズ」が継続してる。メインは小説類

 ちょっと前のアニメの再見もボチボチやってますが。この8月に、とりあえず放映が終了した『仮面ライダーディケイド』の影響で、「平成ライダー」と呼ばれる変身ヒーロー番組の過去作品を、集中的に観なおしてます。そりゃもう、熱心に(笑)。

石田衣良、作、『ラストホーム』(『LAST』所収)、「でも、あんたがそう思うんならきっとそうなんだろう」

 “渋井聡の転落は突然やってきた。”。
 こう書き出される『ラストホーム』は、職場でいさかいを起こすたびに、職を転々としてきた渋井聡が、40代になってからホームレスになる話。

 講談社の「問題小説」2003年2月号に掲載された石田衣良さんの短編小説で、短編集『LAST』に採録されてる。

 この短編小説は、読んだ人によって評価が別れやすいだろう、と思います。
 アタシ(紹介者)としては、もう少し長い分量で読ませて欲しかった作品。

2009年、4月~6月の読書など

 今年(2009年)、第2四半期の読書など。
 とりあえず、第1四半期に続いて「過去10年くらいに読んだ本の再読フェイズ」が継続してる。ただ、メインは小説類にシフト。

 後、ちょこちょこアニメを観てる。こちらも最新作ではなくて、ちょっと前のアニメの再見を飽きずに(笑)やってる。

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◎読書
小説類:
 今年は「村上春樹さんの長編新作が出る」とは聞いてたので、少し前から旧作を読み直したり、未読作品を買って読んだりしてた。

石田衣良、作、『ラストジョブ』(『LAST』所収)、やるせない期待の形(旧版)

【この紹介文は】
 この紹介文は、2009年6月に初公開した、石田衣良さん作の短編小説『ラストジョブ』の紹介文です。
 7月15日に内容を改訂した改訂版と差し替えました。
 6月26日に初公開した後、翌27日に構成を改めた版を「旧版」としています。
(改訂の経緯については「「やるせなさに彩られた期待」筆者ノート」にも記しています)


石田衣良、筆、「四人の十四歳へ」、『4TEEN』の軽やかな疾走感について

 「始まりはとても気楽なものだった」。「四人の十四歳へ」と、題された文章は、こう書き出されている。
 「四人の十四歳へ」は、作家石田衣良さんが、著作『4TEEN』の末尾に付した「あとがき」で、新潮文庫版で読める。(単行本版で読めるかは未確認)

 この、あとがき「四人の十四歳へ」、連作短編集『4TEEN』を読んだ人には面白く読める短文。
 この短文を読んだうえで、『4TEEN』を再読すると、いろいろ新しい気づきも、あるだろうと思えます。

石田衣良、作『十四歳の情事』(『4TEEN』所収)

 『十四歳の情事』は、小説家石田衣良さん著の、連作短編集『4TEEN』(フォーティーン)に収められた1篇。
 東京の月島界隈で暮らす、中学生男子4人組を描いた短編の1つ。“梅雨に入る直前”頃の様子から語りはじめられる作品は、4人組の1人、内藤ジュンが、年上の人妻と親しく交際をする話。

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 “梅雨に入る直前の一週間は、空のサーモスタットが壊れてしまったようにいきなり暑くなることがある。”

石田衣良、作、『ラストジョブ』(『LAST』所収)、やるせない期待の形(改訂版)

 短編小説『ラストジョブ』は、石田衣良さんの作品集『LAST』に採録された7篇の内、2本めに収められてる。
 講談社文庫版で37頁ほどの短さ。題材としては、若い主婦で幼い一児の母親である主人公がおこなう、主婦売春が扱われている。

 もちろん、この小説で描かれている事柄は、主婦売春の是非などではない。
 小説は、法律問題のケース・スタディーでもなければ、道徳の教科書でもないのだから。当たり前だ。

石田衣良、著『4TEEN〔フォーティーン〕』、ささやかな“冒険”を通して彩られる光景と、いろめきたつ情感

 『4TEEN〔フォーティーン〕』は、小説家石田衣良さん著の連作小説集。

 8作の連作中短編は、みんな東京の月島界隈で暮らす中学2年生男子4人組の物語。中学生が、日常生活の内で、もしかしたら関らないとも限らない、ささやかな“冒険”が扱われる。
 大冒険の物語じゃぁない。例えば、家族に内緒で新宿に出かけて、ストリップ劇場を覗いてみるとか、病院が嫌になって抜け出して来た患者さんに頼まれて、潜伏を支援しちゃうとか。あるいは、恋愛のようなドキドキハラハラする“冒険”が扱われる。

石田衣良、作『十五歳への旅』(『4TEEN』所収)、「誰にだって、それぞれの形の悩みがあるようだった」

 『十五歳への旅』は、石田衣良さん著の、連作短編集『4TEEN〔フォーティーン〕』で、ラストを締めてる1篇。連作のラストを飾る力作です。

 東京の月島界隈で暮らす、中学生男子4人組を描いた短編8作の1作で、4人組が3年生になる直前の春休み中の物語。
 4人は房総半島の海岸線を自転車旅行する予定だったのに、何度か打ち合わせをしてる内に、家族には秘密で、新宿中央公園にキャンプして、新宿の街を探検するって計画になっちゃう。

石田衣良、作、『ラストライド』(『LAST』所収)、色濃い不安感の描写が読み応えを生んでる短編

 短編小説『ラストライド』は、石田衣良さんの作品集『LAST』に採録された7篇の内、巻頭に収められた1篇。
 文庫版で34頁ほどの短い作品は、全編が色濃い不安感に彩られていて、読み応えがある。

 あれほどしつこかった催促の電話が一週間ほど、ぱたりとやんでいた。だが福本修二の切羽詰まった気持ちに変化はない。

 作品の冒頭は、こう書き出され、冒頭パラグラフは、「一週間で十パーセント以上の高利をむさぼる小切手金融の、それもまったく無関係の三社がそろって音沙汰なしなのが信じられなかった。」と、締められてる。

2009年、1月~3月の読書など

 今年(2009年)も、最初のクォーター(1/4)が過ぎたけど。読書は、妙に偏ったノリになってる。読んでるアタシは面白がってるからいいんだけど。

 時々サイクルがやってくる「過去10年くらいに読んだ本の再読フェイズ」に入ってて。今回は、何故か、思想書再読がメイン。関連してキリスト教、ユダヤ教関連の本を再読で読み散らしてる。偏ってるなー(笑)。

 「何故か」とか言って、きっかけははっきりしてて、西研さんの『哲学的思考 フッサール現象学の核心』の再読。

石田衣良、作『びっくりプレゼント』(『4TEEN』所収)旧版

【この紹介文は】
 この紹介文は、2007年4月に初公開した、石田衣良さん作の短編小説『びっくりプレゼント』の紹介文です。
 2009年3月に、大幅改稿した改訂版と差し替えました。

 『びっくりプレゼント』は、小説家、石田衣良さん著の、連作短編集『4TEEN』(フォーティーン)の冒頭に収められた1篇。

 東京の月島界隈で暮らす、中学生男子4人組を描いた短編連作の第1作だ。

石田衣良、作『空色の自転車』(『4TEEN』所収)

 『空色の自転車』は、小説家石田衣良さん著の、連作短編集『4TEEN』(フォーティーン)に収められた1篇。
 東京の月島界隈で暮らす、中学生男子4人組を描いた短編8作の内、7番めに収められている。

 『4TEEN』には、4人組が中学2年の1年間に、普通の暮らしの合間に経験する、ささやかな“冒険”の物語が編まれてるけれど。『空色の自転車』では、むしろ4人組の1人、ダイの身の上に起きる重大な事件と、その事件を巡って交差する友情の方が、内容の焦点になると思えます。

石田衣良、著、『電子の星』(I.W.G.P.IV)、ストリートの伝説になってるマコト

 『電子の星』は、石田衣良さんの連作小説「池袋ウエストゲートパークI.W.G.P.)」本編4冊めの作品集。
 語り手キャラのマコト(真島誠)は、東京池袋のウエストゲートパーク(西口公園)近くで、実家の果物屋の店員をしながら、雑誌でセミ・プロのコラム・ライターもやってて。池袋のストリートで、ボランティア的なトラブル・シューターとして知られて久しかった。

 4冊めの作品集では、マコトの変化が目立つようだ。生身のマコトと別に、ストリートの伝説のようなイメージが一人歩きしてる感もある。

石田衣良、作、『電子の星』(『電子の星』池袋ウエストゲートパークIV所収)旧版

【この紹介文は】
 この紹介文は、2008年2月に初公開した、石田衣良さん作の短篇小説『電子の星』の紹介文です。
 2008年2月に、大幅改稿した改訂版と差し替えました。

電子の星』は、石田衣良さんによる「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.)シリーズ、本編の1作。本編4冊目の作品集に収められた表題作で、採録された中篇4本の最後に収められてる。

石田衣良、作、『反自殺クラブ』(『反自殺クラブ』池袋ウエストゲートパークV所収)

 『反自殺クラブ』は、石田衣良さんによる「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.)シリーズ、本編の1作。本編5冊目の作品集『反自殺クラブ』の表題作で、採録4作の最後に収められてる。

 語り手で主人公格のマコト(真島誠)は、池袋のストリートで、トラブル・シューターとして知られてるキャラ。
 “梅雨が終わる前から気温が三十五度なんて、東京の夏はいよいよ壊れていくよう”なある日。実家の果物屋で、店番をしてたマコトを訪ねてくる3人の若者。「反自殺クラブ」を称す彼らの依頼に応じ、マコトは、ネットの自殺サイトで集団自殺のプロデュースをしているという、謎の人物を追うことになる。

石田衣良、作、『飛ぶ少年』(『4TEEN』所収)

 『飛ぶ少年』は、小説家石田衣良さん著の、連作短編集『4TEEN』(フォーティーン)に収められた1篇。
 東京の月島界隈で暮らす、中学生男子4人組を描いた短編の1つだけど。この作品は、クラスでも浮きまくってる放送委員のユズル(関本譲)の話。掲載8作の内、3番めに採録されてる。

 『4TEEN』では、4人組が中学2年の1年間に、普通の暮らしの合間に経験する、ささやかな“冒険”の物語が編まれてる。ただ、ここで言うのは広い意味の“冒険”で。『飛ぶ少年』では、ユズルは校舎の4階の窓から宙に飛び出し、墜落して骨折する。

石田衣良、作、『死に至る玩具』(『反自殺クラブ』池袋ウエストゲートパークV所収)

 『死に至る玩具』は、石田衣良さんによる「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.)シリーズ、本編の1作。本編5冊目の作品集『反自殺クラブ』に収められた4作の内、3番めに採録されてる。

 なぜか“時間の流れがゆるくなる”春先。語り手であるマコト(真島誠)が店番をする果物屋の店先にやってきたのは、少し前から池袋駅北口あたりで、ファッション・マッサージのキャッチガールをはじめてて、マコトとも顔見知りになってた若い女だった。

石田衣良、作『ぼくたちがセックスについて話すこと』(『4TEEN』所収)

 『ぼくたちがセックスについて話すこと』は、小説家石田衣良さん著の、連作短編集『4TEEN』(フォーティーン)に収められた1篇。
 東京の月島界隈で暮らす、中学生男子4人組を描いた短編8作の内、6番めに掲載されてる。

 『4TEEN』では、4人組が中学2年の1年間に、普通の暮らしの合間に経験する、ささやかな“冒険”の物語が編まれてる(広い意味の“冒険”だけどね)。
 ただ、『ぼくたちがセックスについて話すこと』で、“冒険”の焦点に立つのは、4人組ではなくて、ゲスト・キャラ。

石田衣良、作、『伝説の星』(『反自殺クラブ』池袋ウエストゲートパークV所収)

 『伝説の星』は、石田衣良さんによる「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.)シリーズ、本編の1作。本編5冊目の作品集『反自殺クラブ』に収められた4作の内、2番めに採録されてる。

 “ヒートアイランドの街に冬はなくなった”と、言われた“コートもいらない陽気”の池袋の正月。
 西一番街の果物屋に、デカい50年代のアメ車を乗りつけてきたのは、主人公のマコト(真島誠)がまだ生まれる前に“空をかけたヒーロー”。一曲だけミリオン・ヒットを飛ばした元ミュージシャンだった。


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