池袋ウエストゲートパーク


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石田衣良、筆、「四人の十四歳へ」、『4TEEN』の軽やかな疾走感について

 「始まりはとても気楽なものだった」。「四人の十四歳へ」と、題された文章は、こう書き出されている。
 「四人の十四歳へ」は、作家石田衣良さんが、著作『4TEEN』の末尾に付した「あとがき」で、新潮文庫版で読める。(単行本版で読めるかは未確認)

 この、あとがき「四人の十四歳へ」、連作短編集『4TEEN』を読んだ人には面白く読める短文。
 この短文を読んだうえで、『4TEEN』を再読すると、いろいろ新しい気づきも、あるだろうと思えます。

石田衣良、著、『電子の星』(I.W.G.P.IV)、ストリートの伝説になってるマコト

 『電子の星』は、石田衣良さんの連作小説「池袋ウエストゲートパークI.W.G.P.)」本編4冊めの作品集。
 語り手キャラのマコト(真島誠)は、東京池袋のウエストゲートパーク(西口公園)近くで、実家の果物屋の店員をしながら、雑誌でセミ・プロのコラム・ライターもやってて。池袋のストリートで、ボランティア的なトラブル・シューターとして知られて久しかった。

 4冊めの作品集では、マコトの変化が目立つようだ。生身のマコトと別に、ストリートの伝説のようなイメージが一人歩きしてる感もある。

石田衣良、作、『電子の星』(『電子の星』池袋ウエストゲートパークIV所収)旧版

【この紹介文は】
 この紹介文は、2008年2月に初公開した、石田衣良さん作の短篇小説『電子の星』の紹介文です。
 2008年2月に、大幅改稿した改訂版と差し替えました。

電子の星』は、石田衣良さんによる「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.)シリーズ、本編の1作。本編4冊目の作品集に収められた表題作で、採録された中篇4本の最後に収められてる。

石田衣良、作、『反自殺クラブ』(『反自殺クラブ』池袋ウエストゲートパークV所収)

 『反自殺クラブ』は、石田衣良さんによる「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.)シリーズ、本編の1作。本編5冊目の作品集『反自殺クラブ』の表題作で、採録4作の最後に収められてる。

 語り手で主人公格のマコト(真島誠)は、池袋のストリートで、トラブル・シューターとして知られてるキャラ。
 “梅雨が終わる前から気温が三十五度なんて、東京の夏はいよいよ壊れていくよう”なある日。実家の果物屋で、店番をしてたマコトを訪ねてくる3人の若者。「反自殺クラブ」を称す彼らの依頼に応じ、マコトは、ネットの自殺サイトで集団自殺のプロデュースをしているという、謎の人物を追うことになる。

石田衣良、作、『死に至る玩具』(『反自殺クラブ』池袋ウエストゲートパークV所収)

 『死に至る玩具』は、石田衣良さんによる「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.)シリーズ、本編の1作。本編5冊目の作品集『反自殺クラブ』に収められた4作の内、3番めに採録されてる。

 なぜか“時間の流れがゆるくなる”春先。語り手であるマコト(真島誠)が店番をする果物屋の店先にやってきたのは、少し前から池袋駅北口あたりで、ファッション・マッサージのキャッチガールをはじめてて、マコトとも顔見知りになってた若い女だった。

石田衣良、作、『伝説の星』(『反自殺クラブ』池袋ウエストゲートパークV所収)

 『伝説の星』は、石田衣良さんによる「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.)シリーズ、本編の1作。本編5冊目の作品集『反自殺クラブ』に収められた4作の内、2番めに採録されてる。

 “ヒートアイランドの街に冬はなくなった”と、言われた“コートもいらない陽気”の池袋の正月。
 西一番街の果物屋に、デカい50年代のアメ車を乗りつけてきたのは、主人公のマコト(真島誠)がまだ生まれる前に“空をかけたヒーロー”。一曲だけミリオン・ヒットを飛ばした元ミュージシャンだった。

石田衣良、作、『スカウトマンズ・ブルース』(『反自殺クラブ』池袋ウエストゲートパークV所収)

 『スカウトマンズ・ブルース』は、石田衣良さんによる「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.)シリーズ、本編の1作。本編5冊目の作品集『反自殺クラブ』に収められた4作の内、巻頭に採録されてる。
 軽く読めるけど、パッと視よりもずっと面白い好編♪

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 “冷たい夏があっさりと秋に銀の座席を譲ったその日”、主人公で語り手キャラのマコト(真島 誠)は、“いつものようにコラムの締め切りまえで、嫌になるくらいネタに詰まっていた”。

石田衣良、著、『骨音』(I.W.G.P.III)「お互いが干渉してるようでしてない」ストリートの「ヘンな空気」

骨音』は、石田衣良さんの連作小説「池袋ウエストゲートパークI.W.G.P.)」本編3冊めの作品集。
 語り手キャラのマコト(真島誠)は、東京池袋のウエストゲートパーク(西口公園)近くで、実家の果物屋の店員をしながら、雑誌でセミ・プロのコラム・ライターもやってる。マコトは、ストリートのトラブルをボランティア的に解決していくトラブル・シューターとしても知られてた。

 3冊めの作品集では、I.W.G.P.ワールドの池袋の「ヘンな空気」を楽しめる。

石田衣良、作、『電子の星』(『電子の星』池袋ウエストゲートパークIV所収)改訂版

 『電子の星』は、石田衣良さんによる「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.)シリーズ、本編の1作。本編4冊目の作品集に収められた表題作で、採録された中篇4本の最後に収められてる。表題作らしく盛りだくさんの作品

 マコトは、見知らぬ相手から突然に、人探し依頼のメールを受け取る。ネットでマコトの噂を聞いたらしいメール差出人は、ハンドルネームで“DOWNLOSER”(負け犬)と名乗ってた。

 この記事では、中篇『電子の星』の内容について、不必要なネタバレを極力避けながら、読みどころをご紹介してみます。2008年2月に初公開した旧版を、2009年2月に大きく改稿しています。

石田衣良、作、『黒いフードの夜』(『電子の星』池袋ウエストゲートパークIV所収)

黒いフードの夜』は、石田衣良さんによる「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.)連作の1本。本編4冊目の作品集『電子の星』に採録された中篇4作の内、3番めに収められてる。

 3月半ば、マコト(真島誠)は、ミャンマーから、おそらく政治難民として日本に逃れてきた一家の少年と、友達になる。
『黒いフードの夜』は、マコトが、少年と交わした約束をまもろうと、トラブル・シューティングをする物語だ。

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石田衣良、作、『ワルツ・フォー・ベビー』(『電子の星』池袋ウエストゲートパークIV所収)

ワルツ・フォー・ベビー』は、石田衣良さんによる「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.)連作の1本。本編4冊目の作品集『電子の星』に採録された中篇4作の内、2番めに収められてる。

 物語内の今から5年前に、西一番街近くの東京芸術座裏で起きた殺人事件の調査を、マコトは被害者の父親から頼まれる。

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 5年前の12月27日の深夜1時、池袋の東京芸術座裏で起きた殺人事件は、物語内の今でも未解決。
 当時、池袋のストリートでは、“ひと月ほど話題になったが、死んだのが地元の人間ではなく犯人もわからなかったから、立ち消えになってしまった事件だった”らしい。

石田衣良、作、『東口ラーメンライン』(『電子の星』池袋ウエストゲートパークIV所収)

東口ラーメンライン』は、石田衣良さんによる「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.)連作の1本。本編4冊目の作品集『電子の星』に採録された中篇4作の1つで、巻頭に収められてる。

 マコトは、ストリート・ギャング、Gボーイズを「卒業」したツインタワーからの依頼を受ける。数ヶ月前、双子の兄弟が池袋東口に開店したラーメン屋が、悪質な嫌がらせを受けていたのだった。

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 以前は、Gボーイズでタカシ(安藤崇)側近のガードみたいな雰囲気だったツインタワー1号、2号は、「東通りを入ってしばらく」の辺りに、「カウンター席が一列に十二ならぶだけのシンプルな造り」の店、「七生」を構えていた。

石田衣良、著、『少年計数機』(I.W.G.P.II)「どうせ貧乏人は互いに盗みあい、助けあう」

小年計数機』は、石田衣良さんの連作小説「池袋ウエストゲートパークI.W.G.P.)」本編2冊めの作品集。
 語り手キャラのマコト(真島誠)は、東京池袋のウエストゲートパーク(西口公園)近くにある、実家、「間口一間」の果物屋(『死に至る玩具』)の店員。彼は、ストリートのトラブルをボランティア的に解決していくトラブル・シューターでもあった。

 2冊めの作品集では、採録作を通じて、マコトの、トラブル・シューターとしてのスタイルが固まっていく頃の様子が、楽しめる。

石田衣良、作、『西口ミッドサマー狂乱〔レイヴ〕』(『骨音』池袋ウエストゲートパークIII所収)

『西口ミッドサマー狂乱〔レイヴ〕』は、石田衣良さんの「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.)連作の1本。3冊目の作品集『骨音』の、巻末に収められてる書き下ろし。
 多分、単行本刊行時に書き下ろされ、雑誌掲載作を採録した他の3本より長め。盛りだくさんなのにスピーディーな展開に、迫力がある。

 語り手キャラのマコト(真島誠)は、池袋のストリート・ギャングの“キング”、こと、タカシ(安藤崇)に、幕張まで呼び出される。タカシは、商業レイヴ会場の楽屋で、マコトを「Gボーイズの頭脳」と言って、レイヴのオーガナイザー「ヘヴン」の幹部たちに引き合わせる。

石田衣良、作、『キミドリの神様』(『骨音』池袋ウエストゲートパークIII所収)

『キミドリの神様』は、石田衣良さんによる「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.)連作の1本。本編3冊目の作品集『骨音』に採録された中篇で、採録4作の内、3番めに収められてる。

「池袋一のストリート探偵に頼みたいことがある」
“寒さもゆるんだ三月のなかば”、突然、マコト(真島誠)の携帯に電話を入れてきたのはNPO団体の代表オコノギ(小此木克夫)。
「うちのセンターの若い人からきみの名前を聞いた」と言うオコノギ氏は、「この街に暮らしている人すべてのトラブル」の解決をマコトに依頼する。

石田衣良、著、I.W.G.P.外伝『赤・黒〔ルージュ・ノワール〕』、ルーレットは回り球は踊る

『赤・黒〔ルージュ・ノワール〕』は、I.W.G.P.池袋ウエストゲートパーク)の「外伝」と銘打たれた長編。もちろん、石田衣良さんの作品だ。
 スピード感のある作品で。2転3転する展開のスリリングさは、長編ならでは。

 街のダーク・ゾーンに引き込まれそうになってる30男が、起死回生に挑むことになるストーリー。物語のトーンは、本編連作とちょっと違います。音楽で言ったら、プレイ(演奏)のスタイルが違う、みたいな感じ。

石田衣良、作、『西一番街テイクアウト』(『骨音』池袋ウエストゲートパークIII所収)

『西一番街テイクアウト』は、石田衣良さんによる「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.)連作の1本。本編3冊めの作品集『骨音』に採録された中篇で、採録4作の内、2番めに収められてる。

 セミ・プロのコラム・ライターになったマコト(真島誠)は、ある年の1月、めずらしく「コラムを書いてるストリートファッション誌から、書評を頼まれた」。ウエスト・コーストの黒人ラッパーのぶ厚い評伝を読むには、さすがにウエストゲートパークのベンチでは辛いと、大噴水があるサンシャインシティ・アルパの広場に出かける。

石田衣良、著、『赤・黒〔ルージュ・ノワール〕』、シニカルなユーモアも楽しいアングラ・サスペンス

『赤・黒〔ルージュ・ノワール〕』は、石田衣良さんの長編小説。
 非合法カジノのギャンブルにはまって借金まみれの30男、小峰は、アングラ・カジノの世界を教えられたヤクザ者、村瀬の誘いに乗って、非合法カジノの売上金強奪に加担。
 絵に描いたような計画はどうにかこなせるが、金を山分けにする現場で、強奪団の内で一番気の弱そうな中年男が、首謀者(村瀬)を殺害してしまう。

 石田流のテンポのいい語り口で、事態が2転3転していく展開がスリリング。

石田衣良、作、『骨音』(『骨音』池袋ウエストゲートパークIII所収)

『骨音』は、石田衣良さんの「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.3冊目の作品集の表題作。
 採録4作の内、巻頭に収められてる。

「西一番街の果物屋の店番とちまちましたコラム書きで、異常な暑さの七月と冷たい八月が終わった」頃、ストリートのトラブル・シューターとして知られるマコト(真島誠)は、立派な顔立ちのホームレスから、依頼を受けることになる。

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「あんたはもぐりだが腕のいい探偵だときいている。それに、ストリートギャングにも顔がきくんだろう。たいした額じゃないが、仲間から集めた金もある。『骨折り』をなんとか探しだしてくれないか。〔後略〕」

石田衣良、著、『池袋ウエストゲートパーク』(I.W.G.P.作品集)

 石田衣良さんの「池袋ウエストゲートパーク」は、連作小説のシリーズ名。連作の最初の作品集の書名でもある。
 東京池袋のウエストゲートパーク(西口公園)をポータルのようにして、ストリートと都市を遊動するキャラたちのエピソードが、テンポのいい語り口で紡がれてくシリーズだ。

 TVドラマ『I.W.G.P. 池袋ウエストゲートパーク』(脚本、宮藤官九郎さん、2000年初放映)の原作でもある。もちろん小説とTVドラマは別作品。


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