4TEEN


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2009年、7月~9月の読書など

 今年(2009年)、第3四半期の読書など。
 第1四半期第2四半期に続いて「過去10年くらいに読んだ本の再読フェイズ」が継続してる。メインは小説類

 ちょっと前のアニメの再見もボチボチやってますが。この8月に、とりあえず放映が終了した『仮面ライダーディケイド』の影響で、「平成ライダー」と呼ばれる変身ヒーロー番組の過去作品を、集中的に観なおしてます。そりゃもう、熱心に(笑)。

石田衣良、筆、「四人の十四歳へ」、『4TEEN』の軽やかな疾走感について

 「始まりはとても気楽なものだった」。「四人の十四歳へ」と、題された文章は、こう書き出されている。
 「四人の十四歳へ」は、作家石田衣良さんが、著作『4TEEN』の末尾に付した「あとがき」で、新潮文庫版で読める。(単行本版で読めるかは未確認)

 この、あとがき「四人の十四歳へ」、連作短編集『4TEEN』を読んだ人には面白く読める短文。
 この短文を読んだうえで、『4TEEN』を再読すると、いろいろ新しい気づきも、あるだろうと思えます。

石田衣良、作『十四歳の情事』(『4TEEN』所収)

 『十四歳の情事』は、小説家石田衣良さん著の、連作短編集『4TEEN』(フォーティーン)に収められた1篇。
 東京の月島界隈で暮らす、中学生男子4人組を描いた短編の1つ。“梅雨に入る直前”頃の様子から語りはじめられる作品は、4人組の1人、内藤ジュンが、年上の人妻と親しく交際をする話。

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 “梅雨に入る直前の一週間は、空のサーモスタットが壊れてしまったようにいきなり暑くなることがある。”

石田衣良、著『4TEEN〔フォーティーン〕』、ささやかな“冒険”を通して彩られる光景と、いろめきたつ情感

 『4TEEN〔フォーティーン〕』は、小説家石田衣良さん著の連作小説集。

 8作の連作中短編は、みんな東京の月島界隈で暮らす中学2年生男子4人組の物語。中学生が、日常生活の内で、もしかしたら関らないとも限らない、ささやかな“冒険”が扱われる。
 大冒険の物語じゃぁない。例えば、家族に内緒で新宿に出かけて、ストリップ劇場を覗いてみるとか、病院が嫌になって抜け出して来た患者さんに頼まれて、潜伏を支援しちゃうとか。あるいは、恋愛のようなドキドキハラハラする“冒険”が扱われる。

石田衣良、作『十五歳への旅』(『4TEEN』所収)、「誰にだって、それぞれの形の悩みがあるようだった」

 『十五歳への旅』は、石田衣良さん著の、連作短編集『4TEEN〔フォーティーン〕』で、ラストを締めてる1篇。連作のラストを飾る力作です。

 東京の月島界隈で暮らす、中学生男子4人組を描いた短編8作の1作で、4人組が3年生になる直前の春休み中の物語。
 4人は房総半島の海岸線を自転車旅行する予定だったのに、何度か打ち合わせをしてる内に、家族には秘密で、新宿中央公園にキャンプして、新宿の街を探検するって計画になっちゃう。

石田衣良、作、『ラストライド』(『LAST』所収)、色濃い不安感の描写が読み応えを生んでる短編

 短編小説『ラストライド』は、石田衣良さんの作品集『LAST』に採録された7篇の内、巻頭に収められた1篇。
 文庫版で34頁ほどの短い作品は、全編が色濃い不安感に彩られていて、読み応えがある。

 あれほどしつこかった催促の電話が一週間ほど、ぱたりとやんでいた。だが福本修二の切羽詰まった気持ちに変化はない。

 作品の冒頭は、こう書き出され、冒頭パラグラフは、「一週間で十パーセント以上の高利をむさぼる小切手金融の、それもまったく無関係の三社がそろって音沙汰なしなのが信じられなかった。」と、締められてる。

石田衣良、作『びっくりプレゼント』(『4TEEN』所収)旧版

【この紹介文は】
 この紹介文は、2007年4月に初公開した、石田衣良さん作の短編小説『びっくりプレゼント』の紹介文です。
 2009年3月に、大幅改稿した改訂版と差し替えました。

 『びっくりプレゼント』は、小説家、石田衣良さん著の、連作短編集『4TEEN』(フォーティーン)の冒頭に収められた1篇。

 東京の月島界隈で暮らす、中学生男子4人組を描いた短編連作の第1作だ。

石田衣良、作『空色の自転車』(『4TEEN』所収)

 『空色の自転車』は、小説家石田衣良さん著の、連作短編集『4TEEN』(フォーティーン)に収められた1篇。
 東京の月島界隈で暮らす、中学生男子4人組を描いた短編8作の内、7番めに収められている。

 『4TEEN』には、4人組が中学2年の1年間に、普通の暮らしの合間に経験する、ささやかな“冒険”の物語が編まれてるけれど。『空色の自転車』では、むしろ4人組の1人、ダイの身の上に起きる重大な事件と、その事件を巡って交差する友情の方が、内容の焦点になると思えます。

石田衣良、作、『飛ぶ少年』(『4TEEN』所収)

 『飛ぶ少年』は、小説家石田衣良さん著の、連作短編集『4TEEN』(フォーティーン)に収められた1篇。
 東京の月島界隈で暮らす、中学生男子4人組を描いた短編の1つだけど。この作品は、クラスでも浮きまくってる放送委員のユズル(関本譲)の話。掲載8作の内、3番めに採録されてる。

 『4TEEN』では、4人組が中学2年の1年間に、普通の暮らしの合間に経験する、ささやかな“冒険”の物語が編まれてる。ただ、ここで言うのは広い意味の“冒険”で。『飛ぶ少年』では、ユズルは校舎の4階の窓から宙に飛び出し、墜落して骨折する。

石田衣良、作『ぼくたちがセックスについて話すこと』(『4TEEN』所収)

 『ぼくたちがセックスについて話すこと』は、小説家石田衣良さん著の、連作短編集『4TEEN』(フォーティーン)に収められた1篇。
 東京の月島界隈で暮らす、中学生男子4人組を描いた短編8作の内、6番めに掲載されてる。

 『4TEEN』では、4人組が中学2年の1年間に、普通の暮らしの合間に経験する、ささやかな“冒険”の物語が編まれてる(広い意味の“冒険”だけどね)。
 ただ、『ぼくたちがセックスについて話すこと』で、“冒険”の焦点に立つのは、4人組ではなくて、ゲスト・キャラ。

石田衣良、作『大華火の夜に』(『4TEEN』所収)

 『大華火の夜に』は、小説家石田衣良さん著の、連作短編集『4TEEN』(フォーティーン)に収められた1編。
 東京の月島界隈で暮らす、中学生男子4人組を描いた短編8作の内、5番めに採録されている。

 『4TEEN』の短編は、どれも中学生の男の子が、普通の暮らしの合間に経験するささやかな“冒険”の物語だけど。『大華火の夜に』は、夏休みの冒険。わくわくドキドキです。

〔前略〕八月の第二土曜日は、すぐそばの晴海埠頭で東京湾大華火祭がある。ぼくたちの夏休み前半のクライマックスで、東京の半分の人間が集まる華火大会だ。レインボーブリッジを背にして、スターマインや尺玉が八十分間休みなくはじける豪華な音と光のショーだった。

石田衣良、作、『月の草』(『4TEEN』所収)

月の草』は、小説家石田衣良さん著の、連作短編集『4TEEN』(フォーティーン)に収められた1編。
 東京の月島界隈で暮らす、中学生男子4人組を描いた短編連作の2作めで。
 語り手キャラの「ぼく」、北川テツローくんの、恋愛のような体験の物語だ。

 恋愛の「ような」なんて、もって廻った書き方になるのは、モダン・クラシックな恋愛--つまり、いかにも近代小説風の恋愛とは、タイプが違う物語が書かれてるから。

石田衣良、作、『西一番街テイクアウト』(『骨音』池袋ウエストゲートパークIII所収)

『西一番街テイクアウト』は、石田衣良さんによる「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.)連作の1本。本編3冊めの作品集『骨音』に採録された中篇で、採録4作の内、2番めに収められてる。

 セミ・プロのコラム・ライターになったマコト(真島誠)は、ある年の1月、めずらしく「コラムを書いてるストリートファッション誌から、書評を頼まれた」。ウエスト・コーストの黒人ラッパーのぶ厚い評伝を読むには、さすがにウエストゲートパークのベンチでは辛いと、大噴水があるサンシャインシティ・アルパの広場に出かける。

石田衣良、作『びっくりプレゼント』(『4TEEN』所収)改訂版

 『びっくりプレゼント』は、石田衣良さん著の、連作短編集『4TEEN』(フォーティーン)の1篇。採録8作の冒頭に収められている。
 東京の月島界隈で暮らす、中学生男子4人組を描いた短編連作の第1作だ。

 『びっくりプレゼント』では、中学1年生の学年が終わった春休みの間に、4人組が関った出来事が描かれる。
 『4TEEN』では、4人組が中学2年の1年間に、普通の暮らしの合間に経験する、ささやかな“冒険”の物語が編まれてて。『びっくりプレゼント』で描かれる“冒険”は、ことにささやかなものだけど、読後感はいい。


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