谷甲州


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『機動戦士ガンダムAGE』のSFネタ解説その5:飛び出せ、真空!

 機動戦士ガンダムAGEに出てくるギミックや台詞を元に妄想をたくましくしていくSFネタ解説シリーズの5回目。

 第5回はガンダムAGE第9話で登場した、宇宙服なしでの船外活動をネタにしたい。真面目七分に法螺三分、大嘘ついても小嘘はつくなの三割精神でいく。最後までおつきあいいただければ、幸いである。

 当然のことながら、宇宙服なしで真空の宇宙空間に放りだされると、人はすぐに死ぬ。
 では、どのように死ぬだろうか?

「覇者の戦塵1944 『マリアナ機動戦 4』」谷甲州 著

 流石に強いなB29。まぁ、登場する敵が弱かったことは一度もありませんし、これからも無いと思いますが。
戦闘機ではないのに、戦闘機とやり合える火力と防弾能力。高高度飛行能力もあるので、
史実より強化された本作でも強敵でした。前回登場してから脅威度が上がりっぱなしです(笑)
史実だと終戦まで“鬼”でしたが。今後とも日本を苦しめてくれることでしょう(こら)

 もっとも、B29が無くとも、アメリカ軍が鬼なのは同じ事ですが、

「覇者の戦塵1944 『マリアナ機動戦 3』」谷甲州 著

 今回のお題は、日本における戦略爆撃の代名詞B29と、
知名度では零戦に負けるが、海軍陸上戦闘機紫電改

 後は、非常に地道に腹の探り合いと、駆け引きが行われていました。
電波妨害に対電波妨害対策、直接矛を交えない戦いの存在。
いやこー、この地味さが醍醐味です(笑)

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覇者の戦塵

「覇者の戦塵1944 『マリアナ機動戦 2』」谷甲州 著

 現場で地道に積み上げた結晶、通信解析やV1の対艦バージョンの如き、初期型対艦ミサイルが活躍しています。
ああ、いままで頑張りましたから。その成果と思えば、感慨もひとしおです。

 作者の方向性故に、もしくは、作品の特性故に、爽快感や燃焼感覚とは縁がありません(笑)
これはこれで良い作品なのですが、戦艦大和でなく対空駆逐艦秋月でもなく、戦時量産型みたいな?
パラドックス系の独特の香りが漂っています。

「覇者の戦塵1944 『マリアナ機動戦 1』」谷甲州 著

 史実としてみた場合、消耗が続いて体力が落ちた日本軍が、決戦を挑んで敗退した結果、
第二次大戦の主力である、空母航空戦力を失ったマリアナ沖海戦が舞台です。

 史実と異なり、シリーズ現時点での日本軍は“なんとか戦える”レベルの国力を維持することに成功していますので、
マリアナの七面鳥撃ちにはならないと思います。いや、なったらそこで終了ですが。
と言うか、これだけチート的に日本を強化しても、それでもアメリカが優勢-それも欧州結い戦で-というあたりは、

宇宙の戦闘:『天冥の標III アウレーリア一統』より、エスレル号vs海賊船

 小川一水さんの『天冥の標III』では、IIから再び時代が流れて24世紀の太陽系が舞台となっている。
 さまざまな謎がしだいに明らかになっていくのだが、今回はそのへんのネタバレはおいておいて、宇宙戦闘について語っていきたい。

 リアルさを演出に取り込んだ宇宙戦闘といえば、日本では谷甲州さんの『航空宇宙軍史』シリーズがまずあげられる。合わせて林譲治さん(『機動戦士ガンダム MS IGLOO』など)や、笹本祐一さん(『ミニスカ宇宙海賊』など)、佐藤大輔さん(『地球連邦の興亡』など)らの作品も、おすすめしたい。

『彷徨える艦隊 3、4』ジャック・キャンベル 星図の追加と、宇宙戦闘についてあれこれ

 まずは、ミリタリー系スペースオペラ『彷徨える艦隊』の3巻と4巻の星図をアップしよう。

『彷徨える艦隊3&4』星図『彷徨える艦隊3&4』星図

 星系の数が増えたのでちょっと縮小。ハイパーネット・ゲートの島津マークがちょっとつぶれてしまったか。

 さて、毎巻派手な宇宙戦闘が行われているこのシリーズだが、もちろん、科学的にはホラを吹いている部分が多くある。
 0.1から0.3光速で戦闘艦をぶっとばす謎の推進機関や、原理不明の防御シールドなどがそのホラ部分である。

「航空宇宙軍史 『終わりなき索敵 上』」「航空宇宙軍史 『終わりなき索敵 下』」谷甲州 著

 航空宇宙軍史シリーズ中、現時点(2009/07/18)において、唯一新刊で購入可能な書籍です。
後は、中古書籍に頼るしかないという悲しさがあります。

 そう、そして本作もやはり人類側の敗北という悲しみに彩られた作品であり、
敗北から逃れるためにもがく人類側の苦闘です。

 時間軸が入り乱れる過去改変の繰り返しを拒もうとする世界法則
航空宇宙軍と敵対的な姿勢を崩さず、劣勢な科学水準・社会体制からノウハウを積み上げ時間と共に強敵と成る汎銀河連合

『機動戦士ガンダム00』のSFネタ解説その27:恒星間航行

 機動戦士ガンダム00に出てくるギミックや台詞を元に妄想をたくましくしていくSFネタ解説シリーズの27回目。

 いよいよガンダム00の2ndシーズンも終了間際。本日(3/15)放映の第23話『命の華』では、スペースコロニーほどもあるイノベイターたちの大型母艦が登場した。リボンズ曰く、外宇宙航行用のノアの箱船らしい。

 この外宇宙という言葉を、どこと考えるか。

 たとえば、外惑星(がいわくせい)という言葉がある。地球軌道よりも内側を内惑星と言い、地球よりも太陽から遠い惑星のことを指す言葉だ。

歴史のif――もしも、太平洋戦争の最初の半年で、連合艦隊の主力艦が壊滅していたなら

 太平洋戦争を扱った架空戦記のネタを考える時にしばしばネックになるのが「史実はこれはこれで、けっこう良くがんばった方じゃね?」という観点だ。

 史実の日本軍を見れば、確かに、さまざまな錯誤、ロクでもない失敗、明らかな勘違い、組織運営などの「ダメな部分」は山のようにある。あるには、ある。

 が、自分の周囲を見回してみよう。自分の仕事っぷりを思い返してみよう。

「ま、しょせんはこんなもんだよなぁ」
 という気分にはならないだろうか?

『機動戦士ガンダム00』のSFネタ解説その16:太陽炉

 機動戦士ガンダム00を見て、出てくるギミックや台詞を元に妄想をたくましくしていくSFネタ解説シリーズの16回目。

 今回のお題は、#17『スローネ強襲』でおなくなりになったエイフマン教授に哀悼と敬意を表して太陽炉の謎に迫りたい。

 エイフマン教授のセリフだけでなく、#17ではアバンタイトルでも木星軌道上で何やらソレスタルビーイングに絡む事件があった。

 なぜ、木星なのだろうか。

 核融合が実用化された宇宙世紀ガンダムで木星が重要であった理由は、ずばり、核燃料であるヘリウム3の採集のためであった。ヘリウム3による核融合が実用化できれば、中性子をほとんど出さない、効率が良くて(そこそこ)安全なパワープラントになるからである。

「覇者の戦塵1943 『空中雷撃』」谷甲州 著

 シリーズ特有の、プロジェクトXより更に地味な話は健在です、人を選ぶなぁ、これ。
対艦誘導ロケット弾、現代におけるミサイルのひな形開発に苦労する技術者と、無線傍受指揮官の話ですが、石焼きプロジェクトXかと思われるほどに、地道な展開が続きます。いや、後方の技術者に焦点を当てているので、そう言う物かも知れませんが。
 そろそろ、技術開発だけではなく、開発体制の方にも焦点が移り始めたので、お役所同士のぶつかりあいが発生するかも知れません、この作風でどう裁くのかが興味深いところなのですが。

『覇者の戦塵1943 空中雷撃』谷甲州 技術者の思考の積み重ねに燃える

 仕事というのは、日々の積み重ねである。

 これは戦争でも変わりはない。『斎藤道三 兵は詭道なり』(岩井三四二)でひたすら歩き、道路の普請や食料の仕入れや運搬の積み重ねで戦国時代が描かれるように、谷甲州さんの『覇者の戦塵』でも毎日の仕事の積み重ねがいかに重要かは繰り返し描写されている。道路の普請に苦労したり、対空監視哨を維持するのにひんぱんに陣地を変えたりする描写がこれまでも続いている。

『機動戦士クロスボーンガンダム 鋼鉄の七人 1』長谷川裕一

 長谷川祐一といえば、「圧倒的不利からの大逆転」である。
 ロボットものでいえば、手足がもげ、必殺技が封じられてからが勝負。そこから逆転できてこそ主役というものだ。

 『鋼鉄の七人』もそのノリで突き進む。
 1巻だけでも次のような苦難が用意されている。

 過酷にすぎるタイムリミット。
 圧倒的に乏しい戦力。
 恐るべき異能を持つ難敵。
 裏切り者の疑惑。

 特に、切り札と考えられていたF99『レコードブレーカー』という光の翼を持つモビルスーツが登場してから手もなく敗退して退場するまでの流れはすばらしい。


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